白夜行

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評判

白夜行の評価:

4.18/5点 レビュー 724件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,133件 461〜480 24/57ページ
No.673
(5pt)

幻夜から読んだが、とてもおもしろい

幻夜も読みましたが、白夜行も面白いですね。自分の時代にはあってないこともあり、少々わかりにくいこともありましたが、「あの時代」を認識する事もできました。質屋殺しの被害者の息子、容疑者の娘。この二人には、何か特別な関係がありそうだということは、わかっても、その他のことに関しては、全く推理できませんでした。とても、深く、面白い話です。DVDも見たいと思いますので、その時もAmazonさんよろしくお願いします。
ちなみに、私は、中古品を購入しました。とても状態は良かったのですが、表紙があの黄色い表紙ではなかったので、一瞬戸惑いました
。内容に変わりはないので、大満足です。(バリューブックスで購入)
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.672
(5pt)

幻夜から読んだが、とてもおもしろい

幻夜も読みましたが、白夜行も面白いですね。自分の時代にはあってないこともあり、少々わかりにくいこともありましたが、「あの時代」を認識する事もできました。質屋殺しの被害者の息子、容疑者の娘。この二人には、何か特別な関係がありそうだということは、わかっても、その他のことに関しては、全く推理できませんでした。とても、深く、面白い話です。DVDも見たいと思いますので、その時もAmazonさんよろしくお願いします。
ちなみに、私は、中古品を購入しました。とても状態は良かったのですが、表紙があの黄色い表紙ではなかったので、一瞬戸惑いました
。内容に変わりはないので、大満足です。(バリューブックスで購入)
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.671
(5pt)

彼女は何を求めているのか?


人は何のために生きているのか?
何を求めて生きているのか?
私にとってのその答えは『幸せになること』。

でも幸せになる方法はわからないし、そもそも『幸せ』って何なの?
だから私が本を読む理由の一つは、幸せとは何かを知るため。

この物語は衝撃でした。
“何のために生きる?”
“幸せ?”
そんなもの、彼らが生きるコンセプトにはかけらも入っていないのです。

白夜の中の光。
あまりにも暗く、あまりにも危うい。
物語とは言え、悲しすぎます。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.670
(5pt)

彼女は何を求めているのか?


人は何のために生きているのか?
何を求めて生きているのか?
私にとってのその答えは『幸せになること』。

でも幸せになる方法はわからないし、そもそも『幸せ』って何なの?
だから私が本を読む理由の一つは、幸せとは何かを知るため。

この物語は衝撃でした。
“何のために生きる?”
“幸せ?”
そんなもの、彼らが生きるコンセプトにはかけらも入っていないのです。

白夜の中の光。
あまりにも暗く、あまりにも危うい。
物語とは言え、悲しすぎます。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.669
(5pt)

読者自身の白夜行

東野作品はいくつか読んだが、その中でも出色の作品。

数多くのエピソードが緻密に練り上げられ、その語り手である
登場人物も多彩で、主人公二人の人物像と背景を浮かび上がらせる。
が、最後まで主人公自身が本人の視点で語られることはない。
そして、二人が接点を持つ描写もない。
しかし読者は読み進めるうち、次第に二人に寄り添い彼らの世界の物語を
構築していく。
読後は読者それぞれの「白夜行」ができあがっているという感じだ。

それにしても東野圭吾は、この手のタイプの男女を描かせたらうまいなあ。
脱帽です。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.668
(5pt)

読者自身の白夜行

東野作品はいくつか読んだが、その中でも出色の作品。

数多くのエピソードが緻密に練り上げられ、その語り手である
登場人物も多彩で、主人公二人の人物像と背景を浮かび上がらせる。
が、最後まで主人公自身が本人の視点で語られることはない。
そして、二人が接点を持つ描写もない。
しかし読者は読み進めるうち、次第に二人に寄り添い彼らの世界の物語を
構築していく。
読後は読者それぞれの「白夜行」ができあがっているという感じだ。

それにしても東野圭吾は、この手のタイプの男女を描かせたらうまいなあ。
脱帽です。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.667
(5pt)

この分厚い文庫をいっき読みさせる筆力に感嘆。

もともと著者の作品はそんなに読んでません。
映像化作品の多い作家さん、くらいの印象でしたが
先日たまたま「プラチナデータ」を拝読して、非常に面白いと思ったので
見た目にも分厚くどうやら好評らしい本書を購入した次第。

読後感は正直、よくないです。
いっきに読み込んだのもありますが、深いため息が出ました。
なんつう物語を書くんだ、この人は…と。

主人公?である男女の内面をほとんど描写せず
彼らに巻き込まれる側の視点で、彼らを追うテキストスタイルのせいか
酷い目にあわされ続ける一般人のほうにどんどん感情移入していきます。

中盤あたりで、この男女があまりにも鬼畜過ぎるので
どうあっても最終局面はいずれかの死ないしは両者ともに死ぬことで
オチをつけるしかない、と推論…ではなく自分の中で結論づけました。
読む側の内面にあるモラルのボーダーにもよると思うのですが
いかなる理由があっても、この二人が最終的に成功してはならない、という感情が強くなりました。
でなければ、自分はこの物語からカタルシスのかけらも得られることはない、と感じたからです。

しかして、著者は計画通り(なのでしょうか?自分にはよくわからない)
読者を翻弄し、張り裂けるような気持ちにさせることに成功しました。

主人公男女の「理由」はわからないでもない。
しかし、そのために人生を滅茶苦茶にされた脇の人物たちの気持ちを考えると
ふたりを許すことは絶対にできない。

じゃあいったいどうすればよかったんだ、と
創作の物語なのに、善後策をふと考えてしまう。感情が揺さぶられました。
単なる感想文でしかないですが、何か書きたくなってしまったのでこちらに投稿しました。
★満点です。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.666
(5pt)

この分厚い文庫をいっき読みさせる筆力に感嘆。

もともと著者の作品はそんなに読んでません。
映像化作品の多い作家さん、くらいの印象でしたが
先日たまたま「プラチナデータ」を拝読して、非常に面白いと思ったので
見た目にも分厚くどうやら好評らしい本書を購入した次第。

読後感は正直、よくないです。
いっきに読み込んだのもありますが、深いため息が出ました。
なんつう物語を書くんだ、この人は…と。

主人公?である男女の内面をほとんど描写せず
彼らに巻き込まれる側の視点で、彼らを追うテキストスタイルのせいか
酷い目にあわされ続ける一般人のほうにどんどん感情移入していきます。

中盤あたりで、この男女があまりにも鬼畜過ぎるので
どうあっても最終局面はいずれかの死ないしは両者ともに死ぬことで
オチをつけるしかない、と推論…ではなく自分の中で結論づけました。
読む側の内面にあるモラルのボーダーにもよると思うのですが
いかなる理由があっても、この二人が最終的に成功してはならない、という感情が強くなりました。
でなければ、自分はこの物語からカタルシスのかけらも得られることはない、と感じたからです。

しかして、著者は計画通り(なのでしょうか?自分にはよくわからない)
読者を翻弄し、張り裂けるような気持ちにさせることに成功しました。

主人公男女の「理由」はわからないでもない。
しかし、そのために人生を滅茶苦茶にされた脇の人物たちの気持ちを考えると
ふたりを許すことは絶対にできない。

じゃあいったいどうすればよかったんだ、と
創作の物語なのに、善後策をふと考えてしまう。感情が揺さぶられました。
単なる感想文でしかないですが、何か書きたくなってしまったのでこちらに投稿しました。
★満点です。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.665
(5pt)

初めての東野圭吾作品

もう数年前になりますが、ふと本が読みたくなり
図書館へ・・・
なにも調べていなかったもので、とにかく大作の
空気をだしていそうなものを選ぼうと・・そこで
帯に綾瀬はるかさんの顔を発見・・
借りる…

長編なのを感じさせないおもしろさでした!!
低評価をつけているかたの感性が解らない!!

それ以来、この作者の本をあさる毎日が続いて
います。

読書の楽しさを思い出させてくれた本でした。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.664
(5pt)

初めての東野圭吾作品

もう数年前になりますが、ふと本が読みたくなり
図書館へ・・・
なにも調べていなかったもので、とにかく大作の
空気をだしていそうなものを選ぼうと・・そこで
帯に綾瀬はるかさんの顔を発見・・
借りる…

長編なのを感じさせないおもしろさでした!!
低評価をつけているかたの感性が解らない!!

それ以来、この作者の本をあさる毎日が続いて
います。

読書の楽しさを思い出させてくれた本でした。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.663
(4pt)

やるせない

分厚い本にも関わらず読み手をぐいぐい引き込み、飽きさせない文章と展開は秀逸。
登場人物のイメージがリアルに浮かび上がってきて、
映画やドラマを作る人ならなんとしても実写化したいと思える作品なのでしょう。
実際に実写化もされていますが、
どうしても雪穂のイメージを叶える女優さんはいないのではないかと思えます。
そのあたり、ホラー漫画の「富江」に通ずるものがあります。
読後感はよくない。やるせない気持ちになります。
けれど面白いのでその気持ちを人と共有したくて勧めてしまう本。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.662
(4pt)

やるせない

分厚い本にも関わらず読み手をぐいぐい引き込み、飽きさせない文章と展開は秀逸。
登場人物のイメージがリアルに浮かび上がってきて、
映画やドラマを作る人ならなんとしても実写化したいと思える作品なのでしょう。
実際に実写化もされていますが、
どうしても雪穂のイメージを叶える女優さんはいないのではないかと思えます。
そのあたり、ホラー漫画の「富江」に通ずるものがあります。
読後感はよくない。やるせない気持ちになります。
けれど面白いのでその気持ちを人と共有したくて勧めてしまう本。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.661
(4pt)

テンポよく読ませる文章は素晴らしい

文庫本の背表紙の厚みが3cm、かなり圧倒されるボリュウムだが、読み始めると文章は読みやすく、あっという間に読み終える。
話の展開がくどくならない程度に、過不足なく丁寧に記述されているのは本当に素晴らしい。
お互いの共犯によって、運命を貪欲に手繰り寄せる犯行については直接的に記述せずに、間接的に記述して暗示しながら、謎解きのヒントを随所に散りばめ、読者がもしかしてとか、まさかとか、推理を働かせるように導く。
冒頭の事件についての犯人の意外性は低いと思われるので、どう着地していくかが焦点になる。
色んな登場人物の視点で描かれるが、個人的には探偵や刑事の視点に惹かれた。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.660
(4pt)

テンポよく読ませる文章は素晴らしい

文庫本の背表紙の厚みが3cm、かなり圧倒されるボリュウムだが、読み始めると文章は読みやすく、あっという間に読み終える。
話の展開がくどくならない程度に、過不足なく丁寧に記述されているのは本当に素晴らしい。
お互いの共犯によって、運命を貪欲に手繰り寄せる犯行については直接的に記述せずに、間接的に記述して暗示しながら、謎解きのヒントを随所に散りばめ、読者がもしかしてとか、まさかとか、推理を働かせるように導く。
冒頭の事件についての犯人の意外性は低いと思われるので、どう着地していくかが焦点になる。
色んな登場人物の視点で描かれるが、個人的には探偵や刑事の視点に惹かれた。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.659
(4pt)

もやもや感は残るけどそのあたりが本書の魅力

東野圭吾さんの小説。800ページ以上の長編です。
かなり読み応えがあり、本書を読んだ後は他の一般的な厚さの本が
薄く思えてなりません。

この白夜行ではある程度は疑問が解決されるのですが雪穂が警察に捕まるわけでもなく
何だか不気味な感じを残したまま終わりを告げるのがなんとも言えない。

というか美佳さんなどなぜ最後っ屁のように襲われて不幸になるのやと。。。
ちょっと全体的に周りが不幸になっていくことが多く見解決のままの事件、
殺された探偵に至ってはどこに遺体を埋められたのかわからんままとか
多いです。普段、刑事ドラマとかコナンとか見て大抵物語の終盤には
すっきり終わるものだという先入観が強い人ほど読後感が悪いかもしれない。

ただ本書ではメインとなる男女の心理描写を書かないことで
作品全体の魅力につながっているのは間違いない。

他の方も指摘していますけど性描写なども若干激しいような・・
そのあたりは個人によって許容範囲も違うのでしょうが・・
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.658
(4pt)

もやもや感は残るけどそのあたりが本書の魅力

東野圭吾さんの小説。800ページ以上の長編です。
かなり読み応えがあり、本書を読んだ後は他の一般的な厚さの本が
薄く思えてなりません。

この白夜行ではある程度は疑問が解決されるのですが雪穂が警察に捕まるわけでもなく
何だか不気味な感じを残したまま終わりを告げるのがなんとも言えない。

というか美佳さんなどなぜ最後っ屁のように襲われて不幸になるのやと。。。
ちょっと全体的に周りが不幸になっていくことが多く見解決のままの事件、
殺された探偵に至ってはどこに遺体を埋められたのかわからんままとか
多いです。普段、刑事ドラマとかコナンとか見て大抵物語の終盤には
すっきり終わるものだという先入観が強い人ほど読後感が悪いかもしれない。

ただ本書ではメインとなる男女の心理描写を書かないことで
作品全体の魅力につながっているのは間違いない。

他の方も指摘していますけど性描写なども若干激しいような・・
そのあたりは個人によって許容範囲も違うのでしょうが・・
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.657
(4pt)

お奨めです。。実に読ませます。。

800ページを超える長編でしたが、
さくさく読めました。

とにかく面白くてはまってしまいました。

たくさんの登場人物が時系列に沿って
複雑に交わる様子が緻密に描かれています。

個人的にはパソコンの初期から徐々に
進化していく過程が面白かったです。

同じように70年代からバブルがはじけるまでの
時代背景も懐かしく読みました。

壮大なスケールと知的でスマートな文章。
十二分に楽しめました。

お奨めです。。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.656
(4pt)

お奨めです。。実に読ませます。。

800ページを超える長編でしたが、
さくさく読めました。

とにかく面白くてはまってしまいました。

たくさんの登場人物が時系列に沿って
複雑に交わる様子が緻密に描かれています。

個人的にはパソコンの初期から徐々に
進化していく過程が面白かったです。

同じように70年代からバブルがはじけるまでの
時代背景も懐かしく読みました。

壮大なスケールと知的でスマートな文章。
十二分に楽しめました。

お奨めです。。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.655
(4pt)

美人だからこその、悪女成功ストーリー

男性は落ち着いて考え出した時美女にやすらぎを求めないことが、この物語を読んでいてわかる気がする。
美女は三日で飽きるという諺通りだと思う。さほど綺麗でない者のひがみではない。現実の犯罪にも美女の影は多くある。悪女というのは美人でなければこっけいになる。現実は美人悪女も罰せられることも多いが、数々の悪事を働くほど成功する女性の設定がこの作品の面白さだ。続編とも言うべき「幻夜」も悪女は成功する。悪女二部作「白夜・幻夜」は富と名声を得る女性成功物語で小気味よい筈だが、美女がうとましくなる読後だった。二冊とも読んでいる間、脇役の友人や食堂の娘などにほっとする。高宮は結婚式前日まで、真面目で平凡な女性か、雪穂かのいずれかと悩む。
 その意味よく比較される宮部作品「火車」の女性は、入れ替わっても華やかな人脈がないから現実的だ。そして男性を操ることはない。入れ替わった女性にも同情すべき点がある。東野さんは現代っ子代表作家で、恩を返す女など描かないだろう。今や、親であっても子であっても、邪魔・嫌ということで平気で消してしまう世の中だし、周囲への感謝というなテーマでは物語に面白みがない、優しい人々を描くのも面白みがないという時代があるので刺激的なミステリー程受ける。しかし現実的には美女でもここまでの人脈作りが出来ない。物語だからこその人脈だ。逆に周囲の人々の設定や業務は現実的で、5インチフロッピー時代のパソコンをしっかり捉えている。当事の流行もきっちり描いている。その中の徹底的悪事の「ここまでも出来るのか」という作者の構成力や題材の豊富さに感心。やはり作者は企業にいたからこそ背景がリアルになっている。執念で悪女を追う刑事は「白夜」の中では命を失うことはないが・・雪穂ならやりかねない。
 この刑事には応援した。しかし幻夜も一緒に読むと、一刑事をものともしない悪女の凄さが分かる。男性から富・名声を奪うだけでなく、魂でさえ平気で奪う、悪女。底のない悪女を見抜く人もいる。最初の結婚相手高宮は雪穂に魅力を感じなくなる。一成の目も同様、得たいの知れない者として映る。影で支えた男性が死んでしまっても、いとも簡単に知らない振りをし、勝利を掴む。悪女は多くの悪事で心がなくなる様に思う。心を持たない女性を描くこの物語にさわやかな読後を求めるのは間違いと、結末を諦めた。分厚くても一気に読めるストリー性で十分だと思いなおした。悪女二部作白夜も幻夜も悪女成功ストリーとして楽しむという捉え方にした。
 ここでは白夜の感想を書かなければいけないのだが、幻夜と一緒に読んだお陰で、脇役の心まで失わせていない救いがあると気づき、セットとしての感想が強くなってしまった。でも、悪女シリーズとしてまず、この白夜から読まれることをお勧めしたい。それにしても悪人世に憚るという言葉通り、すぐ側に悪人も悪女も増え出す世の中になったのだろうか。そういう人たちは気が休まるのだろうか。世に憚る位だから強いし、気持ちや心などの弱気は、小さなものに過ぎないと思っているのかも知れない。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.654
(4pt)

美人だからこその、悪女成功ストーリー

男性は落ち着いて考え出した時美女にやすらぎを求めないことが、この物語を読んでいてわかる気がする。
美女は三日で飽きるという諺通りだと思う。さほど綺麗でない者のひがみではない。現実の犯罪にも美女の影は多くある。悪女というのは美人でなければこっけいになる。現実は美人悪女も罰せられることも多いが、数々の悪事を働くほど成功する女性の設定がこの作品の面白さだ。続編とも言うべき「幻夜」も悪女は成功する。悪女二部作「白夜・幻夜」は富と名声を得る女性成功物語で小気味よい筈だが、美女がうとましくなる読後だった。二冊とも読んでいる間、脇役の友人や食堂の娘などにほっとする。高宮は結婚式前日まで、真面目で平凡な女性か、雪穂かのいずれかと悩む。
 その意味よく比較される宮部作品「火車」の女性は、入れ替わっても華やかな人脈がないから現実的だ。そして男性を操ることはない。入れ替わった女性にも同情すべき点がある。東野さんは現代っ子代表作家で、恩を返す女など描かないだろう。今や、親であっても子であっても、邪魔・嫌ということで平気で消してしまう世の中だし、周囲への感謝というなテーマでは物語に面白みがない、優しい人々を描くのも面白みがないという時代があるので刺激的なミステリー程受ける。しかし現実的には美女でもここまでの人脈作りが出来ない。物語だからこその人脈だ。逆に周囲の人々の設定や業務は現実的で、5インチフロッピー時代のパソコンをしっかり捉えている。当事の流行もきっちり描いている。その中の徹底的悪事の「ここまでも出来るのか」という作者の構成力や題材の豊富さに感心。やはり作者は企業にいたからこそ背景がリアルになっている。執念で悪女を追う刑事は「白夜」の中では命を失うことはないが・・雪穂ならやりかねない。
 この刑事には応援した。しかし幻夜も一緒に読むと、一刑事をものともしない悪女の凄さが分かる。男性から富・名声を奪うだけでなく、魂でさえ平気で奪う、悪女。底のない悪女を見抜く人もいる。最初の結婚相手高宮は雪穂に魅力を感じなくなる。一成の目も同様、得たいの知れない者として映る。影で支えた男性が死んでしまっても、いとも簡単に知らない振りをし、勝利を掴む。悪女は多くの悪事で心がなくなる様に思う。心を持たない女性を描くこの物語にさわやかな読後を求めるのは間違いと、結末を諦めた。分厚くても一気に読めるストリー性で十分だと思いなおした。悪女二部作白夜も幻夜も悪女成功ストリーとして楽しむという捉え方にした。
 ここでは白夜の感想を書かなければいけないのだが、幻夜と一緒に読んだお陰で、脇役の心まで失わせていない救いがあると気づき、セットとしての感想が強くなってしまった。でも、悪女シリーズとしてまず、この白夜から読まれることをお勧めしたい。それにしても悪人世に憚るという言葉通り、すぐ側に悪人も悪女も増え出す世の中になったのだろうか。そういう人たちは気が休まるのだろうか。世に憚る位だから強いし、気持ちや心などの弱気は、小さなものに過ぎないと思っているのかも知れない。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399