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ケープ・コッド危険水域



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【この小説が収録されている参考書籍】
ケープ・コッド危険水域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

ケープ・コッド危険水域の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

自身の存在に悩める中年医師 『ドク』・アダムズの孤独な活躍

真面目で腕の良い口腔外科(歯科医と外科医の中間のようなもの)医としての尊敬と十分な収入、
相思相愛の美しい妻、名門大に通う自慢の息子たちと傍目にはこれ以上なく幸せに見える主人公の「ドク」。
だが当の本人はいわゆるミドルエイジ・クライシスの状態にあった。

自分のこれまでの人生対する疑問とこれからの人生に対する不安。
たいがいの人間に覚えがあり真剣に考えることを保留にしているうちに忘れてしまうが、この中年医師は違う。
砂浜を走り、ウェイトを挙げ、戦場帰りのインストラクターに格闘技を習い、射撃に精を出す。
人生にこれまでと異なるひと味を加えようと必死である。

そんな中ダイビングが得意な友人の若者が死に、
自分の軽い気持ちの頼み事が原因だったのではと考えた主人公は真相究明に乗り出す。
待ち望んでいた冒険の始まりとも知らないままに。

元の文の良さはもとより訳者の力量が高いせいか、どんな状況でもユーモアを忘れず明快な「ドク」の語り口が
存分に活かされており読みやすい。
アメリカ有数のリゾート地であるケープコッドやその周辺(ボストン等)の描写もいきいきとしており見事である。
ケープ・コッド危険水域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:ケープ・コッド危険水域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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