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【橘沙羅】
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横濱つんてんらいらの評価:
3.67/5点 レビュー 3件。 - ランク
Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点3.67pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。 未読の方はご注意ください
いろいろとギャップに面食らうが、楽しめる作品
編集者が問題だと思いました。
儚さや哀しさに妖しさまでもが入り雑じった秀逸なプロローグに期待が高まったが、本編が始まるとまるっきり少女漫画の世界観で、そのギャップの大きさに面食らった。自分の感性には合わないな、と思いながら読み進めたが、すず自身が事件の渦中に引きずり込まれたあたりから、にわかに面白くなった。
事件の真相が明らかになるに至り、予想していたよりも深みを持って構成された物語であることもわかった。
明治の外国人居留地を舞台にした小説では西洋文化と西洋人が取り上げられることが多いように思うが、本書では清国文化と清国人の方に焦点を当てており、斬新に感じた。清国の民俗の描写も、細やかだった。
途中、「らいら」の意味が示されるが、「つんてんらいら」の意味は最後の最後に明らかになる。この展開は、うまい。
残念だったのは、すずと姉妹や友人たちとの会話が、現代の女子高生的であること、すずと劉綺以外の人物の彫り込みが浅いこと。さらに言えば、編集の問題ではあるが、装丁と登場人物紹介のイラストが少女漫画そのものであるが、これは如何なものか。少なくとも、人物のイラストは不要だろう。
いろいろと苦言を述べたが、次回作に期待したい作家である。