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水木しげ子さんと結ばれました
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水木しげ子さんと結ばれましたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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話としてはとても面白く星4つはつけたいところですが、どうしても許せない部分があったため失礼極まりないと理解しつゝ、この様な評価をつけさせていただきました。 先ず良いところから書かせていただきます。 どのような話であるかは既に紹介されていますので、感想のみ書かせていただく事とします。 話の構成が上手い為展開が読めず、次はどうなるのだろうかと期待しながら読み進めていくことが出来、大変楽しく感じました。どの話も良い意味で気持ち悪く悪趣味で、作者様の想像力には感服いたしました。 次に失礼とは思いますが、どうしても許せない点を挙げさせていただきます。 ヒロイン(というべきなのかはわかりませんが)の名前を水木しげ子としたことに対し水木しげる先生のファンの一人として激しい怒りを覚えました。怪奇漫画の神様といっても過言ではない人物を、それもこの本が出版された当時まだ御存命だった方の名前をここまであからさまにしかも性別を変えてキャラクターの名前として使うというのは水木先生への冒涜であると思います。不遜な物言いとは思いますが倫理観を疑います。これだけの話を作ることが出来るだけの想像力をお持ちなのですから、水木しげる先生のファンがこの本をどう感じるか想像していただきたかったと感じております。 大変長文になってしまい申し訳ありません。何度も申し上げますように文才もない自分が、この様に作家先生を批判するなど失礼極まりない事とは存じておりますし、水木しげる先生のファンとしての意見を書くのは、この様な場には相応しくないという事も重々承知しております。 不快に思われた方がおられましたら誠に申し訳ございません。 | ||||
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水木しげ子を書きたかったんであって他のキャラはどうでも良かったんだなとしか ひきこもりの事件なんてアレ一つで一冊書けるだけの葛藤や経緯が作れたはずなのにあっさりしてて事後描写も無し クラスメートの女子の登場理由は何もなくただしげ子という人物のエピソードを語るだけの人形 主人公に対し過保護でエロゲのヤンデレヒロインのようだった姉があっさり黒幕に引っ掛かる 主人公は良くも悪くも精神的に普通の人なので余計な過去設定もいらなかったはず アレだけの過去をぶち込むならもっと主人公にも世間とのズレが欲しかったのにクラスメートに避けられる描写はギャグ扱い しげ子以外一切が添え物なわけです、主人公含めて そして肝心のしげ子が他のレビューに既にあったように薄っぺらい コレ猟奇でしょ? こういうの好きでしょ? わざわざこんな本買うんだからさ というのが透けて見える | ||||
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ネタバレありますのでご注意ください。 推薦文は「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の入間人間先生です。 「これが大賞じゃない? 相変わらず、見る目のない連中だ」 ……とありますが、単に第13回の自分の投稿作(「みーまー」の元作品)が最終選考(審査員全員が読む)で落とされたことをネタにしているだけですよね。 普通に読んだら、絶対に大賞なんかやらない、という感想を抱くはずですから。……だから、ね? 入間先生? 「ごめん、忙しくて読んでないや。てへぺろ☆」って言っていいんですよ? 以下、ネタバレありの感想です。 作者さあ……本当にアホなの? なーんで自分でわざわざフォントいじりまでして書いた設定(70Pのものです&特設ページに明記してある3つの事柄)を何度も忘れちゃうかなあ。 最後の「糸は、『呪い』なんかじゃない! これから起こる悲劇を回避する術を教えてくれる、『希望の糸』なんだ!」というご高説には読んでて寒気が走りましたよ。悪い方のね。ハイハイ、偽善者乙ー。 お前さあ、楽に「前に君に見せた電車轢殺事件は、結婚詐欺師(もう海外に逃亡している)に騙された女性に『あなたの無念を晴らすことは出来ないかもしれませんが、同じようなことをしている男がいますから、そちらで代用しては?』って俺が吹き込んだから事件が起こったんだよ」って聞いてるのに、馬鹿なの? アホなの? あと、明言はされていませんが……この話って本当は短編部門に送られてきたんじゃないの? と疑いたくなります。それぞれの事件が独立しており、特に日影と四隅の事件なんか挟んだ意味が全くわかりませんでした。単なるページ稼ぎなら削れよ。ただでさえ、値段600円超えてるんだから。 そして微妙なファンタジー(?)要素。 しげ子が屋上庭園で育てていた食虫植物――ならぬ『食鳥植物』とか、別に話に関係ないんだし削ってもいいですね。 『トビラ堂』もあまりに、話(しげ子)にとってご都合主義過ぎる役割。しかもノブオ(店主であり、医者)が両方のまともな目玉が無いのに、かなり難易度の高い手術が出来る腕前……ってどういうことだよ、おい。 そんでもってゲーセンのレースゲームぐらいしかしたことのない、たった十六歳の主人公が、しげ子に命令されて最後の話の犯人の車をいきなり運転出来るってどういうことだよ。バイクならまだわかるんですが、車のシフト操作とかどうやってわかったんだ? ご都合主義過ぎる。 更には、しげ子が縛っている犯人を拷問しようとして腹にメスを入れた時に「その時何故か、コツッ、と音がした」って描写だけで済ませるのはどうして?(これは後で「犯人が携帯を胃の中に入れている!」という主人公の推理()に繋げるためです) 普通なら犯人も胃に貫通するぐらいまで(しかも、その時の体勢的に携帯電話は背中の方に落ちていたと思われる)深くメスを刺されたら、悲鳴ぐらい上げてもいいような気がするのですが。 ついでに犯人がしげ子のメスを奪って自分の指を切り落として拘束から逃げ出す描写もありましたが、そんなの普通は無理に決まってるだろ。しかも指を2本も? ハイハイ、すごいでちゅねー。まず骨の部分でメスが刃こぼれするっちゅーねん。それに麻酔も無しに1本でも指を切ったら、痛みで次の指も切れないし、1本の指を失っているなら力が入らなくてメスを握れないっつの。 第一、どんだけ小さい携帯だったら飲み込めると思うんだよ。どこの世界でそんな小型な携帯売ってるんだよ。しかもビニール袋包みとか……仮に飲み込めたとしても、歯に糸を繋いでるんだったらたった一度だけでなく、常に嘔吐反射起こりまくりだっちゅーねん。少しは調べて書け。一応現代を舞台にしているんだから、辞書で『現実味』と『整合性』という単語を引くのを作者にはお勧めします。 伏線回収もなってない。 主人公の父親が冤罪を被せられた事件の本当の犯人は? クラスメイトで人気者の虹子を出した意味は? 唯一褒められるのはイラストぐらいでしょうか……と思ったら、生煮えさんってあんまり描き分け出来てないんですよね。樹と虹子とか、口絵カラーで並べてみたら、目とかまったく同じなんですが。あと、長滝も原文では「口髭のある~」とか書かれてるのに、つるっつる。あっはっは。 そういうことで、超地雷のスーパー駄作です。 | ||||
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これはあくまでも個人的な意見なのだが、まあ設定があってないようなものだと思う。 主人公の行動が意味わかんない事はさることながら設定が生かされていない。 ただまあ、そういう作品と思えばそう思えるわけで、とりあえず中身はないけれど雰囲気だけ時わいたい人はどうぞというような内容だ。 | ||||
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※ネタバレ注意です 赤い糸で結ばれているはずのしげ子さんの姿を「内からささやかれるような声だから、どこにいるのかわからない」などと見失ったり、殺人犯の赤い糸を辿るだけで被害者の居場所なんてわかるはずなのにわざわざ犯人を車で拉致したりと、作者が自分で作った設定を忘れてしまったのではないかと感じられる場面に少し違和感を感じました。短篇形式の作品なのですが、二章までは安定しているものの、三章以降展開がチープというか、話の流れが強引に感じました。 ホームページや帯のあおりから入間作品や前回の受賞作である《エーコとトオルと部活の時間》のような乾いた空気感だったり壊れた登場人物を期待していたのですが、思考が論理的だったり常識的だったり薄っぺらかったり、メインのしげ子さんにしても「ただ猟奇的な内容の話をして喜んでる痛い女子高生キャラ」という感じで、人物像に特に深みを感じることができませんでした。普通の人が考える、こういうキャラが不気味でサイコなんでしょ? こういうキャラ凄いでしょ? という感じ。猟奇殺人をテーマにした幼稚なドラマに出てくるようなテンプレキャラ。 ちょっと比喩表現がくどいものの文章力は新人さんにしては安定していて読みやすく、話としてはよくできているというか安定している部分もあるのですが、電撃よりもMW向けかなという印象を受けました。安定しすぎていて読んでいても特に面白さを感じないというか、読んでいてもわくわくしたり考えさせられたりすることもなく、キャラも弱い。ミステリーの短編モノならまだ前回受賞作の《失恋探偵ももせ》の方が楽しめた印象です。 また、作品の中に複線っぽいもの(7の形の字や水木しげ子さんの名前、クラスメートの絆創膏、しげ子さんの中学時代からの変化、父親の事件の真犯人など)がいくつかありましたが、結局は回収されなかったり大したものでなかったのも気になりました。人物の掘り下げは浅く、いまいち登場人物の言動についていけない部分も気になりました。事件後どうなったか、事件がどう処理されたのかなどもスルーされている場合が多く、何年も前に焼けた家がそのままになっていたり切り取った指が元通りになったり(そもそも切り取る必要があったのかさえよくわからなかったり)読者をミスリードしようとして無理やりな描写(学校の元教師が生徒の母親のことを名前で呼んだり、決意のためにクスリを床に撒いたり)などもあり、胃の中の携帯電話や姉の妊娠+赤い糸や犯人を車で拉致する流れに関してもいくらライトノベルとはいえご都合主義だと感じました。もしかしたら受賞作ということもあり発売日を遅らせるわけにはいかず、これだけ雑な展開になってしまったのかもしれません。 | ||||
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第二十回電撃小説大賞・記念特別賞受賞作 帯の推薦文で入間人間氏が随分と推していたのでそれなりに期待して 読んでみたのですが… 主人公の楠見朝生は高校入学直後に何者かに頭を殴打された上に拉致された 先の廃病院で犯人の血液を注入される。その後朝生には自分の左手の小指に 他人には見えない赤い糸が結び付けられているのが見える体質になった 姉が刑事である事で怨恨の線も危惧され、高校入学早々転校する羽目になった 朝生だったが、初登校の朝、奇妙な美少女と出会う。水木しげ子と名乗り 猫の臓物にも平然と触れる彼女の左手小指には朝生から伸びる赤い糸が 結び付けられていた… 推薦文を書いた入間人間氏のデビュー作「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」を 初めて読んだ時に感じた「本当に壊れてしまった人々」だけが醸し出す違和感を 期待したのだけど出てきたのは似て非なるモノ。「みーまー」が本当に人間性の 根底をなす部分が壊れてしまった人々の織り成す話だとしたら本作はせいぜい 「平凡な自分」」に飽き足りず「狂気」や「イカレた奴」に憧れて「普通じゃない自分」を 演出しようと眼帯付けたり腕に包帯を巻く中二病患者の類に過ぎない。総じて演出も キャラクターの描写も「ほらほら、イカレてるでしょ!猟奇でしょ!」と必死で 読者にアピールしようという意図が見え透いて薄っぺらい 入間人間氏が西尾維新氏のフォロワーである事は「みーまー」発表時からさんざん 指摘されてきたのだけど、少なくとも入間氏には「『個』で完結した世界に住まう人々」 を描くだけの力量がある。コミュニケーションが成り立たないどころか容易には 理解する事もできない「他人に理解を得る必要のない世界に住んでいる人たち」に 比べると本作の登場人物は自己の行動の動機や他人の目をしっかりと意識してしまっているし 主人公・朝生の前向きな「共に生きていこう」発言であっさりと最終目標である 殺人を断念してしまうあたり水木しげ子の狂人ぶりはどうにも自己演出っぽいというか 狂気を装っただけの「まがい物」臭さが抜けきれない中途半端なものと感じる 赤い糸の設定からして人の運命に関わっているという割には指そのものに細工をすると 見えなくなるという点でどうにもご都合主義っぽさが感じられるし、キャラクターの 造型が薄っぺらいのを自覚してか水木しげ子にプラスチック爆弾を持たせたり、 それらの物騒な道具を提供する「トビラ堂のノブオさん」といった怪人物も出しては いるが、逆にこれらの子供染みた怪奇演出は本質的な部分の薄っぺらさを引き立ててしまい 読んでいる側としてはかえって白けるばかりであった。この辺りどうにも作品内の 世界観そのものがブレているとしか思えない 途中で挟む「妖怪人間ベム」や「流れ星銀」、「エヴァ」なんかのオタク受けを狙った ネタに至っては入れた意図自体が理解不能。そもそもタイトルからして水木しげる御大との 関係に関しては単に妖怪じみた女の子として描く為に御大の名前を持ち出したようで 水木しげる氏のファンとしては憤懣やるかたない。俗受けを狙って本物の異才である 水木翁の名前を借りるなどおこがましいと思わなかったのか! こういうイカレた感じの登場人物に猟奇っぽい行動をさせてサイコ系でござい、 怪奇作品でございと売り込むタイプの作品には正直辟易している。本物の 「世界そのものが常人とはズレてしまった人間」を描く力量が無いなら、こういう サイコ系もどきを出すべきでないという事を作家も版元もいい加減自覚して欲しいんだが | ||||
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