■スポンサードリンク


イエスの生涯



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
イエスの生涯 (新潮文庫)

イエスの生涯の評価: 4.36/5点 レビュー 89件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全74件 41~60 3/4ページ
No.34:
(5pt)

男性にオススメしたい本です

「人間はイエスの時代から変わっていない」ということがリアルに解ります
イエスのことを知ることはいけない、足を踏み入れてはいけないという記憶があります。
人から聞いたイエス、教科書や本などに書かれていることも信じ過ぎず、またイエスを疑うこともありませんでした。
ただの遠い異国の見知らぬ男性の、残酷な事件だった 。こうして大人が無関心になっていくのだと思います
大人になりイエスを身近に知る方との出会いがイエスを知りたいと思うようになりました。
私は女性ですが、愛について全く違う視点で読めると思いました
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.33:
(4pt)

人びとから嘲笑され唾を吐きかけられるイエス。惨めな最期。そんな中にあっても

遠藤周作は沈黙も読みましたけども、終始こんな感じのイエスを描いてはるのかしら。飢えや病気、貧困、そうしたものに現実的にはなんにも役に立たないイエス。最後には人びとから嘲笑され唾を吐きかけられるイエス。惨めな最期。そんな中にあっても神の存在を1ミリも疑わなかった信仰の篤さ。それに奮える弟子たち。ていうパターンがあるですね。

読んでて暗い気分になるけれど、さもありなん、当時はほんとそんな感じだったのかなと思わせるリアリティは充分にあるですね。

┏━━━━━━━━━━
夷狄(いてき) 16
┗━━━━━━━━━━

はじめて見た言葉。「ユダヤ人たちは五百数十年の間、その国土が夷狄の支配するままになっているのを見ねばならなかった」ていう文脈で使われているですね。

┏━━━━━━━━━━
彼等(ヨハネのグループの人たち)はイエスを師(ヨハネ)の愛弟子とは思っていたろうが、同時に自分たちの仲間の1人だと長い間、考えていた。後になって彼等がイエス教団とある軋轢を持つようになるのもそのためである。28
┗━━━━━━━━━━

ヨハネのグループの中で修行していたイエス。そのうち頭角を現して、自分の派閥を持つようになって、他の仲間から嫉妬されるようになるってことだと思われます。イエスが世に出る前にこんな動きもあったのね。

┏━━━━━━━━━━
同じ宣言でありながら洗者ヨハネのそれは烈しい威嚇である。荒野の叫びである。略。だがイエスの宣言は福音である。福音とは文字通り悦ばしきことの知らせなのだ。ヨハネのそれのような、聞く者を震え上がらせる威嚇の言葉などない。神の怒りや罰などに少しも触れていない。58
┗━━━━━━━━━━

厳しいヨハネ。優しいイエス。北風と太陽みたいなものかも。

┏━━━━━━━━━━
だがイエスもまた、民衆のこの心理をよく見抜いておられた。この半年の間、人びとから取り囲まれ、村から村、町から町へ悦びの声に迎えられた時から、彼はいつの日か、これら人間たちが自分を棄てることを予感されていたからである。神の愛を語ることは易しい。しかし愛は多くの場合、現実には無力だからだ。直接には役に立たぬからだ。94
┗━━━━━━━━━━

さもありなん。2000年も語り継がれる人間だからねえ。孤独っぷりも並大抵じゃないはずでありますね。この「現実的にはなんの役にも立たない惨めなイエス」のイメージは、この本でも遠藤氏のほかの著作でも、何回も出てきます。

┏━━━━━━━━━━
聖書の中には必ずしも事実ではなかった場面があまた織り込まれていることを私は認める。しかし事実でなかった場面もそれがイエスを信仰する者の信仰所産である以上、真実なのだ。それは事実などという枝葉末節のことをはるかに越えて、その時代の信仰者がそれを心の底から欲した場面であるから真実なのである。145
┗━━━━━━━━━━

聖書を読むにあたって遠藤氏が態度表明したところですね。人はなぜか小説やドラマでもすぐに「実話なのか?」と問うけど、そんなことは「枝葉末節」であると。実話でなければ価値がないとも言うですね、「そんなのフィクションだ」とか。小さい頃からさんざんフィクションに心躍らせ感動しそれで自分が成長し苦しいときは心の支えにすらなっているのに、今さら何を言うとんのじゃと。

┏━━━━━━━━━━
こうした群集による支持と人気とが、もうすぐ劇的な終わりをつげるのをイエスは知っておられた。もう、すぐ、あななたちは私を見捨てるだろう。もう、すぐ、あなたたちは私を捕らえる者たちに味方するであろう。なぜなら、私はあなたたちが望むようなことをしないからだ。もうすぐ私はあなたたちには「無力なる男」「何もしない男」に見えるようになるだろう。その時、その私をあなたたちは怒り、あのイザヤ書に預言されたように侮り、軽蔑するだろう。154
┗━━━━━━━━━━

┏━━━━━━━━━━
彼は愛のメシアではあったが民衆の期待するような政治的メシアとは全く関係がなかった。彼は人間の永遠の同伴者たることを切に願われたが、人間の地上の指導者になることは考えられもしなかった。163
┗━━━━━━━━━━

私がこの本を読んではじめて、イエスが政治家ではないということを知ったですね。 イエスという男―逆説的反抗者の生と死 とか読むと、ローマに対してかなり政治的に反抗したように描かれていたので。あくまで政治とは一線を画していていた、そのことに自覚的な人だったのかもですね。

┏━━━━━━━━━━
なぜなら彼の死は愛のための死だったから、もっとも惨めで、みすぼらしい形で来るにちがいなかったからである。自分を愛してくれる者のために死ぬのは易しい。自分を愛してもくれず、自分を誤解している者のために身を捧げるのは辛い行為だった。172
┗━━━━━━━━━━

こういう説明がくり返し出てくるからねえ、ふんとにこっちまで胸が苦しくなるだよね。

┏━━━━━━━━━━
弟子たちはそのように弱虫だった。弱虫だったからこそ、彼等はこの取引をしたあと自責と屈辱のため、烈しく泣いた。177
┗━━━━━━━━━━

┏━━━━━━━━━━
「十字架につけよ」というこの時の衆議会議員と群集の答えは見逃すわけにはいかな。これは、イエスを異端者としてではなく政治犯として処刑せよという要求である。

大祭司カヤパ(ユダヤの偉いさん)は計算しておいたのである。政治革命家はやがては人びとの記憶から消える。だがイエスのように政治を無視した愛を説いたものは人びとの心に語り伝えられるだろう。イエスはユダヤ人の記憶から消さねばならぬ。196
┗━━━━━━━━━━

政治と論理。短期的に強いのは政治だけど、長く残るのは論理であると。その通りでありましょうね。だからユダヤの偉いさんは、恩赦でバラバ(政治リーダー)を釈放してイエスを死刑にしたかったのだね。「バラバを! バラバを!」の意味がようやっと分かりました、あたくし。

┏━━━━━━━━━━
イエスの十字架の両側には二人の政治犯の十字架がたてられた。204
┗━━━━━━━━━━

イエスの磔刑は1人じゃなかったのね。あと二人いたのね。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.32:
(5pt)

イエスという人間がみえてくる

周囲の期待とイエスが求めた愛の具現化のギャップが
彼に十字架を背負わせた。
そのイエスという人間が見えてくる本である。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.31:
(5pt)

目から鱗が落ちる

素晴らしい本でした。流石に人間の心の機微が読める作家遠藤さん、それに半端ない研究調査をして書いておられる事がさり気なく分る。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.30:
(5pt)

イエスキリストの存在が感じられた。

聖書では読み切れないイエスの横顔が、リアルに感じることができる本でした。十字架の意味を改めて考えるきっかけになりました。イエスが神かどうかに関係なく、人間愛に満ち溢れたイエスという存在に圧倒されました。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.29:
(5pt)

遠藤先生の考えがよくわかりました。

遠藤先生はこの本を書いて「迷いかが断ち切れた」といったそうです。 
私も同じです。 ただ神の愛は貫かれている。 
ただこの作品を書いたことでノーベル賞こうほからはずされたとも聞いています。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.28:
(5pt)

愛読書

昔に読んだまま、大切な一冊として持っていたが、誰かに貸したきり戻ってこず、どうしても手元に置きたい一冊なので再購入。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.27:
(5pt)

いろんな意見はあるでしょうがおすすめです。

いろいろな賛美と批判が本書に向けられているのは
承知の上ですが、やはり優れていると言わざるを得ないです。

遠藤周作というひとりの作家が、クリスチャンとして、
自らの考える(ときに資料にもよるが、「想像だが」と
断っているところも多数)イエス像を描き出し、
いつもとかわらぬ達意の筆で、しかも引用される
聖書の句はラゲ訳というのでしょうか、現物を
知りませんが、非常に格調が高く、(それを読みたくて
文語訳を買ってみたら違ったという……無知とは悲しい)
それらがあいまって大変に慈しみ深いイエスの姿が
描き出されています。

僕はキリスト教信者ではなく、単に聖書に関心を
抱いて聖書の他にキリスト教関連・イエス関連の
書籍を独学している素人に過ぎませんから、
その前提でお聞きいただきたいのですが、
聖書やイエスに関心があるのであれば、
ぜひとも遠藤周作の筆になる本書をひもといて
みられてはと思った次第です。
彼独自の理解についてはそれを気にして
別の本に当たれば、あるていど問題点は見えてきますし、
これ一冊で終わるのであれば、もちろんそれとして
一定のイエス像を描くことができるのであり、
小説家の書いたイエスとしてはそういうものだと
僕は思っています。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.26:
(5pt)

人間としてのイエス像が与えてくれるもの

神としてのイエスではなく、人間としての苦悩するイエス像から、当時の様子をよりリアルに描き出している。

そして、このイエス像を通して、キリスト教に関する以下の2つの根本的な問いに説得力のある説明を加えている。
1)イエスは、なぜ、十字架にかけられなければならなかったのか。
2)イエスの復活は、何をもたらしたのか。

この説明が、いわゆる歴史的証拠や謎解きによってなされている一般の解説書ではなく、遠藤周作の秀逸の文章により、我々の心に直接訴えかけることによって実現されているところが、本書の最大の価値だと思います。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.25:
(5pt)

聖書を読みたくない人のための聖書

聖書の英語本はタダで入手できる。みてみたが、とても読めない。文のはじめに数字が書いてあるので、うっとおしい、からだ。大好きな遠藤さんが書いたから言うわけではないが、この本に書いてあることはわかりやすかった。それだけ。内容については宗教的なことだから読者の解釈で違うから書く意味はない。カトリック教徒だった遠藤さんの解釈はこうなのですか、でいいと思う。この本の続編が「キリストの誕生」だ。この2冊を読んだ。面白かったです。
ただ言っておきたい。遠藤さんは11歳で洗礼を受けてから、カソリック教徒であった期間が長い。マルコ、ヨハネ、マタイ、ルカは全部穴の開くほど読んでいる(らしい)。旧約も、ほかのなんとか文も読んでいる。インチキではない。某小説家のように、インドを旅してから、いかにもそれで仏教の本が書けると思って、商売のために、本を売っている人とは違う(らしい)。この2冊の本は50年くらいの思索や悩みの集大成だと感じられました。素直な内容でうれしかった。ところどころ涙がでました。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.24:
(5pt)

キリスト教がわからなくても読める

キリスト教って何だろう?と思い、聖書の途中で早々と挫折した私が最後まで読めた本。
遠藤周作先生のキリスト教を題材にした「死海のほとり」「留学」も読みました。(「沈黙」はまだ)
その中でも一番、胸にぐっときた作品。
聖書は全く読んでないんですが、確か奇跡を多く起こしたことを書かれているとか。
この作品は奇跡なんて全く無い。
何もできないナザレのイエスがただよりそってくれている。
周りの人はそんな彼に期待がはずれたとばかりに冷たくあしらいます。

美しさも威厳も奇跡もない普通の人として書かれているけど、胸に熱いものがこみあげました。
遠藤周作という稀代の大作家に作品を書かせたことがイエスの起こした奇跡のように思えてならない作品です。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.23:
(5pt)

イエス、あなたに3つ質問してもいいですか

もし、歴史上の人物に質問することが許されるなら、イエスにぜひ聞きたいことが3つある。私はキリスト教に限らず、どの宗教も信仰していない無神論者であるが、人間イエスが2000年前にどのように考え、どのように行動したのかということに強い興味を抱いているからである。

第1に、不躾ながら、「イエス、あなたは不義の子ですね」と聞きたい。聖書には神の力で処女マリアが身籠もってあなたが生まれたと書かれているが、本当のところはマリアが婚約者のヨセフ以外の男性と交わり、不義の子を宿してしまったのではありませんか。そして、ヨセフはマリアを愛していたので、大変な苦しみを乗り越えてマリアの過ちを許したのではありませんか。

第2の質問は、「あなたが、ユダヤ教の厳格な『怒りの神』に替えて、寛容な『愛の神』を人々に説き続けたのは、不義を犯した妻を許し、不義の子を自分の子として慈しんでくれた養父への思慕の情が大きく影響しているのではありませんか」。こういう思いから、あなたは神を「父」と呼んだのではありませんか。

第3に、「あなたの苦痛に満ちた惨めな十字架上での死は、自ら人々の全ての罪を背負って死んでいくことによって、人々に神の愛を示そうとしたのではありませんか」と質問したい。さらに言えば、あなたは自分の信じる神の愛が人々の心に強烈な衝撃を与えることを狙って、大博打を打ったのではありませんか。あなたの賭が見事に成功したことは、その後のキリスト教の隆盛が証明しているが、あなたの思想とは全く異なる宗教に変質してしまったのではありませんか。

『イエスの生涯』(遠藤周作著、新潮文庫)には、史的イエスの姿を必死に追い求めた著者の思いが込められている。「疲れ果てくぼんだ眼。そのくぼんだ眼に哀しげな光がさす。・・・何もできなかった人。この世では無力だった人。・・・彼はただ他の人間たちが苦しんでいる時、それを決して見棄てなかっただけだ。女たちが泣いている時、そのそばにいた。老人が孤独の時、彼の傍にじっと腰かけていた。奇跡など行わなかったが、奇跡よりもっと深い愛がそのくぼんだ眼に溢れていた」。この本で、瞳の中に哀しみの色を浮かべている一人の青年大工に出会うとき、癒されるのは私だけではないだろう。

『キリストの誕生』(遠藤周作著、新潮文庫)は『イエスの生涯』の続編ともいうべき作品で、イエスの逮捕とともに彼を見捨てて逃亡した弟子たちが、イエスの死後、イエスを忘れるどころか、彼を神の子キリストとして信仰するに至る過程が描かれている。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.22:
(5pt)

もっと、きっとイエスが好きになる

福音書を読んだだけでは何となくつかみ切れないイエス像ですが、遠藤周作の描くイエスは、まるでその息づかいまで聞こえてくるようです。イエスが好きな人は、もっとイエスが好きになる。そうでない人は・・?そうでない人でも、きっとイエスが好きになること、間違いなしです。ヨハネ8.57「あなた(=イエス)はまだ五十歳にならぬのに・・」というたった一言から(当時イエスは三十歳くらい)、実際の年齢よりは老けて見えたであろう、ナザレ時代のイエスの労苦に思いをはせる遠藤は、さすがです。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.21:
(5pt)

教養書として広く読まれるべき良書

著者は作家ならではの視点で聖書の行間を読み、
我々日本人には分かりにくいキリスト教の真理を
人間に普遍的な観点から非常に分かりやすく解き明かしています。

キリスト教根本主義者(ファンダメンタリスト)には、
看過できない記述が多く批判的コメントもあるようですが、
宗教音痴といわれる日本人にとって、
教養書として広く読まれるべき良書であり、
非キリスト教者が教養として聖書を読む前に
本書と キリストの誕生 (新潮文庫)
を読んでおくとよいのではないかと思いました。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.20:
(5pt)

イエスとは 同伴者。

『沈黙』、本書と読んでみて、遠藤周作には、キリストをただ崇拝するのみの信者、

キリストの奇跡を強調する聖職者への批判を感じる。

そして、イエスの真実を知り、真の素晴らしさを分かってもらいたいと考えているようだ。

そのため、自分のような、信者ではないが神というものを何となく信じている者でも、

イエスを客観的、本質を見ようとするスタンスに共感を覚える。

もっと、遠藤作品を読みたくなった。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.19:
(5pt)

講義の記録

「彼の容貌を私たちは見たこともない。彼の声を私たちは聞いたこともない。
 今から語るイエスはどんな顔をされていたのかも私たちは知らぬ。」

これが本作の冒頭の二行です。ペルソナに関する議論をまったく知らなくても、この事実の記述はきわめて明瞭な表現でしょう。以上で紹介を終わります。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.18:
(5pt)

一度は読んでおくべきです

愛の本当の意味を考えさせてくれるとてもよい本です。私はキリスト教徒ではなく聖書も読んだことがない者ですがとても興味深く面白くかつ考えさせられ人生観とくに神に対する人生観がとても変わりました。キリスト教の誕生も読もうと思っています。弟子たちに何が起こったのかとても知りたい!
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.17:
(5pt)

キリストを語るに必読の名著

聖書絶対主義ではない人や「奇跡など有ったの?」
本当のイエスはどんな人?と思って居られる方には
好適なテキストだと思います。
遠藤周作氏は注意深く新訳の虚飾を廃し
現実のイエスに肉薄してあります。
十分に納得がいく物で基礎的な概念として本書に勝る物はないと思います。
実は新約聖書は異本が沢山あってある程度キリスト教団が完成したときに
取捨選択した物で有ったと記憶しています。
続編の「キリストの誕生 」と合わせて1冊と思っています。
こちらの方がはるかに面白いです。
新約の行間まで読み解いて原始キリスト教団の歴史と葛藤を記述してあります。
それでも最後には大いなる謎を残して書き終えてあります。
キリスト教関係書籍の名著であると思います。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.16:
(4pt)

是非、「死海のほとり」も・・・

私は、まず、「死海のほとり」を読みました。
 そのあとがきにおいて、「死海のほとり」は「イエスの生涯」とは
対を成す本であるとの記述がありましたので、読んでみました。

 「死海のほとり」は、イエスの時代と現代が交互につづられる物語形式で、
そして、この「イエスの生涯」は遠藤周作氏の考察で、氏のイエス考について述べられていきます。

 「死海のほとり」は物語形式であり、とても読みやすく、感情移入できたという点で、
氏の考える「愛の人・イエス」の像がスッと入ってきました。

 それと比べると、「イエスの生涯」は論文形式であり、
自分で解釈・理解していく過程が必要ですので、率直にいえば難しく感じました。

 氏の言うところの「表裏をなす」というこの2つの小説は、相互に理解を助けるものであり、
さらに言えば、「死海のほとり」のベースとなる、氏がなぜそのように考えるに至ったかというのを
「イエスの生涯」で理解することができるというのが正しいと思います。

 ということですので、こちらを読んで感銘を受けられた方は、
是非、「死海のほとり」についても、お読みになってみるとよいのではないでしょうか。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160
No.15:
(4pt)

うん。キリスト教止めてた時も

この内容だから、読めた記憶はありますよ。
たぶん、彼がキッカケで戻ったよーな。。。
イエスの生涯 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イエスの生涯 (新潮文庫)より
4101123160

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!