水木しげ子さんと結ばれました2



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

0.00pt (10max) / 0件

Amazon平均点

5.00pt ( 5max) / 1件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []-
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2014年06月
分類

長編小説

閲覧回数743回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数0

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

水木しげ子さんと結ばれました (2) (電撃文庫)

2014年06月10日 水木しげ子さんと結ばれました (2) (電撃文庫)

水木しげ子さん。人形のようにあまりにも完璧に美しく、けれど心の底から怖ろしい、ほぼ妖怪のような女の子―そして、僕と死の運命で結ばれた女の子。殺し合う者たちを結ぶ「赤い糸」を見る少年、楠見朝生の前には、糸に導かれた死の運命が次々と訪れる。親しい人たちを狂気の牙が襲い、世界を悪意の底へと突き落とすための罠が目覚めるとき、朝生に突きつけられる最悪の「選択」とは―。ただ一度の電撃小説大賞“20回記念特別賞”受賞作、待望の続編が登怒!物語はさらに愛しく狂える結末へと転がり落ち、そして。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

水木しげ子さんと結ばれました2の総合評価:10.00/10点レビュー 1件。-ランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.1:
(5pt)

昏睡していてもなおちらつく兄の影……

美少女でありながらおどろおどろしい趣味と思考を持った少女・水木しげ子と、語り部であり、彼女と将来互いのどちらかを
殺すことを暗喩する赤い糸で結ばれた楠見朝生の周囲で起こる、赤い糸にまつわる奇々怪々な出来事や事件を描いた第二弾。
焼身自殺を予告し、失敗した少女とその母親との関係。アスリートとしてだけではなくそれ以上の因縁を持つ、
ベテランのボクシング世界王者と若い挑戦者。行方知らずとなった那花虹子の友人はどこへ消えたのか、
そしてしげ子の兄の水木楽は昏睡状態にあってもなお、如何にして自身の影をしげ子と楠見にちらつかせているのか等々、
連作短編でありながらこれらの話を完全に独立させず、すべての話がしっかりと繋がっている構成に相変わらず驚かされると同時に、
これが中堅以上の作家の一般文芸作品としてではなく、新人作家の第二作かつライトノベルレーベルであることに
思わず身震いを感じる。

また、一見突拍子も意味も無いように見えるしげ子の一挙手一投足にはすべてに意味があり、
それをすべて回収し切っているのは流石。
天城苗は進学校に通い、もっと上のランクの高校を狙える筈であるにもかかわらずどうして「ごくごく平凡な」飾梨高校を受験するのか。
『ラブレッド日記』とは何なのかなどといった、小さな謎や伏線を蓄積した先にある真実に驚愕すると同時に、
『聖火ランナー、聖火で放火する』という、思わず吹き出してしまうフレーズを埋め込むのは良い意味で汚いやり方である。

あと、那花虹子が可愛らしい美少女として描かれているが、よくよくちゃんと読んでいくと、口の中に綿を詰め込んで
マーロン・ブランドの物真似をしたり、ペルソナ・ノン・グラータ相手に天然が入った質問を繰り返したりする様子も描かれており、
実はしげ子にも負けず劣らない破天荒な人物ではあるのだが、可愛いから許されてしまうという、『見た目が9割』的な不条理さを
織り込んでいる部分も注目すべきところであろう。
水木しげ子さんと結ばれました (2) (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:水木しげ子さんと結ばれました (2) (電撃文庫)より
4048666398



その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク