美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星
評判
美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星の評価:
3.79/5点 レビュー 19件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星の評価:
3.79/5点 レビュー 19件。 C ランク
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で、その上で偉そうにも批評させてもらうと、これは良くも悪くも『生ぬるい』『西尾維新っぽくない』作品だと思います。
例えば、戯言や人間、世界シリーズの根底には、死ななくてもいい人間がちょっとした行き違いや勘違い、誰かの気まぐれであっさりと死に、そして主人公は頭の中で延々と捻くれた理屈を弄び、人の死に大して動じもしない、というようなスタンスがあり、それらは既存の常識を真っ向から嘲笑う、見方によっては『厨二病』『痛い』とされる作風でした。それと、やはり忘れてはならないのが西尾さんお得意の『日本語の熟語にカタカナのルビを振る』手法でしょう。無駄にセンスいいからね。『永久立方(キュービックループ)』て。『死線の蒼(デッドブルー)』て。
さておき。
それが物語や刀語シリーズになると、少し垢抜けたというか、お洒落な雰囲気が作中に漂うようになります。物語シリーズでは、死人はほとんど出ませんし。
そして、今回の評価対象、美少年探偵団シリーズです。
上にも述べた通り、これは従来の西尾維新らしくはない作品だと思います。理由はいくつもありますし、言葉にできない流れのようなものも感じますが、やはり西尾維新らしからぬ、と感じさせる一番大きな理由は、メインキャラクターの年齢にあると思います。
このシリーズの舞台は中学校です。
登場人物も、ほぼ全員が中学生です。
また、もちろん詳しくは記さないので分かりにくいかもしれませんが、扱っている話題が話題とはいえ、全体的に平和な、ほのぼのとしたストーリーです。いや、別に牧歌的というわけじゃないけれど。ただ、少なくとも人が死ぬような話ではないことは確かです。また、西尾さんの十八番とも言える言葉遊びや、厨二的なネーミングもあまり登場しません。ですから、昔からの読者にしてみれば、何か物足りないものを感じてしまうという部分はあると思います。
まあ要するに、ジャンル分けするのなら、彼の作品には今までありそうで無かった『学園ドタバタコメディー』に分類されるのではないでしょうか。多分、新しい方面にチャレンジしているのだと思います。もっと言えば、なんとなく腐女子人気を狙っているようにも感じます。なんてったって美少年同士のチームですから。あと確実にアニメ化も狙ってますね。最近の西尾さんの勢いは凄いです。あとイラストレーターのキナコさんも最近頭角を現してきましたね。西尾さんとはいいコンビだと思います。
と、まあ、これまでいろいろ書いてきましたが、全体的に見てこの作品は悪くはないです。割と面白かった。
ただ、この作品から入った読者が『ああ、西尾維新ってこういう作家なんだ』と思うのであれば、それは普通に勘違いです。西尾さんはもっとエグいよ。
ともあれ、一巻二巻となかなかに楽しませてもらいました。美少年探偵団シリーズ、三巻四巻以下続刊と楽しみにしています。ではでは。