DANGER
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| 筆が落ちた | ||||
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| 実際にシベリア抑留されたかたがたが次々と鬼籍に入られている現在、その地獄の体験はあまりに壮絶で「聞きたくない」かもしれませんが、絶対に「語り継がなくてはならない」事実に違いありません。「あの時代」の「日本とソ連両方の国家権力」に抗うことはできませんでしたが、今でも世界中で起きている戦争に対してほんとうに何もできないのか、たんに何もしないだけなのか考えさせられました。 たまたま今日の朝刊で作者のインタビューが掲載されています。「『戦争反対』なんてお花畑」と揶揄されることもある、とのことですが「お花畑」があることのほうが遥かにありがたいと素直に思っています。苦難の時代を生き延びてきたひとたちへの作者からのプレゼントともいえるラストでの「希望」がほんとう有難かったです。 膝の骨が砕けてもバレエレッスンを続けたかった主人公にも尊敬の念を抱かずにいられません。自分もランニング中の転倒で膝蓋骨が真っぷたつになりました。「痛みなどはどうでもよくて」ということはまったくなくて激痛に耐えながら脂汗を流してリハビリに勤しんでいます・・・。駆け寄って救護してくださったみなさま、救急隊員、ER室の医師と看護師、理学療法士などすべての皆様の暖かさが「希望」につながっています。 | ||||
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| 彼女の夫は、陸軍病院で献身的に働く姿を見て心を寄せたのだろう。無事に引き揚げができ妻が生きていれば、忘れ去る記憶であった。 衛生兵の仲間が持ち寄った彼女が写る姿を見た時に、思いは甦った。 父親から黒木氏の話を聞かされた時、大量の血が身体に流れるのを感じただろう。 全てを受け入れることを伝え思いを遂げられた時に、彼は戦後を生きる目標ができた。 彼女が久我氏の記事を見せ喜びを伝えてくれていたら、何の嫉妬も起こらなかった。 密かにスクラップしていた記事を見付けた時に、自分の思いを超えた彼女の心に失望と諦めを痛感した。 もし二人とも長生きし、久我氏の思いが彼女ではなかったことを知れば、老いた夫婦の思い出話になっていたかもしれない。 戦時下、非常時下では、人の質が強く現れる。自分のためではなく、思い人のために善にも悪にもなる。 そのような人に巡り会えるかが、この物語の一部を支えている。 | ||||
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| 主人公・長瀬一平と準主人公・水野果耶が1993年に、太平洋戦争時の上海、満州、そしてシベリア抑留の壮絶な体験をした久我一臣への取材を通じて得た記事形式の物語。 シベリア抑留がどういうものだったのか、そして抑留から帰還してきた方々がその後日本でどう扱われたのか。壺井栄(著)「母のない子と子のない母と」(帰還兵は共産主義に染まっていると思われ、職に就けない英語教師だった父)、五木寛之(著)「蒼ざめた馬を見よ」の中の「夜の斧」(日本で共産主義を広めるためにソ連と契約して帰還できた人とソ連の繋がり)、そして帚木蓬生 (著)「花散る里の病棟」(レイプされた婦人の帰還後の堕胎)で知っていたつもりだったが、「公表しないこと」を約束に語った久我一臣の体験、そして水野果耶の祖母の(母を通じた)体験は想像を絶するものだった。 太平洋戦争時の上海、満州とシベリア抑留は、僕の母方の今は亡き祖父母と関係が深いけど、全くと言って良いほど知らなかったことばかり。祖父は戦時中祖母と叔父をともなって上海にいた。祖母は母を出産するために一旦北九州の若松に戻り、その後母だけを大叔母に預けて上海へもどった。戦後祖母と幼い叔父は北九州に引き上げてきたが、祖父はシベリア抑留され、戦後かなり経って消息がわかったらしい。その詳細を僕は全くしらないでいた。おそらくシベリアで久我一臣が体験したようなことが僕の祖父にも起こっていたのだとは思う。今年還暦を迎える僕には、残念ながら戦争の体験を語ってもらえる父方や母方の祖父母はもういない。1993年だったら、母方の祖母と父方の祖父母は生きていたので、この物語は僕ができなかったことを1993年にやってもらえたような気がしながらの読書だった。 ところで、タイトルのDangerは、この本をキンドルで注文予約したとき、「バレエだからDancer(もしくはフランス語でDanser)の間違えでは?」と思ったが。。。答えは最終章で種明かしされていた。 追記:僕と同い年(1966年生まれ)の主人公・長瀬一平と村山由佳さんと同い年の準主人公・水野果耶。一平を僕、果耶を村山由佳さんに置き換えながらの読書は、村山由佳ファンの僕にとって、とても短く濃い6時間だった。 | ||||
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