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お伊勢ものがたり 親子三代道中記
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お伊勢ものがたり 親子三代道中記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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優しい文体で読めば読むほどに癒やされます。様々な身分、年代の人々と触れ合いながらの伊勢まいり。現代ならば高速で数時間、新幹線ではその半分で到着する距離を途中幾多の難関や川を渡って一歩ずつ歩いて行く様子がユーモアに彩られた情感たっぷりに描かれています。笑ったり、ほろりとしたり、日本人っていいなぁとしみじみ思いつつ読みました。 | ||||
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最近梶よう子さんにはまりました。こちらもとても面白かったです。 | ||||
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神田佐久間町のまつという母君が、娘の香矢と嫁入り間近の孫娘雪乃を誘って、お伊勢まいりに行く旅物語。昔はその参拝を手伝う御師が往復、付き添ったそうで今で言えば添乗員。それが父親の御師の見習いで付いていくはずの久松が、父親の急病で急遽、初のお伊勢まいりに一人で勤めることになり、親子三代に助けられながらの道中記を、旅に行く暇もない日々の中、持ち歩いては少しづつ読み進み、ほのぼのとした旅気分を味わった。 久松の語り口で旅は始まる。「よく人生を旅になぞらえることがございましょう。手前は旅も人生も目的地に着くだけを考えてはいけないと思うのですよ。山あり谷あり、風雨あり。ならした道ばかりではございません。石だらけもあれば、泥濘もございます。そうした道でも避けずに通らなければいけないときがございますし、あえて遠まわりを選ぶこともあります。なにも到着することだけが大切なのではございませんよ。その過程を楽しむのが、旅であり、人生なのではないでしょうか。それをお教えくださったのが、親子三代の方々でございました。 ご休憩ついでに少しだけお耳をお貸しいただけますか。ただの思い出話で恐縮でございますが…。」と還暦を過ぎて、今回が最後の旅と決めての口上である。この久松がまったくもって未熟者で、読んでいる方もはらはらするのだが、この三代がそれぞれの持ち味で、注意したり、心配したり、からかったり、たまには機転を利かせて窮地の久松を助けたりで旅の終わりには一回り成長した久松もいいキャラクターだった。親子三代も胸中にそれぞれの思いを抱えながらの道中で、知り合った一期一会の出会いを楽しんで、もちろん美味しいものには目がない様子も読むものを楽しませてくれた。何ということもない話なのだが、最後がいい。しみじみと月日の流れの深さが味わえる本だった。 | ||||
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舞台は江戸時代のお伊勢参り。 老後は好きなことをやりたいと、伊勢参りを提案した母、まつ。 最近、夫との夫婦仲が良くない娘、須美。 大番組頭の嫡男との縁談が決められている娘、雪乃。 そしてこの三人を伯父のかわりに伊勢まで案内することになった、御師見習いの久松。 この親子三代と頼りないガイド一人による、江戸から伊勢までの珍道中。 旅の途中途中で出会う人々と絡みあい、一緒に旅をし、別れ、また出会うことで話が膨らんでいき、最後はさわやかに収束していく。 旅物語として、非常によく出来た作品です。 | ||||
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作者が好きで期待して読みました。時代小説が好きでいろいろ読んでますが、やはり女性の書く文章がすき 人物像も良かった。 | ||||
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還暦間近のおまつは、お伊勢まいりを思い立つ。 武士の家のしがらみに囚われ、したいこともしてこなかった我慢の 人生に、ふと疑問を覚え、自由にふるまうことを決心したのだった。 嫁に行った娘・香矢とその娘・雪乃を強引に連れ出した女三代、 三人打ち揃っての、およそ二十日間、百里の旅が始まった。 伊勢参り独特の仕組みで、案内役・御師(おんし)の手代二人がつき、 道中の宿泊を始め、すべての世話をしてくれるはずが最初からつまずき、 手代の見習い・久松が一人で四人分の荷物を抱え、出発する品川宿。 重い荷物でフラフラする久松の足取りが、先行きのトラブルを読者に 暗示する。 一行四人それぞれが抱える屈託が、旅で出会う人たちによって次第に ほぐされ成長してゆくストーリー は、旅物語のもっとも得意とするところだ。 目的地までとにかく行く旅ばかりではつまらない。 のんびりと、途中で寄り道をしたり、右を見たり左を見たりしながらの 旅もいいものだろう。 | ||||
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