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群青に沈め 僕たちの特攻
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■群青に沈め―僕たちの特攻
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発行日:2008年02月01日
出版社:角川書店
ページ数:327P
【あらすじ】
今日から僕らが「人間機雷」!?
カッコ悪いのはいやだ。意味のない死なんて、馬鹿げてる。
毎日が戦争、友達が死ぬ。ひたむきにあらがう17歳、その一瞬の夏。
この若さのきらめき、涙せずにいられない―。
潜水兵として「伏龍(ふくりゅう)隊員」に選ばれた僕、浅沼遼一。訓練を受けるべく海軍工作学校に出向いた僕だったが、実は大きな秘密があった。鮑や海胆漁をする「南部潜り」の潜水夫であった父が、潜水病で体が利かなくなったのを目撃しているのだ。以来、僕は水に対する恐怖心が芽生え、パニックに陥るようになってしまった。
本来、飛行予科練習生であった僕たちなのに、なぜ、こんなかっこ悪い訓練を受けなければならないのか。簡易潜水服で海に潜り、敵の大型上陸用船艇が頭上を通過する瞬間に棒機雷で爆破する――。その作戦は、無謀で、何より若い僕たちにはかっこ悪く見えた。
訓練への不安、上官のいじめ、食料調達の困難。毎日は、それなりに悲惨になってゆく。しかし、僕らは知らなかった。ほんとうにみじめなのは、戦地に出ずして死んでしまうことだと・・・。
不十分な装備で無茶な訓練を強いられ、戦地に出ずして十代で死を迎えた少年兵たち。
あの戦争はなんだったのか。現代の視線から、直木賞作家・熊谷達也が鋭く問い直す。
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