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螢の河



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螢の河の評価: 4.75/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

軍馬の末路は?

「蛍の河」
満州事変、日中戦争、アジア・太平洋戦争で使役された馬の数(馬匹)は、軍馬と現地徴用馬をあわせ百数十万頭(うち軍馬は七〇万頭)とされる。しかし、これらの消息を記した戦史・戦記は皆無である。
百数十万頭もの馬をどのように徴発し、どのように輸送し、飼養は、使役は、またその末路は。兵隊と同じように、戦闘死、病死、あるいは食用にでもしてしまったか、全き分からない。その貴重な体験の一端を記したのが伊藤圭一氏の本誌である。
戦争中(多分支那事変)を背景に、馬をあつかっている兵隊の馬に対する愛情を美しく、こまやかにえがいたものである。水上勉著「兵卒の鬣」、「馬よ花野に眠るべし」とあわせ、馬好きでなくとも、ぜひ読んでいただきたい一冊である。
螢の河Amazon書評・レビュー:螢の河より
4769801831
No.3:
(4pt)

真実

作者 伊藤 桂一氏の本は、2冊目ですが、読むたびに、戦争の真実を知らされるようにおもいます。
螢の河Amazon書評・レビュー:螢の河より
4769801831
No.2:
(5pt)

伊藤さん

現在は時代小説を主に書かれている
伊藤さんの、初期の代表作です。

いわゆる戦記ものですが、深刻な内容
ではなくユーモラスでさえあって、
戦争は悲惨で嫌だったけど、笑って
しまう出来事だってあった、という
感じなのです。

ですが戦争を肯定する意思はまるでなく、
伊藤さんからすれば、だからこそ嫌なんだ、
ではないでしょうか。

伊藤さんは「悲しき戦記」が岡本喜八監督の
独立愚連隊もの、「血と砂」の原作に使われたり
して、古山高麗雄さんと共に異色の戦記作家として
有名でした。

今では限られた読者しか読まない作品に
なりつつありますが、戦記ものなんかクラそうで
つまんなさそうだな、と思ってる若い人に、
最初の戦記ものチャレンジにうってつけだと
思いますよ!!
螢の河 源流へ 伊藤桂一作品集 (講談社文芸文庫)Amazon書評・レビュー:螢の河 源流へ 伊藤桂一作品集 (講談社文芸文庫)より
B00JVLWMCS
No.1:
(5pt)

静かなる穏やかさ。

時に、本を読むと自分の知らない作家がまだまだ
たくさんいることを思い知らされることがある。

本書は、まさにそんな感じを与えてくれる作品群だった。
表題二作をはじめ、どの作品にも貫かれているのが
静かであること、そして穏やかであること。

しっかりと抑制が効いた作品には、好き嫌いが分かれるかも
しれない。
でも、
この穏やかさは、彼にしか出せない味なのだ。
螢の河 源流へ 伊藤桂一作品集 (講談社文芸文庫)Amazon書評・レビュー:螢の河 源流へ 伊藤桂一作品集 (講談社文芸文庫)より
B00JVLWMCS

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