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99の羊と20000の殺人(原宿コープバビロニア:心臓のように大切な)



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99の羊と20000の殺人(原宿コープバビロニア:心臓のように大切な)の評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

予想外の流れから強烈な怖気が走る終盤に釘付け

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

ライトミステリでよく見られる,不遜な変人探偵と説教役の助手という組み合わせ.
ただ,掛け合いが多くテンポはいいものの,探偵のアクの強さに目新しさは見られず,
助手の女子大生の過去も,結末の二人のやり取りも含めて中途半端に終わった印象です.

特に後者については,いきなり重い階層が入ったかと思えば,以降は特に何もなく,
最後の最後でまた急にという扱いには,キャラ付けのための安易な設定に映りました.
このほか,面倒な調査を外部に投げ,結果だけを受け取るやり方にはちょっと違和感も.

とはいえ,江戸時代の試し斬りの文化や,ある一族に代々受け継がれていた因習など,
始まりの様子からはいささか予想外な,伝奇作品のような雰囲気を漂わせたかと思えば,
そこから現代へと繋がり,強烈な怖気が走る真相が暴かれていく終盤には目が離せません.

また,犯人の言い分は身勝手で,正しさへの問い掛けにも今さらの感があったのですが,
それでもやらずにはいられなかったその想いには,憎しみとは違う感情が湧いてきました.

一方,文庫化に当たり改題となったタイトルについては,あまりピンとは来ませんでした.
99の羊と20000の殺人 (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:99の羊と20000の殺人 (実業之日本社文庫)より
4408554944

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