Y殺人事件
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よくある展開なら、一見仲好く見えていた女子大生の間に、どろどろの暗い感情のもつれがあって――となるところ。 あながち間違いでもないのだが、そうじゃないんだと著者は書いている。 そもそも主役の二人は、これまでも新人類世代だとわざわざ何度か描写されてきたが、それよりさらに5,6歳若い世代(わたしと同世代だ)の人たちの関係性そのものを焦点にしているところが本書の特徴と言える。 つまり本書のYはヤングだ! ――完全に死語だよw 曰く、仲の良い友人間でも、その関係を壊さないようにあえて内部に踏み込もうとしない、口論を避ける。それが新人類の特徴だ。といったところ。 ここでわたしは、本書とまるで関係のない現代社会(政治)事情と照らし合わせて、大きく腑に落ちてしまったのである。 現在のマスコミのほとんどが、いわゆるノイジー・マイノリティたる人権主義者、在日外国人、そして自虐史観の平和主義に乗っかった共産くずれたちに支配された状況にあることを、この数年は常々嘆いているが、その現状を構築している条件に、本書で言うところの口論をさける新人類たちが大きな後押しをしているだろうことに、ハタと気がついたのである。なにせ、当時揶揄された新人類以下の世代が、すでに社会の中核を担っているのだから。 乱読していて、たまにこうした気付きがあるとたまらなく嬉しい。 ちなみに、『M殺人事件』で著者自らツッコミを入れていた“アルファベット+殺人事件”の安易な名称について、本書の題名には一般的なミステリファンなら必ず有名な古典を想起する筈だが、それに対するレッド・ヘリングというかネタというか、当然な仕込みとはいえさすがだ。 わたしは大野木警部の家族が出てきた時点で、さすがにそれはネタでしょとツッコんだが、念入りにもう一発仕込んでましたな。 | ||||
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白馬でスキーだの、女子大生だのと、懐かしいフレーズが出てくる、ユーモア系ミステリ。 登場する女子大生の勢いで、躁型探偵(?)の主人公の影も薄いし、もう一方の鬱型の方も、そのキャラがいまいち立っていない。 作者独特のユーモアのある語り口は楽しいのだけど、正直なところ、バブル崩壊後に読むには、その情景描写も、そして事件そのものについても辛いものがある。 | ||||
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キーワードは「新人類」だろう。書いていて赤面してしまうが、今回はそこを前面に押し出すべく、たくさんの美人女子大生を登場させて、彼女たちと彼女たちの男友達との複雑な人間関係を解きほぐすことに焦点を当てている。種類の異なる事件が立て続けに起きるので、シリーズを通しても相当ややこしい話ではある。軽さや面白さを重視するあまり、推理小説としての整合性に難のあるシリーズだが、今回も残念ながらいくつか納得の行かない点がある。しかし、場面転換もあり、今までにはない華やかさのあるシーンもあって、作品としての充実度は高い。ちなみに2時間ドラマにもなっているが、とってもつまらなかったです。 | ||||
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