アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ

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アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータの評価:

4.29/5点 レビュー 24件。 A ランク

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平均点4.29pt

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全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(5pt)

科学ノンフィクションの快作

ギリシャ南端部のアンティキテラ島。その海域で紀元前の沈没船が発見され、船内にあった多数のブロンズ像に交ざって見つかったのが、縦30センチ、横15センチ、厚さ10センチほどの何かの残骸。海中から一部が引き上げられ、破片をつないでいくと、30個ほどの精巧な大小の歯車が組み合わさった何らかの「機械」であるらしいことが分かった、という辺りから、このスリリングなノンフィクションはスタートする。

 歯車の説明はもとより、この機械が何のために作られたのか、を探っていく記述がなかなかに複雑・難解。古代天文学との関わりの中で、19世紀以降の多くの研究者が推理を重ねていく様子は呑み込めるものの、テクニカルな話になると付いて行けなくなる、という箇所も少なくはなかった。それでも、写真、X線、さらにCTスキャンへと進展していく「見えない部分を探っていく」奮闘の模様は興味深く、推理小説風の楽しさがあった。推理小説風ということで、21世紀になってほぼ解明された機械の正体にここで触れることは避けるべきだろうが、少なくとも紀元前のギリシャ人はここまでの技術水準に達していたのか、と驚かされたことは確かだった。

アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫)より
4167651793
No.5
(5pt)

驚くべき古代の技術

アンティキテラの機械を知らない人は是非予備知識無しにこの本を読んでほしい。 天体や歯車の基礎知識は本書を楽しむ分には十分丁寧に説明されているので、予備知識はいらない。 またアンティキテラの機械の発見から、デレク・デ・ソーラ・プライスやアラン・ブロムリー、マイケル・ライトなど学者たちの競争の人間ドラマなども熱い。 機械の仕組みや用途について一応の解明はされているものの、未だに謎は残っているということで読後もいろいろ想像を巡らせてわくわく感を味わえることうけあいである。
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4167651793
No.4
(3pt)

内容

本の内容は予想通りといえばそうであるが楽しめた。 到着も早かった。
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4167651793
No.3
(5pt)

文明や科学技術とは何か?を改めて考えさせられる一書でもあります

海底から引き揚げられた奇妙な「機械」。

歯車で複雑に構成されたその機械は、約2,000年前の物であり、当時の科学技術の常識からすると考えられないものであった

このように書くとすぐに

「オーバーテクノロジーだ」

「過去に宇宙人が地球にきて科学技術を教えた証拠だ」

などと、荒唐無稽に語りだすエセ科学者が飛びつきそうですが、本書はそう言った類のものではありません。

むしろそういった荒唐無稽な論調をする人間のせいで解明が遅れた、といったことも述べています。

それでも、この機械=アンティキテラのコンピュータが、考古学的にも科学技術的にも価値があり、知的好奇心を刺激するものであることに間違いはありません。

発見からその後の研究に至るまでの経緯を詳しく解説しており、最後まで興味深く読むことができます。

本書を通して改めて「文明とは?」「科学技術の発展とは?」と改めて考えさせられました。

アンティキテラの機械自体は歯車で構成されたものであり、「コンピュータ」と呼べるような電子部品はもちろん構成されていません。

しかし、逆に考えると歯車というシンプルな要素を、緻密な数学・物理の計算の上で複雑に組み合わせたその「設計」や背景にある「思想」が素晴らしかったのだと思います。

当時揃えられる「モノ」の中で、目指す目的のために数学や創造力をフルに活用してねりあげられた「アンティキテラの機械」。

現在ならコンピュータとプログラムですぐにできるものかもしれませんが、その代わりこの機械を創る過程で必要だった「数学」「創造性」は省略されてしまいます。

そうすると、どちらを当時と現代、いったいどちらの人の方が「頭がよく」「創造性がある」と言えるのか。

機械文明が発展しすぎた現代こそ、それに頼りすぎて真の「知性」「知恵」そして「創造力」が失われ始めているのかもしれません。

そんなことまで考えさせられる一冊でした。
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4167651793
No.2
(5pt)

読んで良かった。

古代人の知識は現代人に匹敵することをこの本を読んで知った。 この本の続編が出たら読みたいです。
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4167651793
No.1
(4pt)

科学が送る壮大なミステリー

1901年,ダイバーによって難破船から謎の機械が引き上げられた。その機械には複数の歯車が備わっており,またいくつものギリシア文字が刻まれていた。多くの研究者(や研究チーム)が,その機械がいつ作られたものなのか,そして何のために作られたものなのかを調査してきた。紀元前1世紀頃なのかそれとも3,4世紀のものなのか。アストロラーベなのか惑星運行盤なのか。年代や目的についていくつもの異なる提案が出されてきたが,ついに,2006年及び2008年に『Nature』に発表された論文によって最終的な答えが出された。

古代の遺物の発見は学術的に重要だろう。しかし,この機械の発見は,単に学術的に重要であるというだけでなく,多くの研究者たちを魅了してきた。歯車を備えたこの機械があまりに現代的だったからだ。このことは非常に理解できる。本書を読んでいる時にも,本当にこんなに今風な機械が今から2000年も昔に作られたとしたらすごいな!と感じたからだ。そして,次の疑問が,この機械は何をするためのものなのだろう,というものであるのも自然だろう。

本書を読むことは良質な推理小説を読むのと似ている(実にありふれた感想ではあるが。実際に訳者あとがきにも同じことが書かれている)。調査によって明らかになった事実から,疑問に対する解答がその提案されていく。そして新たな事実が見つかり,新しい答えが提案される。ぜひ多くのひとにフィクションではないこのミステリーを楽しんでほしい。
アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫)より
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