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夜波の鳴く夏
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夜波の鳴く夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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天使の囀りとか、玩具修理者を普通に読めるならエログロの度合いは普通です。ラストも途中でわかってしまいました。。。 | ||||
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好みもあると思いますが、妖怪と人間の距離感が好きです。容赦ないグロ描写のあるホラー作品としても勿論楽しめるし、よくよく読むと「お肉ちゃん」の恋心やコバト姫の葛藤が丁寧に描写されてたりして、どのキャラクターも基本は自己中でどうしようもないながらもどこか憎めず、ふいに感動したりもします。 結末は、なんとなく予感はしつつも何度読んでもうわーとなりますね、当然、良い意味で、です。 妖怪と人間の心の交流とかに一切興味がないので、こういう独特なホラーが読めて大変幸せです。 | ||||
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読み始めてすぐ「なんじゃこれ!!??」と度肝を抜かれ、 いつしか著者の繰り広げる独特の世界観や奇抜な展開、アクの強い登場人物達にハマってしまい、一気に読破してしまいました。 読み終えた今、疲労と爽快感が入り混じったような、奇妙な心地よさで胸が一杯です。 著者の持つ独特のセンス、己の異様な妄想世界に読者をぐいぐい引っ張り込んでいく才能は凄いと思います。 好き嫌いがはっきりと分かれる作品なので万人にオススメはしませんが、 現実世界を忘れて、摩訶不思議な異空間で一時を過ごしてみたい方にはぜひ読んでもらいたいです。 | ||||
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「可愛いかわいいお肉ちゃん」の正体が明白になる最後の一行! 途中の血みどろシーンも確かにホラーに匹敵するけれど、この一行が「堀井氏のホラーだ!」と血が凍る思い。終盤を読み進めるうちに、「だろうな、かもしれないな」と予想しつつも、あのようにきっぱりと書かれてしまうと、「お肉ちゃんもうちに欲しい」と感じた自分が恐ろしい! | ||||
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妖怪達が実在しているが、人間の台頭により町から姿を消しつつある明治の日本を舞台に、策略家のぬっぺほふと、ぬっぺほふが恋慕する美少女、その美少女と肉体関係にある血の繋がらない兄・・・と云った屈折しまくった人物関係で進む何処かユーモラスなエログロ連作ホラー。 妖怪達が姿を消して行く中で、ぬっぺほふだけは人間のペットとして飼われているが、その理由は、ぬっぺほふに顔を舐められると快感を覚えるせいだが、それは麻薬と同じく危険でもあった・・・ 兎に角、各エピソードでそれぞれ主役を張る事になる登場人物達が、ぬっぺほふも含めてまともではなく、救いようの無い者達である事が特徴。それでいて後味が決して悪くないのが面白い。 | ||||
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読みやすく、続きが気になりあっという間に読めてしまいました。 著者の前作「なまづま」では読みにくいと言われていましたが、あれは著者の狙いだったのですね。 冒頭からリズムよく、しかも「吾輩は猫である」のオマージュがあります。他にも「なまづま」や「夜市」のオマージュも出てきてエンターテイメント性が十分にあり楽しかったです。 主人公は妖怪ぬっぺほふ。「げひょげひょ」と笑い、「あばーあばー」と泣く。そして干したての布団のような、陽だまりのような良い香りがする。好物はキャラメル。非常に悪いやつなのに憎めない、愛され主人公です。私もお肉に顔をうずめて香りを嗅いでみたいです。 この話で非常に魅力的なのは、外の世界で価値を見いだされなかったもの達が集まる「無得市」です。この市場に集う妖怪たちは、既存の妖怪とこの世界オリジナルの妖怪が出てきます。オリジナルの妖怪たちを、ぜひ映像でみてみたいです。 ただ、相当のエログロシーンがあるので覚悟が必要です。直接的な表現をしないなまづまとは打って変わり、まるでスプラッター映画のようでした。 過去の過ち、自責の念、嫉妬が入り混じるドロドロなラブストーリーです。 そして最後の1ページは鳥肌がたちました。 | ||||
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この作品からは作者のセンスの良さと、あと一歩の踏み込みの足りなさを感じる。 センスの良さとは世界観の良さだ。妖怪たちを取り巻く環境。特に妖怪たちの市場の描写にはこの作品だけで終わらない世界の広がりがあり、絵としての禍々しさもホラー小説らしさがある。 ぬっぺほふの設定もいい。見るからに醜いその容姿を女達が競って求める姿は、現実世界とずれているからこそ常に違和感が付き纏い、それ故面白く読める。 他にもコバト姫と正巳の関係性は正に萌えを感じさせる心地よさがあった。正巳を思うコバト姫に、読書でしか得られない興奮を感じること間違いなしである。 但し、この作品からもうひとつ感じたことは世界があまり壊れないな。ということ。とにかく妖怪たちの世界の堅固さが人の世界を上回り過ぎているため、人の世界の崩壊を小さなものに見せてしまっている。その為、ラストのカタストロフの印象を弱めてしまっている。 総じて、作者は現実的な思考から外れたセンスというホラー作家に絶対必要な物を持ってることは間違いない。表紙も可愛いし、内容も中々。成長を期待できる新人作家を応援する気持ちで一冊購入されてはいかがだろうか。 | ||||
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