悪魔メムノック
- ヴァンパイア・クロニクルズ (6)
- 幽霊 (229)
- 春休み (4)
- 麻薬密売人 (15)
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悪魔メムノックの総合評価:
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アン・ライスはキリスト教と進化論の融合を矛盾なく説明しようと考えたのでしょうか。 耽美系ヴァンパイアにハマっているわけでもなく、アン・ライスを読破しているわけでもない、たまたま手にとってしまっただけの者には、ハードルの高い長編でした。 原書が悪いのかもしれませんが、なにより、翻訳文は読みにくい。 こなれていない文章、不自然な言い回し、ほんとうに失礼ですが、悪文に辟易しました。 | ||||
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う〜ん、前作「肉体泥棒の罠」からアン・ライスはどうしちゃったんでしょうという感じです。前作でも、レスタトと修道女グレッチェンのキリスト教神学問答がありましたが、この作品にいたっては上巻の半分と下巻の4分の3を占めています。何か宗教について深く考える時期と一致していたとか・・・。 レスタトは悪魔メムノックに自分の助手になってくれと乞われて、それがどういうことなのか説明してもらうために、彼と一緒に天国と、そして地球のまわりを霊魂が取り巻いて浮遊しているというシーオウルという世界、そして地獄を一緒に巡ることになります。また太古の昔に戻って原始の地球を見、キリストが磔刑にかけられる場面にも居合わせます。悪魔というと印象が極悪になってしまうのですが、メムノックはむしろ堕天使と言った方がいい存在で、超越した存在ゆえにあたたかみに欠ける神に対して、もっと人間に慈悲をと要求したため、そんなに人間が好きならば地上で生きるがよいと、地に落とされた存在として描かれています。自分はキリスト教には詳しくないので、ここに書かれているのが一般的なキリスト教の世界観なのか、それともアン・ライス独自のものなのかはちょっと判断がつきません。ただ、すばらしい建物や花園があり天使たちがいつも神をたたえる賛美歌を歌っている天国や、霊魂がさまよっている空間、生きていた時、犯した罪悪ゆえに罰せられる血みどろの地獄、そしてその描写よりむしろ、神とメムノック、メムノックとレスタトの延々と続く神学問答にはちょっと辟易してしまいました。つまりこの作品の半分以上でそんな会話が延々と続くのです。よほどキリスト教に興味のある人でない限り、??になってしまうのではないでしょうか。今、どういう流れの中でキリスト教のことが描かれているのか、言わば目的というか行き着く先がわかっていればまだいいのですが、ライスは途中で、神とは?悪とは?世界とは?という観念を描くことに夢中になって、ヴァンパイア・クロニクルを書いていることを忘れてしまったのでは?と思うほど、のめりこんでしまっているように見えます。 1991年、つまり「肉体泥棒の罠」を書き上げる直前に行われたアン・ライスのインタビューを読むと、幼い頃は修道女になることに憧れていたといい、「善や悪や、神が存在するかどうかの問いは、まさに子供の頃の信仰の重大な関心事だったわ。」と述べています。また、彼女が生まれ育ったニューオリンズは元はフランスの植民地であり、アメリカの中では特にヨーロッパの、それもラテンの雰囲気が強く、ブードゥー教のような不可思議なものが根付く土台がありました。そんな中で、これまた想像力が強く幻想味を好むというアイリッシュの家系に生まれたライス。このインタビューの中で彼女は「私の描いたヴァンパイアは、きっと子供の頃のカトリック信仰の不思議な力を形にしたものだわ。」と言っています。キリスト教がライスの作品に大きな影響を及ぼしているのは確かなのでしょう。いったん「1960年に教会を離れた。」というライスは、2005年からキリストの生涯を描いた三部作を発表(日本語訳はないようです)アマゾンの書評を見ればなかなか好評のようですが、この時に自分はカトリックの信仰に戻ったと述べているそうです。 ライスは「肉体泥棒の罠」を書いた時、これでヴァンパイア・クロニクルを終わりにするつもりだったようです。ラスト、地獄から帰ってきたレスタトは思います。「私はまだここにいる、私自身の夢の英雄として。そしてあなたの夢の中にも、ぜひ私をいさせ続けてほしい。私はヴァンパイア・レスタト。そろそろ物語の人物から伝説へ変わらせてもらうとしよう。さようなら、愛する者よ。」という言葉で締めくくられています。 神様も天国も信じていない自分としては・・・天国と地獄を堕天使と一緒に巡り、生還したけれど、で、結局それはなんだったのか?という結論もなく、放り出されたような・・・?アン・ライスの小説に関しては、きっちりした起承転結のエンターテイメントは特に望んでいないのですが・・・いったいなんなんだ?この小説は?キリスト教の説教がしたかったのか?としか思えませんでした。このシリーズで一番残念な小説です。この後、結局ヴァンパイア・クロニクルは終らず、パンドラやアルマンのエピソードとして続くことになるのですね。次作は宗教小説でなく、美しいヴァンパイアのお話に戻るよう願っています。 | ||||
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遂に完結するレスタトのヴァンパイア・クロニクルズ! 【血が人間を生かすのに、何故血で人間が死ぬのか・・・】という疑問から、血に対する表現をヴァンパイアという形で表現してきたアン・ライス。この作品は実に壮大で、理解するのに苦悩する。それは何故か? 【神】 自分の生活の中で神について考えることがなかった。 存在するか、しないかなんてどうでもよかった。 ただ、今回レスタトが天国と地獄を行き来し、見て・感じて・聞いた事が、例えアン・ライスの頭の中で作り出されたものであったとしても、私にはそれが答えに思えた。 人間以上に人間的なヴァンパイアレスタトが、この先どうなっていくのかはアン・ライスしか知り得ないのかもしれないけど、その瞳を一目でいいから見てみたいと心から思います。レスタトと出会い、引き込まれ読み続けたヴァンパイアクロニクルズが【完結】するのはとても残念ですが、これからもレスタトのファンであるのは変わりません。何度も読み返し、よりいっそうレスタトが大好きになると思います。 アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルズは永遠に飽きる事のない最高傑作だとおもいます! | ||||
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遂に完結するレスタトのヴァンパイア・クロニクルズ! 【血が人間を生かすのに、何故血で人間が死ぬのか・・・】という疑問から、血に対する表現をヴァンパイアという形で表現してきたアン・ライス。この作品は実に壮大で、理解するのに苦悩する。それは何故か? 【神】 自分の生活の中で神について考えることがなかった。 存在するか、しないかなんてどうでもよかった。 ただ、今回レスタトが天国と地獄を行き来し、見て・感じて・聞いた事が、例えアン・ライスの頭の中で作り出されたものであったとしても、私にはそれが答えに思えた。 人間以上に人間的なヴァンパイアレスタトが、この先どうなっていくのかはアン・ライスしか知り得ないのかもしれないけど、その瞳を一目でいいから見てみたいと心から思います。レスタトと出会い、引き込まれ読み続けたヴァンパイアクロニクルズが【完結】するのはとても残念ですが、これからもレスタトのファンであるのは変わりません。何度も読み返し、よりいっそうレスタトが大好きになると思います。 アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルズは永遠に飽きる事のない最高傑作だとおもいます! | ||||
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前作 "The Queen of the Damned" でAkashaから強大な力を受け継ぎ、事実上最強のVampireとなったLestatの前に現れたのは、Godと拮抗する力を持つと豪語するDevilであるMemnoch。Memnochはarchangel(大天使)の1人であり、「神と戦っていて、まさに勝利しようとしている。Lestatの力を借りて決着を付けたい」という甘い誘いをかけてきます。Memnochに連れられて天界で天国と地獄を垣間見るLestatの決断やいかに、という書き出しで始まります。この本ではVampireの強大な力を発揮するシーンはほとんどなく、少し物足りない気もしますが、Devilに頼りにされることが意味するものは真の強大な力を持つ存在の証明でもあり、Vampireファンにとっては、また別の面でたまらない魅力の側面でもあります。さらにVampireワールドにのめり込むことになる作品です。ここまで来れば引き返!すことなど考えられず、Vampireシリーズをすべて順に読んでいくしかありません。あきらめましょう。 | ||||
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