大海原を航海中のメガヨットでくつろぐ6人の男女。

正義感を発揮するあまり組織の枠をはみ出してしまう文科省新米女性一般職・水鏡瑞希(みかがみみずき)。

1919年。フランス・ノルマンディーの丘にやって来た飛行機乗りの少女・ドロテ。

雨の降りしきる港湾地区。

中堅調査会社が併設する探偵養成所に、決して笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。

2041年東京。18年前に起きた空前絶後の惨事“ゴッドウィル”により、世界人口は三分の一に減っていた。

東京に初雪が降った夜、高級料亭のゴミ置き場に、生まれたばかりの赤ん坊が捨てられていた。

強すぎる超能力を持って生まれた霧原直人・直也兄弟。

ロシアの超心理学センターで、戦災孤児の少女が日本の兄弟と石像を念写した。

藤堂率いる国際的犯罪組織と、日本最大の暴力組織“本社”の銃撃戦に巻きこまれ、消息を絶った藤堂の娘・カスミ。

特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始める―。

元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

パーティー会場で孤独だった私に、不思議な目をした少女が突然声かける。