白夜行

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評判

白夜行の評価:

4.18/5点 レビュー 724件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,133件 541〜560 28/57ページ
No.593
(5pt)

よくぞ書きあげた!!

既に300以上もレビューの書かれている本作ですが、それをまとめると1.よくぞここまで長い物語を、精緻な構成力をもって書きあげた。2.主人公二人の心情をが一切描かれない。  目的も、真意も、そもそも本当に犯人かどうかも描かれない。  周囲の人物を通じて語るに徹する描写力が素晴らしい!3.それでいて、最後まで読者をひきつけるスリリングな展開。単純に面白い!ってことになります。一方で4.自分の目的達成のために他人を傷つけすぎで不快。5.ここまで完璧にこなしてきたのに、サングラスとサンタの件はあまりに軽率すぎる。ここで破たんしたような気がする。という声もあります。確かにその通り。結局のところ犯人はつかまりたかった、白夜から白昼のもとに出たかったんじゃないかな、とも思います。まあ、それも想像の範疇ですね。何はともあれ、とても面白い小説です。文句なしに★5つ。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.592
(5pt)

よくぞ書きあげた!!

既に300以上もレビューの書かれている本作ですが、それをまとめると1.よくぞここまで長い物語を、精緻な構成力をもって書きあげた。2.主人公二人の心情をが一切描かれない。  目的も、真意も、そもそも本当に犯人かどうかも描かれない。  周囲の人物を通じて語るに徹する描写力が素晴らしい!3.それでいて、最後まで読者をひきつけるスリリングな展開。単純に面白い!ってことになります。一方で4.自分の目的達成のために他人を傷つけすぎで不快。5.ここまで完璧にこなしてきたのに、サングラスとサンタの件はあまりに軽率すぎる。ここで破たんしたような気がする。という声もあります。確かにその通り。結局のところ犯人はつかまりたかった、白夜から白昼のもとに出たかったんじゃないかな、とも思います。まあ、それも想像の範疇ですね。何はともあれ、とても面白い小説です。文句なしに★5つ。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.591
(5pt)

圧倒的スケール

850ページを読み終えて、また1ページ目に戻って読みたくなるような作品はそうないだろう。一体筆者はどのようにしてこのストーリーを構想し、組み立てていったのか想像できないほどの創造性だ。そのストーリーは荒唐無稽でありながらも背筋が寒くなるようなリアルさを感じさせる。登場人物すべての心理を描写せず、その言動から読む者にイメージをさせるからであろう。間違いなく現代日本文学の最高峰の1冊である。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.590
(5pt)

圧倒的スケール

850ページを読み終えて、また1ページ目に戻って読みたくなるような作品はそうないだろう。一体筆者はどのようにしてこのストーリーを構想し、組み立てていったのか想像できないほどの創造性だ。そのストーリーは荒唐無稽でありながらも背筋が寒くなるようなリアルさを感じさせる。登場人物すべての心理を描写せず、その言動から読む者にイメージをさせるからであろう。間違いなく現代日本文学の最高峰の1冊である。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.589
(4pt)

一気読み

かなり分厚さなのに、一気に読んでしまいました。ストーリーはよくできているし、傑作のひとつと思いました。手法もいい。楽しめました。それぞれの人物像だけは、掘り下げ足りないと思いました。登場人物が多いのですが、描き分けきれておらず、似た印象をもついくつかのパターンの人物像に分類される感がありました。そこだけが残念でなりません。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.588
(4pt)

一気読み

かなり分厚さなのに、一気に読んでしまいました。ストーリーはよくできているし、傑作のひとつと思いました。手法もいい。楽しめました。それぞれの人物像だけは、掘り下げ足りないと思いました。登場人物が多いのですが、描き分けきれておらず、似た印象をもついくつかのパターンの人物像に分類される感がありました。そこだけが残念でなりません。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.587
(5pt)

最高傑作

良い意味で後味の悪さが残る。二人の心情を描いて欲しい気持ちもあるが、もし、その部分を明かしてしまったら、ここまでのインパクトは生まれなかっただろう。間違いなく著者の最高傑作。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.586
(5pt)

最高傑作

良い意味で後味の悪さが残る。二人の心情を描いて欲しい気持ちもあるが、もし、その部分を明かしてしまったら、ここまでのインパクトは生まれなかっただろう。間違いなく著者の最高傑作。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.585
(5pt)

闇の中にも光が

唐沢(西本)雪穂と桐原亮司の二人の19年間の歩みの物語です。 彼らが小学生の時代に起きた質屋の主人殺害事件をスタートに、次々に不可解な事件が起きてゆきます。 物語は、そこを起点に二人の幼少時代に形成された「心の闇」が、えんえんと19年間に渡って書き継がれる訳です。 その表現方法が素晴らしいです。 刑事や探偵を初め多くの他人の口を通して語られます。 従って、それは全部が全部一致した見解と言う訳ではありません。 そのことが、人間の持っている多面性を良く語っています。 彼らが「闇の世界」に生きていたからと言って、そこに全く「光」が無かったと言うことにはなりません。 そこで「白夜行」です。 所謂「太陽」が煌々と照る世界ではありません。 でもまっ暗闇でもありません。 彼らの中に浸み込んでいる「闇の心」も、それが彼らのすべてではありません。 この小説の凄さはそこにあると思います。 「ノワール」と言うだけでなく、そこには「人間」がいるからです。 彼らの罪の連鎖は、巡り合う人々を皆不幸にしたかと言えば、そうではないでしょう。 そこに「人間らしさ」が生み出す「優しさ」も、一面として持っているからこそ、この小説がよりリアルなものとして、私たちに語りかけてくるのでしょう。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.584
(5pt)

闇の中にも光が

唐沢(西本)雪穂と桐原亮司の二人の19年間の歩みの物語です。 彼らが小学生の時代に起きた質屋の主人殺害事件をスタートに、次々に不可解な事件が起きてゆきます。 物語は、そこを起点に二人の幼少時代に形成された「心の闇」が、えんえんと19年間に渡って書き継がれる訳です。 その表現方法が素晴らしいです。 刑事や探偵を初め多くの他人の口を通して語られます。 従って、それは全部が全部一致した見解と言う訳ではありません。 そのことが、人間の持っている多面性を良く語っています。 彼らが「闇の世界」に生きていたからと言って、そこに全く「光」が無かったと言うことにはなりません。 そこで「白夜行」です。 所謂「太陽」が煌々と照る世界ではありません。 でもまっ暗闇でもありません。 彼らの中に浸み込んでいる「闇の心」も、それが彼らのすべてではありません。 この小説の凄さはそこにあると思います。 「ノワール」と言うだけでなく、そこには「人間」がいるからです。 彼らの罪の連鎖は、巡り合う人々を皆不幸にしたかと言えば、そうではないでしょう。 そこに「人間らしさ」が生み出す「優しさ」も、一面として持っているからこそ、この小説がよりリアルなものとして、私たちに語りかけてくるのでしょう。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.583
(4pt)

奇妙な読後

長い話であったが、主人公2人を描き切るために必要な文章ばかりであって、無駄に感じる部分は無かった。読み終えてからは、何と表現してよいか分かりませんが、言うなれば、奇妙で独特なモノクロの印象が心に残る作品です。『幻夜』にもつながる(?)作品なので、東野圭吾ファンは絶対に読まなければいけない作品ですね。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.582
(5pt)

東野流の新手法による傑作

これはミステリーではないと思う。かといって、解説にもあるノワールでもないような気がする。たまたま出会った?2人の少女と少年が、いたたまれない状況に陥って社会から潜伏したまま生き抜いていく大河小説だ。関わる人間全てを陥れ、関わる全ての人に疑惑を抱かせ、邪魔する者は葬る。2人がやっていることは、人間的にも社会的にも許されることではなく、その手法も、効果的ではあるが幼稚なことばかり。しかし、別人として振る舞い、影から雪穂に尽くす?亮司の生き方は正にノワールといえるものの様で辛くなります。「風と共に去りぬ」のスカーレットがキーワードとして出てきますが、強くずるく生き抜く雪穂と、他に生き方を選べなくなってしまった亮司は一読しただけではわからないかも知れませんが、裏に存在するコントラストのような気がします。本人の心情が本人によって語られないという、掟破りな作品であり、2人がどこで繋がっているのかも語られないので、見方はいろいろでしょうが、私には亮司の悲しい人生を想像して辛くなりました。多作の東野氏のなかで、必ず読んで欲しいいくつかの作品のひとつです。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.581
(4pt)

奇妙な読後

長い話であったが、主人公2人を描き切るために必要な文章ばかりであって、無駄に感じる部分は無かった。読み終えてからは、何と表現してよいか分かりませんが、言うなれば、奇妙で独特なモノクロの印象が心に残る作品です。『幻夜』にもつながる(?)作品なので、東野圭吾ファンは絶対に読まなければいけない作品ですね。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.580
(5pt)

東野流の新手法による傑作

これはミステリーではないと思う。かといって、解説にもあるノワールでもないような気がする。たまたま出会った?2人の少女と少年が、いたたまれない状況に陥って社会から潜伏したまま生き抜いていく大河小説だ。関わる人間全てを陥れ、関わる全ての人に疑惑を抱かせ、邪魔する者は葬る。2人がやっていることは、人間的にも社会的にも許されることではなく、その手法も、効果的ではあるが幼稚なことばかり。しかし、別人として振る舞い、影から雪穂に尽くす?亮司の生き方は正にノワールといえるものの様で辛くなります。「風と共に去りぬ」のスカーレットがキーワードとして出てきますが、強くずるく生き抜く雪穂と、他に生き方を選べなくなってしまった亮司は一読しただけではわからないかも知れませんが、裏に存在するコントラストのような気がします。本人の心情が本人によって語られないという、掟破りな作品であり、2人がどこで繋がっているのかも語られないので、見方はいろいろでしょうが、私には亮司の悲しい人生を想像して辛くなりました。多作の東野氏のなかで、必ず読んで欲しいいくつかの作品のひとつです。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.579
(5pt)

暗い白夜の下

私が書店で本書を手に取ったのは、山田孝之さんと綾瀬はるかさんが表紙の文庫本だったので、ドラマ化前かドラマ放送中の頃でした。
文庫本で850頁。
「まあ、のんびり読むか。」と読み始めたら、第二章あたりから頁を捲る手が止まらない・・・
読後には数分ほど放心状態に陥り、馳星周氏の解説をニ〜三度読み、馳氏と同様に再び1頁目から本を開きました。
亮司と雪穂。ストーリーは二人を取り巻く周囲の人間達の目線で展開し、読者は亮司と雪穂の心理や内面を周囲の人間達の言動で憶測しながら活字を目でを追うしかありません。
残酷な少年少女期の体験。二人だけで・・・誰にも頼らず二人だけで暗い白夜の下を歩き続ける。
読後の数日間は「今後の人生で、この小説より読み応えがある作品を探すのは大変だ。」と考えていましたが、それもまた読書好きには良い愉しみかなと思わせてくれた作品です。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.578
(5pt)

暗い白夜の下

私が書店で本書を手に取ったのは、山田孝之さんと綾瀬はるかさんが表紙の文庫本だったので、ドラマ化前かドラマ放送中の頃でした。
文庫本で850頁。
「まあ、のんびり読むか。」と読み始めたら、第二章あたりから頁を捲る手が止まらない・・・
読後には数分ほど放心状態に陥り、馳星周氏の解説をニ〜三度読み、馳氏と同様に再び1頁目から本を開きました。
亮司と雪穂。ストーリーは二人を取り巻く周囲の人間達の目線で展開し、読者は亮司と雪穂の心理や内面を周囲の人間達の言動で憶測しながら活字を目でを追うしかありません。
残酷な少年少女期の体験。二人だけで・・・誰にも頼らず二人だけで暗い白夜の下を歩き続ける。
読後の数日間は「今後の人生で、この小説より読み応えがある作品を探すのは大変だ。」と考えていましたが、それもまた読書好きには良い愉しみかなと思わせてくれた作品です。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.577
(5pt)

再読三読に耐えうる傑作

 久々に読み返して、やはり傑作だと思った。と同時に、今まで一度も見たことのないTVドラマ版を今後も死ぬまで見まいという決意を新たにした。この作品は主人公たちの内面に一切触れず、彼らを取り巻く周囲の人物たちの目を通しての描写に徹しているからこそ、この名状しがたい読後感が残るのだ。聞けばTVドラマ版は主人公たちの心の交流をしっかり描写し、しかも初回からすでにネタバレ満載だそうではないか。主演の俳優たちも、自分の思い描いていたイメージからはほど遠い。
 他の方たちのレビューの中に、「読後に不快感が残った」としてこの作品を低く評価する意見が垣間見られるのを不思議に思う。ある種の弱者に対する迫害が犯罪の動機として取り上げられていることが、その不快感の理由であるらしい。 しかし、そもそも殺人という究極の悪行を題材にしている時点で、推理小説あるいはミステリーというものは十分に罪深いものであるはずだ。その罪深い読み物を、わざわざいくばくかの金銭を支払って入手して読んでおきながら、物語の中に描かれる、究極の悪行以外の悪行の方によりいっそうの不快感を覚えるという感覚が、自分には理解できない。
 それはともかく、再読三読に耐えうる推理小説というのはそうそうあるものではない。その意味でも、やはりこの作品は傑作なのだと思う。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.576
(5pt)

再読三読に耐えうる傑作

 久々に読み返して、やはり傑作だと思った。と同時に、今まで一度も見たことのないTVドラマ版を今後も死ぬまで見まいという決意を新たにした。この作品は主人公たちの内面に一切触れず、彼らを取り巻く周囲の人物たちの目を通しての描写に徹しているからこそ、この名状しがたい読後感が残るのだ。聞けばTVドラマ版は主人公たちの心の交流をしっかり描写し、しかも初回からすでにネタバレ満載だそうではないか。主演の俳優たちも、自分の思い描いていたイメージからはほど遠い。
 他の方たちのレビューの中に、「読後に不快感が残った」としてこの作品を低く評価する意見が垣間見られるのを不思議に思う。ある種の弱者に対する迫害が犯罪の動機として取り上げられていることが、その不快感の理由であるらしい。 しかし、そもそも殺人という究極の悪行を題材にしている時点で、推理小説あるいはミステリーというものは十分に罪深いものであるはずだ。その罪深い読み物を、わざわざいくばくかの金銭を支払って入手して読んでおきながら、物語の中に描かれる、究極の悪行以外の悪行の方によりいっそうの不快感を覚えるという感覚が、自分には理解できない。
 それはともかく、再読三読に耐えうる推理小説というのはそうそうあるものではない。その意味でも、やはりこの作品は傑作なのだと思う。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.575
(5pt)

読書に没頭できる作品代表。

夜寝る前に本を読むことが多い。
眠くなるまで読もうっと。
分厚い本だなぁ。疲れそう。
・・・・・気が付いたら、明け方だった。
という表現で、この作品の完成度を理解してもらいたい。
この厚さゆえ、文庫なのに扱いにくいネガティブ要素を
完全に払拭する面白さ。
いや、「面白さ」なんて言葉じゃ作品に失礼だ。
「無二の」「至高の極み」「強烈な余韻がスパークしたまま」・・・。
主人公二人の会話・心情・行動すべてが隠されたまま、最後まで
疾走する10年以上に亘る大河ミステリー。
解釈は読者に委ねられるのだが、そこに本ならではの
多種多様なイメージング世界が無限大に広がる。
直木賞批評で、「主人公の心情を描かないのは小説にあらず」
のような御大の発言があったが、そういうなら「ここまでの作品を
書いてみろ」と言いたい読者は多いはず。
大げさにいえば、読者ごとにその解釈をさせることこそ、
この作品が金字塔のように光り輝いている所以なのである。
ドラマ化にあたって、内容の陰惨さから、どこまで映像化できるか
がポイントだったが、あっさり動機部分を前半で暴露したので、
この部分だけは辟易したが、まず金八つぁんの終盤の演技は素晴らしかった。
あの、鼻水たらしながらの歩道橋でのシーン。
そして、東野映像化作品では、主人公にぴったりの山田孝之。
ただのうら悲しさに留まらない、「手紙」でのハマりよう
も適役です。
天然イメージのはるかちゃんは、もう少し他の人選もあっただろうが、
西田尚美も、この人らしいうまい味を出していた。
総じて、作品そのものの出来はとにかく出色であった。
東野氏の数ある引出しの中でも、TOP3に入るのは間違いなく、
「幻夜」に続く、続編を、期待せずにはいられない。
「幻夜」についての位置づけは、「幻夜」レビューにて。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.574
(5pt)

読書に没頭できる作品代表。

夜寝る前に本を読むことが多い。
眠くなるまで読もうっと。
分厚い本だなぁ。疲れそう。
・・・・・気が付いたら、明け方だった。
という表現で、この作品の完成度を理解してもらいたい。
この厚さゆえ、文庫なのに扱いにくいネガティブ要素を
完全に払拭する面白さ。
いや、「面白さ」なんて言葉じゃ作品に失礼だ。
「無二の」「至高の極み」「強烈な余韻がスパークしたまま」・・・。
主人公二人の会話・心情・行動すべてが隠されたまま、最後まで
疾走する10年以上に亘る大河ミステリー。
解釈は読者に委ねられるのだが、そこに本ならではの
多種多様なイメージング世界が無限大に広がる。
直木賞批評で、「主人公の心情を描かないのは小説にあらず」
のような御大の発言があったが、そういうなら「ここまでの作品を
書いてみろ」と言いたい読者は多いはず。
大げさにいえば、読者ごとにその解釈をさせることこそ、
この作品が金字塔のように光り輝いている所以なのである。
ドラマ化にあたって、内容の陰惨さから、どこまで映像化できるか
がポイントだったが、あっさり動機部分を前半で暴露したので、
この部分だけは辟易したが、まず金八つぁんの終盤の演技は素晴らしかった。
あの、鼻水たらしながらの歩道橋でのシーン。
そして、東野映像化作品では、主人公にぴったりの山田孝之。
ただのうら悲しさに留まらない、「手紙」でのハマりよう
も適役です。
天然イメージのはるかちゃんは、もう少し他の人選もあっただろうが、
西田尚美も、この人らしいうまい味を出していた。
総じて、作品そのものの出来はとにかく出色であった。
東野氏の数ある引出しの中でも、TOP3に入るのは間違いなく、
「幻夜」に続く、続編を、期待せずにはいられない。
「幻夜」についての位置づけは、「幻夜」レビューにて。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399