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切迫



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【この小説が収録されている参考書籍】
切迫 (文春文庫)

切迫の評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

類型的なるも読ませるサスペンスの秀作

主人公の女性が様々な偽装で身元を偽り・・・というお話。

最初は主人公の主婦と思われる女性が何故色々な手段で身元の偽装をするのかを描いて読み手の興味を掻き立てながら、次第に理由が判明し・・・という展開で、途中で身元が割れそうになったり、新聞記者から疑われて身元を探られたりと、サスペンスの常道を行くストーリーで類型的なれども主人公と読み手が一体化しながら切迫した流れで手に汗握らせ、読ませます。上記の身元を偽るテクニックに関しては献辞に名前のあるジョー・ゴアズに色々教えてもらったかも。実際に私立探偵をしていて失踪人調査をしていたという事で。その分リアリティがあり、本書に貢献していると思います。

このガーフィールドという作家は娯楽小説にあまり暴力を持ち込みたくないという独自の倫理観があるそうで、本書でも暴力シーンはありますが、あまり不快になったり、残酷になったりはしないので、最後まで後味よく読めました。

あと、一応MWA会長になるぐらいの大御所ですが、日本ではあまり売れなくて本書辺りで翻訳が止まってしまったのが残念です。まだ書き続けているなら翻訳して頂きたいです。

類型的なるも読ませるサスペンス。機会があったら是非。
切迫 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:切迫 (文春文庫)より
4167275600

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