宣戦布告

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宣戦布告の評価:

4.40/5点 レビュー 47件。 B ランク

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平均点4.40pt

Amazonレビュー一覧

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全51件 41〜51 3/3ページ
No.11
(5pt)

有事法制の不備を指摘

自衛隊と警察庁の対立構造を背景に、北朝鮮からの工作員と思われる潜入者に対して、国家組織としてスムーズな対処が困難な法整備の現実が露呈した状況を非常にリアルに描いている。また、筆者の得意とするところと思われる、公安関係の記述はノンフィクションライターの経歴ならではの、報道取材からでしか、決して得ることのできない緻密な描写となっていることに関心した。日本の警察は自治体警察であると同時に国家警察であることが、防諜任務を帯びた公安組織の行動を記述する中で小説に単なるテクノスリラー小説を超えた深みと怖さをかもし出しているようだ。
加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)より
4062731118
No.10
(5pt)

傑作の結末は?

緊迫感あふれる展開が続いた上巻につづき,下巻ではいよいよ命題のひとつである「自衛隊」の行動原則が緻密に描かれる。関心したのは,作者が登場人物ひとりひとりを背景描写豊かに描いていく力量。私は下巻を読みながら,トム・クランシーの作品とだぶらせていた。
 警察の特殊部隊(SAT)でも苦しめられた「現場対応」と「官僚主義」に同じように自衛隊員達も苦しめられる。読了した後の,やるせなさや虚脱感は,私だけが持つ感想ではないはず。その感覚を感じることこそが,間違いのない「傑作」である証明となるからだ。
加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫)より
4062731126
No.9
(5pt)

現代史の好テキスト!

国際平和を希求する『日本国憲法』と東西冷戦の結果生まれた「自衛隊」。現実のアジア情勢が変化すれば,憲法第9条解釈と自衛隊法の運用はどうなるか?そんな関心があってこの本を手に取った。
 原作者の力量を遺憾なく発揮している傑作といえる。特に自衛隊が,具体的には各種政令がなければスムーズに運用できない点をさりげなく会話の中にちりばめているところが圧巻。なにせ,その政令が存在しないとすれば?
 優秀なはずの官僚達の責任転嫁,防衛庁官僚や制服組の焦燥を見事に描ききっている。構成も内閣・防衛庁の縦糸と,警察庁・警視庁の横糸を精緻に組み合わせている。だから5つ星。
加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)より
4062731118
No.8
(5pt)

仮想現実

テレビから北朝鮮の拉致被害者問題のニュースが流れると、「今日は何人の自衛隊が亡くなったのか?」とドキッとしてしまう。これくらい仮想と現実の区別がつきにくいほど現実に考えられる事態を書いています。
構成もテレビ画面を見ているような錯覚に陥るほど場面や状況が刻々と変化します。本当に面白い本でした。
加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫)より
4062731126
No.7
(5pt)

どうしたらいいのだ、我々は...

現実に起こった時、我々はその生命を誰に託せば良いのか?
そんなことを考えました。
加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫)より
4062731126
No.6
(5pt)

フィクションとは思えなくなる

昨今のアジア情勢を考えるとフィクションとは思えなくなる作品です。ノンフィクションから始めた作者ですので描写に現実感があります。
専守防衛という壁により部下が次々に倒されていく現場指揮官の苦悩と苛立ち。その堪忍袋の緒が切れた時・・。
ラストシーンの首相の一言が今の日本の状態を端的に表現していると思います。
加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)より
4062731118
No.5
(4pt)

有事法制について

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加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)より
4062731118
No.4
(3pt)

うーん、難しい

内容としては昨今の有事立法の不備をついた作品で、国としての
最低限の事が出来ていないと言う事の恐ろしさとか、結局そうなると
現場の個人が詰め腹を切らされるという矛盾などを書いていて
面白いのですが、何せ書き込みが甘い。
兵器とか戦術の解説本ならこれで良いと思いますが、近未来小説としてみると人物描写が甘くて退屈。麻生幾の作品では必ず不倫関係の
ペアがでてきますが、これははっきり言って不要。こういうミクロな
バタバタが無ければ更にすっきり読みやすいと思うのですが。
加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)より
4062731118
No.3
(5pt)

垣間見た現場

いよいよ自衛隊の反撃だ。朝鮮人民軍の工作員に、当面警察で対抗しようとしていた日本が、ようやく自衛隊を動員した。外国軍事力に対して警察力で対抗しようするのがどれだけ愚かなのかをまざまざと見せつけられた。
 本書では、官僚側の、現場を無視した対応と、今まさに最前線にいる現場との矛盾を垣間見ることができる。特に海上警備行動下の護衛艦で命令を待ちきれずに、個人の責任にて敵を破壊しようとするところでは、群指令のやりきれなさと勇気が印象的であった。
 日本の危機管理体制が脆弱であると指摘されて久しいが、それがより現実的にわかるのがこの「宣戦布告」である。かなり刺激的な描写もあるが、ぜひ一度お試しあれ。
加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫)より
4062731126
No.2
(4pt)

むしろ人間を描かない点が成功している

単行本のときにも読んだのですが、この度加筆されて文庫化ということで購入、読み 直しです。 トム・クランシーとの類似を指摘する人も多いけど、カタルシスを求める人は失望す るばかりでしょう。本質は高度な政治批判の書。北朝鮮の兵士が原子力施設の集中す る敦賀半島へ潜入、国民の財産や生命を脅かす行動をとったときに、国家はどうする のか、というシミュレーション小説です。
情報の質も量も申し分なく、ジャーナリズムへ重心をおいた語り口も、官僚機構、官 邸、警察機構、自衛隊に対する過度の思い入れも、失望もなく、冷静な態度です。 特に、外国からの謀略などを扱う、警察の外事部門が、非効率さをかかえながら、多 くの失敗や無駄をくりかえしつつ、それでも成果を上げていく様子は、失望のためい きをつきつつも、納得させられます。
「亡国のイージス」という小説があって、評判が良かったのだけれど、「宣戦布告」は人間を描かないことで、目的を充分達していると思う。組織を描くには、そこにどんな人間が取って変わろうとも、同じ結果がでることを納得させなければならないからで、逆に人間を描くにはまさに、独自の人間を構築できなければ納得させられない、とも思う。 文中に一部、あきらかにあいまいにしてある部分がいくつかある。海自と米海軍のリンクシステムに関するくだりなどがそのひとつで、なにかとんでもないことが本当はあるのに、書けない、といった感じがする。できれば本人に聞いてみたい。
加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)より
4062731118
No.1
(4pt)

現実に起きかねない事態

北朝鮮の潜水艦が日本海沿岸に座礁して、国内に潜伏してしまうと言う話。 ストーリー的には、あまりにも突拍子もないことを描いている。でも現実に起きかねない。実際似たような事件がお隣の韓国であったではないか。 別の言い方をすると、作風はトムクランシーの作品のようだ。いや、彼の作品以上に鮮明に描かれているかもしれない。彼の作品も読んでいるうちに引き込まれてしまうが、こちらは登場人物が日本人。しかもどこかでこの人見たことあるな?と言うように、実在の人物をモチーフにしてあるのでなおのこと引き込まれること請け合い。ご一読を。
宣戦布告〈上〉 Amazon書評・レビュー: 宣戦布告〈上〉より
4062086123