焼殺魔 フロリダの悲劇

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焼殺魔 フロリダの悲劇の評価:

4.00/5点 レビュー 1件。 - ランク

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No.1
(4pt)

復讐の探偵

フロリダの私立探偵フレッド・カーヴァーには別れた妻と息子がいた。年に何回か子供たちと会うのが彼にとっては最高の楽しみだった。しかし、彼は悲劇のどん底に落とされた。愛する息子が異常者である犯人に焼き殺されたのだ。そいつは手製の火炎放射器を持った連続殺人鬼で、フロリダ中を震え上がらせていた。息子を突然に葬り去られたカーヴァーは復讐の鬼と化し、必ず犯人を捜し出して殺すことを心に誓った。
 
 常に他人からの依頼で行動するのが私立探偵物のプロットだが、殺された息子の復讐の為に調査を行うこのカーヴァー・シリーズの今作は私立探偵物としては異色である。考えてみるとこのカーヴァーという主人公の探偵は、かなりツイていない。警察官だった頃に犯人に膝を撃たれて警察を退職し、奥さんとは離婚、そして今度は息子を失ってしまう。悲劇の連続の人生だ。頭のてっぺんが禿げているというのもヒーローらしくない。作者ジョン・ラッツはあまりにも主人公にハンディキャップを与え過ぎている。息子が死んだという事で、カーヴァーの心情は空虚で冷たくなり読むほどに可哀想になってくる。彼に恋人がいるのがせめてもの救いだ。
 ラストのどんでん返しには圧倒される。
焼殺魔―フロリダの悲劇 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション) Amazon書評・レビュー: 焼殺魔―フロリダの悲劇 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)より
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