やとわれた男



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初公開日(参考)1963年01月
分類

長編小説

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やとわれた男 (ハヤカワ・ミステリ文庫 24-1)

1977年02月01日 やとわれた男 (ハヤカワ・ミステリ文庫 24-1)

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やとわれた男の総合評価:9.33/10点レビュー 3件。-ランク


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No.3:
(4pt)

ウェストレイクの第一歩、習作なれどそれなりに読ませるクライム・ノヴェル

主人公の元に知り合いが訪ねてきて殺人事件に巻き込まれたと言い、やがて・・・というお話。
ウェストレイクの処女長編クライム・ノヴェルだそうだけど推理小説としては小粒な感じですが、面白く読めます。この頃から後の悪党パーカーのシリーズで開花する才能は誰が読んでも読み取れると思われる歯切れのいい作品。今読んでもなかなかイケる。物足りなさもありますが、最初の長編でここまで書ければ大したものだと思います。後に偉大な作家になるウェストレイクの重要な第一歩。ファンは読み逃ししないようにしなければ。
訳が多少問題のある部分もないではないですが、クライム・ノヴェル好きにはお勧めできます。
やとわれた男 (ハヤカワ・ミステリ文庫 24-1)Amazon書評・レビュー:やとわれた男 (ハヤカワ・ミステリ文庫 24-1)より
4150713510
No.2:
(5pt)

真犯人の解明だけでは終わらない悪党小説の巨匠の非情にして哀切な処女長編力作。

多数の別名義を含め生涯に70冊以上の長編小説を著したクライム・ノヴェルの巨匠ウェストレイクの絶賛を浴びた長編第1作。著者の作風は全部ではありませんが人気シリーズ「悪党パーカー」「泥棒ドートマンダー」に代表される悪党の側から描かれた物語が多数を占めています。本書もハードボイルド派の始祖ハメットを師と仰ぐ著者が、犯罪組織の構成員を主人公に配し警察から組織を守る為に探偵になって殺人事件の真犯人を追うという逆転の発想の斬新なストーリーを構築しています。
堅気の恋人エラと同棲生活を送る犯罪組織の中堅クレイの家に深夜麻薬中毒者の男ビリイ=ビリイが来て助けを求める。その夜道端で麻薬をやって前後不覚になり目覚めると見知らぬ部屋で女が刺殺されていて慌てて逃げ出したと言うのだ。すぐにクレイの家に刑事が現われビリイは上手く別室に隠れそのまま逃亡する。クレイは直ちに組織のボスのエドに指示を仰ぎ、組織にとり警察に渡すと危険なビリイの捜索と殺人犯の解明という困難な命令を受ける。
本書の面白さは、第一に素人探偵のクレイが殺された女メイヴィスの男関係を組織の力を使って調べ上げ複数の容疑者からひとりずつ絞って行って最後に意外な真犯人に辿り着く鮮やかなミステリーの仕掛けです。次には主人公クレイが若気の至りで犯した過ちを組織に助けられたのがきっかけで悪の道に入り「やとわれた男」として組織の歯車になった経緯が興味深く、愛する堅気の恋人エラに対して偽らずに全てを正直に話し彼女との行末に悩むクレイの心の揺れが重苦しくも哀切に胸を打ちます。そして本書が最も素晴らしいのは一件落着した後でクレイが非情な組織の中での自らの立場について確信が揺らぐラストで、幸不幸の何れにも取れる曖昧な描写で終わらせる構成が秀逸で身も心も戦慄し凍りつきます。今回本書を傑作と確信しましたので、ぜひ多くの方に一読を強くお奨めします。
やとわれた男 (ハヤカワ・ミステリ文庫 24-1)Amazon書評・レビュー:やとわれた男 (ハヤカワ・ミステリ文庫 24-1)より
4150713510
No.1:
(5pt)

真犯人の解明だけでは終わらない悪党小説の巨匠の非情にして哀切な処女長編力作。

多数の別名義を含め生涯に70冊以上の長編小説を著したクライム・ノヴェルの巨匠ウェストレイクの絶賛を浴びた長編第1作。著者の作風は全部ではありませんが人気シリーズ「悪党パーカー」「泥棒ドートマンダー」に代表される悪党の側から描かれた物語が多数を占めています。本書もハードボイルド派の始祖ハメットを師と仰ぐ著者が、犯罪組織の構成員を主人公に配し警察から組織を守る為に探偵になって殺人事件の真犯人を追うという逆転の発想の斬新なストーリーを構築しています。
堅気の恋人エラと同棲生活を送る犯罪組織の中堅クレイの家に深夜麻薬中毒者の男ビリイ=ビリイが来て助けを求める。その夜道端で麻薬をやって前後不覚になり目覚めると見知らぬ部屋で女が刺殺されていて慌てて逃げ出したと言うのだ。すぐにクレイの家に刑事が現われビリイは上手く別室に隠れそのまま逃亡する。クレイは直ちに組織のボスのエドに指示を仰ぎ、組織にとり警察に渡すと危険なビリイの捜索と殺人犯の解明という困難な命令を受ける。
本書の面白さは、第一に素人探偵のクレイが殺された女メイヴィスの男関係を組織の力を使って調べ上げ複数の容疑者からひとりずつ絞って行って最後に意外な真犯人に辿り着く鮮やかなミステリーの仕掛けです。次には主人公クレイが若気の至りで犯した過ちを組織に助けられたのがきっかけで悪の道に入り「やとわれた男」として組織の歯車になった経緯が興味深く、愛する堅気の恋人エラに対して偽らずに全てを正直に話し彼女との行末に悩むクレイの心の揺れが重苦しくも哀切に胸を打ちます。そして本書が最も素晴らしいのは一件落着した後でクレイが非情な組織の中での自らの立場について確信が揺らぐラストで、幸不幸の何れにも取れる曖昧な描写で終わらせる構成が秀逸で身も心も戦慄し凍りつきます。今回本書を傑作と確信しましたので、ぜひ多くの方に一読を強くお奨めします。
やとわれた男 (1963年) (世界ミステリシリーズ)Amazon書評・レビュー:やとわれた男 (1963年) (世界ミステリシリーズ)より
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