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東雲の途



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【この小説が収録されている参考書籍】
東雲(しののめ)の途(みち)
東雲の途 (光文社時代小説文庫)

東雲の途の評価: 4.57/5点 レビュー 14件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

生きることは時として、死ぬことよりつらい・・・

岸辺近くの橋の脚に、男の屍体が引っ掛かっていた。その男から瑠璃が見つかる。あるべきはずのない瑠璃がそこにある・・・。その瑠璃を見たとき、遠野屋清之介は己の過去と向き合う覚悟を決めた。「弥勒」シリーズ4。

過去はいつまでもつきまとう。逃げれば逃げるほど。清之介は自分の過去から目をそむけるのをやめ、向き合うことを決意する。それは、並々ならぬ決意だと思う。怨むのではなく許す。殺すのではなく生かす。その清之介の覚悟が痛いほど伝わってくる。生きることは時として、死ぬより辛いこともある。だが、商人として生きていこうと決心したからには、どんなことをしても生きなければならない。無駄な争いを避けようと、敵の懐に飛び込む清之介の行動は潔いものだった。彼のこれからの人生が、ほんの少しでもいいから「幸せだな。」と感じられるものであってほしいと願わずにはいられない。切ないけれど、味わいのある作品だった。
東雲の途 (光文社時代小説文庫)Amazon書評・レビュー:東雲の途 (光文社時代小説文庫)より
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