カフェで、ファストフードで、教室で、ケアホームで、一見普通の人物が語りはじめる不可思議な物語。

はじまりは、「ぬかどこ」だった。

「ねえ、みなさん。謎解きをお願いしたいの」 ポンペイの遺跡、猫めいた老婦人、白い紙の舟…。

古書店『無窮堂』の若き当主、真

古いフランス製の家計簿に書きこまれた膨大な文書を翻訳してほしい、と文化人類学者河島からの依頼。

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

有能だが冷たく、人を寄せつけないFBIの行動分析官・ケネディ。

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。

11歳になったぼくは、きょうは絶対、日記帳を買うんだ、と決意し、境界を越えてとなり町に足を踏みいれた。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

明治末期の日本――貿易の拠点として栄えた港町・横浜で起きる難事件を、美貌の青年名探偵が鮮やかに解決！

「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。

両親を事故で亡くし、施設で暮らす小学生の太輔。

人は、自分の悲しみのために涙する。

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。

数学の苦手な中学2年生の遥の前に、不思議な転校生・宙がやってきた。

コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。

21世紀の少年が図書室で見つけた革装の古書には、亀甲文字で23世紀の奇妙な物語が綴られていた。