怪物の祈り

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種別
長編
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あらすじ

2026年06月16日 怪物の祈り (角川文庫)

牧師である保阪宗佑の娘が暴漢に殺害された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。宗佑は自身の牧師という職業から、受刑者の精神的救済をする教誨師として犯人と対面できないかと模索する。今までは人を救うために祈ってきたのに、犯人を地獄へ突き落としたい。煩悶する宗佑と、罪の意識のかけらもない犯人。死刑執行の日が迫るなか、二人の対話が始まる。重厚な人間ドラマの書き手・薬丸岳の新たな到達点。本書は、2023年4月に小社より刊行された単行本『最後の祈り』を加筆修正のうえ、改題し文庫化したものです。プロローグ第一章第二章第三章第四章エピローグ(「BOOK」データベースより)

評判

怪物の祈りの評価:

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怪物の祈りの総合評価:

9.00/10点 レビュー 4件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4
(5pt)

考えさせられる内容

奥が深い小説です。
よかったです。
怪物の祈り (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 怪物の祈り (角川文庫)より
4041166675
No.3
(5pt)

罪と罰、そして赦しを問う傑作

『怪物の祈り』は、薬丸岳による社会派ミステリー小説です。
最愛の娘を暴漢に惨殺された牧師・保坂宗佑。犯人には死刑判決が下されますが、その男は法廷で反省の色を見せるどころか、不敵な態度を取り続けます。
深い絶望と怒りに囚われた宗佑は、ある復讐計画を思いつきます。それは、死を望む殺人犯に生きる希望を与え、そしてそれを奪うことでした。宗佑は教誨師として死刑囚に接近し、極秘の対話を重ねていきます。
本作の魅力は、被害者遺族による異色の復讐劇としての緊張感だけではありません。死刑囚と向き合う牧師や刑務官たちの葛藤を通して、罪と罰、赦し、そして人が生きる意味について深く問いかけてきます。
物語は重厚なテーマを扱いながらも先の読めない展開が続き、ページをめくる手が止まりません。終盤に待ち受ける結末は強い衝撃と余韻を残し、読後もさまざまなことを考えさせられる一冊です。
怪物の祈り (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 怪物の祈り (角川文庫)より
4041166675
No.2
(3pt)

罪とは?罰とは?復讐とは?赦しとは?

「怪物」というべきサイコパスの犯人は未成年の時、自分の祖母を殺して出所後になんの関係もない若い女性2人を惨殺しました。逮捕後死刑判決が言い渡されます。戸籍上の親ではなかったものの名乗ることさえできなかった父である牧師は策を弄して東京拘置所の教誨師となり死刑までのタイムリミットのなかで犯人に復讐するのか?それとも犯人が許しを請うのか?という張り詰めた展開が連続します。

死刑執行現場のリアルな描写、死刑囚の日常と恐怖、教誨の意味、苦悩する刑務官などまったく知らない、いや知ってはいけない世界なのですが、実は知らなくてはいけないのかもしれません。

死刑制度に対する考え方はさまざまですが、とにかく本書を一読してみる必要を強く感じました。
怪物の祈り (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 怪物の祈り (角川文庫)より
4041166675
No.1
(5pt)

人は変われる と信じたい

一気読みです。

ラストの保坂と遥の会話が全てだな。
私はプロテスタントのクリスチャンだけど、
クリスチャンてよく「敬虔な」という形容動詞が付くけどそんなことはない。ごく普通に人を恨んだり憎んだりします。
ただ、その事、自分が罪を犯し続けることを自覚しているという点が未信者との違いと思っています。
だから、保坂の復讐したい気持ちも理解できるし、でもやはり最後はああするんだろうなということも想像できるし、良いラストだったと思います。

それだけに、真里が怖いですね。葛藤も描かれていなかったし、あれが普通の感情だとは思うけど、罪の自覚無く、己の感情そのままという所。
誰も皆、怪物を飼っているのですね。
聖書の「まず罪のないものから石を投げよ」というイエスの言葉に、神の前に自分の罪を自覚し去っていった人達ではなく、己の罪の自覚も無く平然と石を投げつけようとするのが現代人ではないかと思うのだけれど、真里は後者。

刑務官の苦悩、葛藤も描かれていて、そこも良かったですね。
凶悪犯なんだけど、
何処かで何かが違えば、そこには居なかったかもしれない「普通の人」でもある死刑囚達。毎日接していれば気持ちが入ってしまう。
死刑は、死ぬことが刑罰なので、その瞬間まで心身ともに健全な状態でなければならず、それを維持する仕事。
でも最終的には国家の力で◯す。
すごいお仕事だと思います。

色々と考えさせられながら、作品としても面白かったです。
怪物の祈り (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 怪物の祈り (角川文庫)より
4041166675

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