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東雲の途
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東雲の途の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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岸辺近くの橋の脚に、男の屍体が引っ掛かっていた。その男から瑠璃が見つかる。あるべきはずのない瑠璃がそこにある・・・。その瑠璃を見たとき、遠野屋清之介は己の過去と向き合う覚悟を決めた。「弥勒」シリーズ4。 過去はいつまでもつきまとう。逃げれば逃げるほど。清之介は自分の過去から目をそむけるのをやめ、向き合うことを決意する。それは、並々ならぬ決意だと思う。怨むのではなく許す。殺すのではなく生かす。その清之介の覚悟が痛いほど伝わってくる。生きることは時として、死ぬより辛いこともある。だが、商人として生きていこうと決心したからには、どんなことをしても生きなければならない。無駄な争いを避けようと、敵の懐に飛び込む清之介の行動は潔いものだった。彼のこれからの人生が、ほんの少しでもいいから「幸せだな。」と感じられるものであってほしいと願わずにはいられない。切ないけれど、味わいのある作品だった。 | ||||
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