■スポンサードリンク


長く暗い魂のティータイム



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
長く暗い魂のティータイム (河出文庫 ア 4-7)

長く暗い魂のティータイムの評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

ミステリ...ではないし、結構暗いし、前作とブレがあるけど、面白いからいいか

前作が突拍子もないながら、手がかりのしっかりした本格(?)ミステリだったことを考えると、今作はミステリの範疇に入るのかな...という作品です。

今回も手がかりめいたものが投げ出され、それが回収はされるものの、謎解きの体裁すらしていないものが多く...
ダーク・ジェントリーの人物造形も、前作のエキセントリックだけど妙な万能感のある天才肌から、クレイグ・ライス描くところの弁護士マローンのような、冴えない男になっていて、切れもなく振り回される側に回っているし。
あと、この作家の本質なのかもしれないけど、話自体が結構暗く虚無感が強い。

それでは面白くないのかというと、これが面白い(笑)
回収の仕方に無理があっても、謎は散りばめられていてるし、神と呼ばれる人たちが嫌なやつなりに愛すべき面も持っていて、その行く末が気になるというのもあります。

各エピソードの重きの置き方にバランスの悪さを感じますが、これはダグラス・アダムズのどの作品にも感じることです。多分、このバランスを改善させると、この作家らしい味も減ってしまうんじゃないだろうか...

人を選ぶかもしれませんが、私は今回も買いでした。というか、この2巻で終わりなのが残念ですね。
長く暗い魂のティータイム (河出文庫 ア 4-7)Amazon書評・レビュー:長く暗い魂のティータイム (河出文庫 ア 4-7)より
4309464661

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!