肉体泥棒の罠
- ヴァンパイア・クロニクルズ (6)
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出版された順に読んできていますが、この作品が一番ヴァンパイア・クロニクルらしくないというか、このあたりで好みが分かれると思います。それは、他の方もおっしゃっているように舞台が現代のみであること、展開がアクション的というかスピーディで、舞台も豪華クルーズ船が出てきたりしてちょっと007シリーズのような映画っぽい雰囲気があることなどが理由だと思います。重厚で歴史の重みが感じられる耽美的なアン・ライスが好きなので、個人的には残念ながらこれはちょっとイマイチでした。 もう一度太陽を見たいと思いこがれるレスタトにつけこんで、数日だけ体を交換しようと申し出る人間が現れる、怪しいと思いながらも、人間に戻りたいという思いを抑えきれず話にのってしまうレスタト。馬鹿だなあ、強力なパワーと能力を持つ吸血鬼になってしまったが最後、相手がそのまま逃げてしまったらもう取り返しがつかないじゃないかと思いつつ読んでいたら・・・やっぱりだまされてしまいました。 それにしても、改めて人間とはどういうものであるかという描写を読んでいたら、確かに不自由な生き物だなと感じてしまいました。寒すぎたら死ぬ、食べなければ死ぬ、食べたら排泄しなくてはいけない、行きたい場所にもぱっと飛んで行くこともできない・・・ヴァンパイアのほうがスマートで便利でずっといいですね(笑)。いつまでも若く美しく年も取らないし。 レスタトが途中で出会う修道女の女性と、延々と神学問答のような話を繰り広げるところが、正直かなり退屈でした。神はいるのか、悪とはなにか、悪魔は・・・天使は・・・などなど。このあたり無神論的な人が多い日本人にはあまりなじまないと思います。アメリカはキリスト教原理主義的な傾向の人々がたくさんいて、多くの州ではダーウィンの進化論を教えてることが禁止されています。人間を含めてすべての生き物は神が作ったと信じられているからです。この本を読んでいると、やはりキリスト教的な価値観、倫理観が色濃く、宗教的、文化的なバックボーンがかなり違うのだなと感じられます。 今回はタラマスカのデイヴィッド・タルボットが大活躍します。教養と洗練と深い愛情に満ちた渋い英国紳士。これから先のシリーズで彼はどんな存在になっていくのでしょう。楽しみです。 | ||||
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太古までさかのぼる前作に比べ、現代のみが舞台&登場人物も割と少なめ、という読みやすい内容になっています。 アクションシーンもあり、ハリウッドが映画にしやすいストーリー展開なので、今回は映画化を考えつつ書いたのかな、と思うほどです(前2作は合体して映画化された上にかなり原作と異なる設定になっていたので)。要するにヨーロッパ的な重厚な雰囲気はなしってことです。主な登場人物はフランス人とイギリス人なのに。 今まで脇役だったデヴィッドが大活躍します。レスタトは彼に足を向けて寝られないほどお世話になっておきながら、あの仕打ち。やっぱり彼は「やんちゃ王子」だったのだなぁと。 | ||||
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どうせ「騙される」事は見え見えなので、レスタトの決断に地団駄を 踏むことになってしまった。人間と肉体を交換する、なんて突拍子もない想いに当惑しながらも、 ディビットやルイは勿論、猛反対。 だけど金髪王子は一度言い出したら聞く耳持たず。 考え無しな行動の後、痛~いしっぺ返しをくらう事に。泣きついてもすでに遅し。 手を差し伸べてくれなかったルイ(愛の鞭だと思うけど)に怒り、絶望し、 己の浅はかさを思い知るのでした・・・とまぁ、それで1歩成長、とゆうか慎重になるのが普通ですけど。 やはりこの人は一筋縄ではいきません。 ・・・あとは読んで下さい。可笑しかったのが、人間の姿に閉じこめられたレスタトが 何度も何度もディビットに言い寄る場面。 思わず、「そんな事考えてる場合なのかお前!!」て つっこみたくなりました。シリーズの中では割とコミカルな感じになってます。 | ||||
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レスタトが人間になって太陽の光を全身に浴びる、一体どんな気持ちなのだろう。 第3作目のクロニクルズは今までと違って進行形。 人間になりたいが為に体を交換するなんて本当に困ったやんちゃ坊主。 今回の作品は今迄で一番レスタトを身近に感じることができる。 愛しいレスタト。 読み終わった後の余韻がここち良い。アン・ライスは本当に素晴らしい作家だと思います。 読む価値は十二分にあります。 読み終わった後レスタトに迎えに来てほしいと私は心から思いました。 | ||||
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地上最強とも言える存在になったレスタト様 200年もの歳月を波乱万丈に生きた彼も人知れずおセンチになったりもしちゃうのです。衝動的に自殺予告をし、あまりの強靭さに生き延びてしまったりして 人間という儚げな命を持つ存在に対しふと物思うのでした。 ”人間に戻りたい” その思いを聞きつけたかのように自らを「肉体泥棒」と名乗る男が彼に近寄るのでした・・・。このあと始まる冒険活劇・アドベンチャーとも言えるこの作品はアン・ライス作品中珍しく舞台が現代のみというもので、マニア方面からは一部「物足りなさ」の声もあるようですが、個人的にはレスタト様の 人となり が垣間見え愛着も覚えた一冊でもあります。是非ご賞味あれ!!! | ||||
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