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よろこびの歌
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よろこびの歌の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
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| 心を優しく包み込んでくれる作品。 登場人物の心情に自分の気持ちが重なる部分も多かったです。 一生大切にしたい本です。 | ||||
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| 不機嫌で頑なで自意識の塊で周囲との距離感ばかりを気にしていたあの頃のもやもやとした心情をつまびらかにされた気分です。クライマックスでの高揚感「言葉を失え。私たちの歌を聴け。」が心地よい。アンソロジーで気になっていた作家さんでしたが期待通りで大満足。大島真寿美さんの解説も秀逸でした。 | ||||
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| 甘酸っぱい青春の味 読み終わったあと、爽やかな気持ちになります。 | ||||
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| 型にはまってるけど、文のリズムがよみやすい。こうゆう小説は絶対必要です。 | ||||
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| 宮下さんの本を読むのはスコーレNo.4二作目です。 繊細な描写、違和感を感じることなくすっと入ってくる適切な言葉選び、心を揺さぶる力、最高級です。 覚えのある情景に対して、あぁ、こういう言葉で表現するのが正しかったんだ、と思い、更にイメージが広がる、というな経験は初めてでした。 短編を重ねて一つの物語を作る手法、その確かなテクニックも文句なしです。 読んだ二作では、人物の心性の手厚さに対して舞台装置がいまいち立ち上がってこない感じだったのと、世界が身辺事に限られてるのが僅かに残念ですが、次に読む作品に期待したくなる作家です。 | ||||
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| 初めて読んだ作者で、どんなものかと読み始めた。 最初のほうこそ、物語ごとに主人公が変わっていく手法に少し読みにくさを感じたけれど、進んでいくうちに胸に染みわたっていく感じを受けた。 人それぞれ様々な解釈ができると思うけれど、自分が受けたメッセージは、「誰のためにあるか、何のためにあるか」ということだ。 音楽が全てだと思っていた玲が、千夏や早紀たちから感じ取り学んだ最大のものは、「歌は誰のために、何のためにあるのか」ということだと思う。 歌はなにも受験、試験のためにあるのではない。 聞く人の、そしてなにより歌う自分のために、そしてなにより楽しく生きるためにあるのだということ。 これは何も玲たちだけにいけることではない。わたしたち全ての人にあてはまることだと思う。 例えば、自分の仕事は誰のためにあって、どうして自分はそれをしているのか。 この世に生きる全ての人は、余裕がある時に考えなければいけないことだと思う。 本作を読んで面白かったひとには、『1985年の奇跡』をはじめとした五十嵐貴久の青春三部作、藤岡洋子『いつまでも白い羽根』などをお勧めする。 きっと、面白く読むことができると思う。 | ||||
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| 音大附属高校を不合格になり、明泉高校へ不本意ながら入学した御木元玲は、 クラスメイトとの関わりの中で、本当の自分の目指したいものを知る手がかりを見つけ、 不自由な心に自由をとりもどせそうな予感を残していく・・・そんなお話です。 登場するのは女子高校生ですが、みんな自分の中の不自由さにあがきながらも、心の自由を とりもどしていくのです。そして、その鍵となるのが玲であり、玲がいったんは「裏切られた」 音楽によって心の自由をとりもどしていくことに、この作品の意味があると思います。 大人でも子どもでも、挫けそうな人や、大きく転んでしまって立ち上がれそうにない人に ぜひ おすすめしたいです。 | ||||
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| 舞台は新設の女子高校。そのクラスでたまたま取り組んだ合唱を通して、自らの世界の中に閉じ籠っていた少女たちの心が通いあって新しい世界が開けていく。 一人一人、それぞれに様々な事情を抱えていて、合唱に向き合う姿勢も全く異なる。連作短編の形をとりながら、彼女たちの世界がゆるやかに、そして確かにつながりあい、重なりあって、最後のクライマックスに向かっていく。それはあたかもそれぞれのパートが美しく重なりあって流れ出す絶妙のハーモニーのように・・。爽やかな読後感であった。 | ||||
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| はるか昔、高校3年生の時。校内合唱コンクールのための、指揮者・ピアノ伴奏を 選ぶときのこと。そりゃあ3年生にもなっちまえば、今さら合唱はない・・・・。 ピアノ伴奏は女子からすぐ決まりましたが、指揮者が誰も立候補しない・・・・。 担任の先生が「オイ、誰も立候補しないのか」という挑発にのって、「はい」と 手を挙げてしまった・・・・のは、私です。 なんのかの、15人の女子(男30人)が引っ張ってくださって、当日を終えること、 出来ましたっけ。(指揮者のオレ、緊張で脚ガクガクブルブル・・・) 書店で当『よろこびの歌』文庫本を目にして、さっそく購入。 「合唱」の盛り上がりを期待した身としては、肩透かし・・・。 ☆ひとつ減させてください。 10代後半の女の子の、心のうち。 一見打ち解けているように見えて、他人には頑なに見せない部分。 う〜〜ん、自分なんて、当時の授業で先生から聞いたこと、今も結構思い出すこと が出来るんだけど、女の子にとって「授業」なんて、なんだったんだろう・・・・。 当時のクラスメイト女子の心のうち、ちょっとでも自分覗くチャンスはあったん だろうか? と、共学高卒のオジサンは、シンミリ | ||||
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| 少女達の連作短篇ですが、まあ心理もそれなりに丁寧に描写されてると思いますが、 目立った読み所も無かったなといった印象。 まあ不快感を感じる所も無かったけど。 なんともご都合すぎると言うか。 マラソンで息も絶え絶えの同級生に向かってあんな応援するか? 何より合唱が大事なモチーフになってる割にはその描写の浅さ薄さ。 すみません、「船に乗れ!」「さよならドビュッシー」「爛漫たる爛漫」みたいなこゆい音楽描写を期待して買ったのでかなり残念でした… | ||||
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| 音大附属高校受験に失敗した御木元玲。彼女は誰も何も望んでいないかのような校風の明泉女子高校に入学します。 その他、様々な理由で同じ高校に入学したYAたちの心を、章ごとに視点を変えて作者は丁寧に語ります。 やがてそれらの心は音楽を通して、つまりは御木元を軸に柔らかく繋がっていく…。 一見YA小説ですが、作者はこれはそうではないと明確に意識して書いています。YA小説とそうでない大人の小説の違いを考えるにもおもしろい作品です。 | ||||
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| 面白かったです。 章ごとの視点が個々のキャラクタになって、時間軸もしっかり進んでいく。 女子高生たちの心のうち、という設定は真新しくはないけれど、読みやすかったです。 スパイスとしてよく登場する「ボーズ」という渾名の先生、いい味でてます(笑) 最初とラストの章が同じキャラクタになっているのが、良かったです。 なんというか、報われた感があります。 「春の背中」、いちばん印象に残ったコトバでした。 | ||||
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| うまい。 嫌んなるぐらいに(笑)。 「スコーレNo.4」は(読む少女漫画)として最高に良く出来た作品でしたが7編の連作からなる本書も抜群のリーダビリティで読了するのが惜しくて、正直辛かったです。 著名なバイオリニストを母に持つ御木元 玲が音楽学校受験に失敗して進んだ新設の女子高。 音楽から遠ざかり、学校生活にも無気力な彼女の日々が校内の合唱イベントで指揮を任された事から少しづつ変わり始める・・・。 という物語は正直、余りピンと来ないのだが、実は上のストーリーそのものは約30P弱の第一話であっさりケリがついてしまうのだ。 お話はそこから玲の5人クラスメートに視点が切り替わるのですがそこでは実に鮮やかに 「脇役」である玲のクラスメートたちの物語が紡がれております。 描かれるそれぞれの事情、苦悩そして思いには意外な展開もあったりするのですが(なんと「シックスセンス」もあり)基本は奇をてらうことなく直球勝負。 それでいてステレオタイプに陥らないのは人物造形の確かさに加えて「言葉の美しさ」ですね。 「スコーレ」でもそうでしたが美しく/心揺さぶられる言葉があちこちに散りばめられていて読んでいて何度も胸が熱くなりました。 この中間の5編はあくまで玲は脇役に過ぎないのだが、それぞれの少女が玲の元でコーラスに再び挑むその心情と 彼女たちの目から見た玲の姿を合わせて描くことで読み手にじわじわと玲とクラスメートたちと関係の変化が伝わってくるこの構成の巧さ。 結果として再び玲の視点で描かれる最終話での彼女の心情は第一話とは大きく変化(成長)しているのだがそこに不自然なところは微塵もありません。 面白いのはこれが女子視点の物語であるからなのか、いわゆる「友情臭」が希薄なことですね。 人は誰も他者のことなど分かりっこない。という前提のお話は良い意味でベタベタしたところがない。 ですが「だからこそ人と繋がることでしか得られないものがある」本書はその部分をきっちりと描いております。 んでもってラストに至ってタイトルの「よろこびの歌」の意味がドーンと生きてくるわけです。 いやはや、面白かった!おススメだぁ〜。 | ||||
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| この「よろこびの歌」というタイトルも、各章のタイトルも、すべてハイロウズの曲のタイトルから借りてきて付けられたらしいです。 作中にもハイロウズが好きな登場人物がでてきたり、ファン必読の一冊ですね。 ある女子高の、あるクラスの女の子たちの物語。 高校時代って、楽しくキラキラ輝いて人生の中で最もいい時期に思われがち。 でも、彼女たちにだって悩みはある。10代にして人生を諦めている子もいるし、孤独や嫉妬に押しつぶされそうな子もいる。 でも個々がそんな重いものを決して表に出さずに明るくふるまっているから、女子高生は勘違いされやすい。 そんな悩める女の子たち一人ひとりの心の奥底を丁寧に映し出した作品です。 クラスで孤立していた玲を軸に、合唱によって心を一つにしていく少女たち。 合唱に真剣に向き合うことで自分自身にも素直になっていきます。 みんなで歌いながらも、彼女たちは本当は自分だけの歌を求めてる。 こういう苦い葛藤や諦めは誰しも経験したことがあるだろう。だからこそリアルに読者の心に響きました。 瑞々しく優しさあふれる作品でした。 | ||||
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| 自分でも忘れかけていた、高校生の頃の想いがよみがえった。どの短編にも、懐かしい自分がいた。 1つ1つの短編が心にしみる。そして、一話一話が丁寧に積みあげられてゆき、最後の1話で、みごとにしめくくられる。 読みながら、じわっと涙が浮かんできて、読み終わるのがおしいほど心が揺さぶられた。 とてもとても、優しく深く心にしみてくる本だった。ほんとに読んでよかった・・・ | ||||
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| 「スコーレNo.4」でもそうであったが、この作家は、女性の気持ちのほんのわずかな揺れを捉えるのがうまい。 本作では、ハイティーンの女の子達が主人公であるが、ここでも、1人1人の心の動きが、とても丁寧に書かれており、 外からはまぶしく見える10代の少年少女も、自分の心の中では色々な悩みや苦しみで精一杯だったんだということを思い出させてくれる。 でも、この作者のいいところは、最後には、いつも希望を持たせてくれること。 自分のこれからの未来に、少しずつでも前向きに生きていこうとする姿を見てみると、読んでいるこちらまでホッとし、嬉しくなる。 個人的には、もっと注目されてもいいと思う作家である。 | ||||
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| すでに大人になってしまった自分からすると、通勤のときにすれ違う 制服姿の少女たちは本当にまぶしい。皆に光が当たっていて、とても 幸福そうに見える。自分の十代がそれなりに大変だったことなんて 平然と忘れて、うらやましいななんてみている。 そんな「十代ゆえの悩みやくるしみや痛み」を、この小説の作者は きちんと覚えている。進路のこと、才能のこと、その他もろもろで 挫折を経験した少女たちが、それぞれのスタンスで「合唱」に 参加して、ひとつのハーモニーを作り上げていく連作短編集。 各章のヒロインたちは皆、自分の悩みの前で、若さゆえに無力だったり 考え方が狭くなったりしながらも、誰かに頼ったりずるをしないで 自分なりのせいいっぱいにたどり着く。そのすがすがしい姿に 何度も涙がでそうになった。 そして、やっぱり、十代って、苦しいけどまぶしいな、と改めて 思ったのだった。 | ||||
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| 名作『スコーレ No.4』の作者による三冊目の作品集。 連作短編の形式を採っており、表題作は同じ出版社の 『Re-born はじまりの一歩』というアンソロジーに 収録されていた。現在最も私が注目する作家である。 あらすじを書いてしまえば、音大付属高校の受験に失敗した 主人公と、おなじくどこか挫折感を抱えた女子高生たちが 合唱という一つの目的に向かう、という青春群像劇である。 青春モノとしてはありきたりのシチュエーションであろう。 しかし各短編のクライマックスを巧みにずらすテクニックや ハイティーンの感情の揺れを繊細に紡いでいく筆致や 各物語の最後に立ち現れる、揺ぎ無い、眩しい希望が 読者の内の少年少女を、しかと揺すぶるのだ。 各短編のラストごとに、じんわりと泣けてくる傑作。 | ||||
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