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すげ替えられた首
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すげ替えられた首の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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評者が本書『すげ替えられた首』(原題『Switch』1984年)を読んだのは奥付に昭和61年発行と記してあるからもう30年も前になる。 訳者あとがきで著者の略歴があまり知ることができないと述べていたが、今では何冊か翻訳出版されているからそんなことはないだろう。 評者は、ウィリアム・バイヤーの作品は、この一冊だけ読んで他の作品は読んだ記憶がない。 首をすげ替えた女性の死体を、初老の殺人課警部補のフランク・ジャネックが、この異様な事件の捜査責任者として嫌いな上司のハート刑事部長に命じられる。 この捜査をフランクが命じられる車のなかでハート刑事部長が、「心理学的(サイコロジカル)なやっだ」だという。 そして「これは変質者(サイコ)の論理(ロジカル)なんだ」と、自分の洒落に気をよくする。 殺人の動機などを探る糸口さえない難事件をフランク警部補が、被害者の心理や犯人の心理まで奥深く掘下げて思考するところの描写などの上手さは著者の才能のなせる技だろうと感じ入りながら読み進んだ。 が、体調の優れないときに読むような本じゃないし、どうも評者の好みではないようであるから、なぜ多作品を手にしなかったが本書を再読してみて分かった。 本書を読み始め見開きページに、評者が読んだばかりのロス・マクドナルド著『さむけ』の一部を著者が引用していたから、何十年も以前読んだ本の再読であるにも関わらず、こんな偶然なこともあるのかと少々驚いてしまった。 <追記> 評者が読んだ本は、サンケイ文庫の昭和61年第一冊です。 | ||||
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