逃げるシンカー 中途採用捜査官
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この筆者の作品に共通する事なのだが、物語のプロット(枠組み・構成)は秀逸。 今の日本を取り巻く政治、経済、文化の状況などを、一風変わった視点から切り取って、実際にありそうな物語として仕上げる手法は、各作品共に見事という他ない。 しかしながら、(特に中途採用捜査官シリーズにおいて顕著なのだが)登場人物の造形などが余りにも下手糞で、読み進めるうちにイラッとさせられる局面が多い。 一応、コメディを謳っている作品ではあるのだけれども、それが免罪符にならないほど、今作のそれは酷かった。 一例として、途中から捜査に加わる通訳担当の刑事が山形出身なのだが、彼の翻訳する日本語が毎回山形弁で、同僚の刑事がそれに対し「標準語で話せ!」と突っ込むという展開が、それこそ毎章繰り広げられるのだが、全く笑えない上に、彼が必死に標準語で話そうとしている雰囲気さえ皆無なため、正直、食傷気味。 単に筆者が「朴訥な人柄」を表現する技量を持っていなかったため、苦肉の策として自分が間違いなく使いこなせる方言 = 山形弁を使ったのかな?と、勘ぐりたくなってしまう。 彼の登場時と、クライマックスにのみ山形弁を使い、中盤は敢えて標準語で通してしまった方が、彼の人柄が滲み出る効果があったのではないかと、余計な事を考えてしまった。(そもそも、これだけテレビ、ラジオで標準語が耳に入るご時世で、彼ほどに標準語を話す事に苦慮する若い人など、かなりマレな存在だと思う) 娯楽作品として及第点をあげる事はできないが、冒頭に記した通り、物語のプロット(枠組み・構成)は秀逸。 今の世の中を別の視点から眺めてみたいと考えている人は、あらすじを追うつもりで一読してみると良いかもしれない。 | ||||
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