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アンポンタン・ポカン博士 さんのレビュー一覧

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レビュー数1

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No.1:
(7pt)

交換殺人はいかが? じいじと樹来(じゅらい)とミステリーの感想

安楽椅子探偵と言えば、人生経験の豊富なミス・マープルを思い浮かべるが、本書の安楽椅子探偵は12歳のじゅらい君。元刑事のじいじに、過去に起きた面白い事件を話してもらうようせがみ、ひとしきり話を聞いた上で発せられる「僕は、そんなことじゃないと思うんだけどなあ」の一言。過去の事件を別の視点から見ることで分かる真相に、ページをめくる手が止まりませんでした。
元弁護士で福ミスでデビューした作者は、しっかりとした文章に、自身の感じる若者との価値観の違いを表しており、彼女にしか書けない物語となっている。
交換殺人はいかが? (光文社文庫)