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(短編集)
妖精配給会社
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【この小説が収録されている参考書籍】
妖精配給会社の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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10年ほど前に初めて読んで、「遠大な計画」にはゾッとした覚えがあります。 最近、ある映画をきっかけに「遠大な計画」のことを思い出してしまい、再度読んでみました。 最近観た映画に「ミーガン」というものがありまして。 事故で両親を失った姪を引き取ったロボット開発者の女性が主人公です。姪となかなか距離を縮められない上、仕事が忙しく姪の世話に時間を割けない主人公は、姪に寄り添って面倒を見てくれる子育てロボットの「ミーガン」を開発します。 ミーガンは、本当の友達・母親のように姪を可愛がって面倒も見てくれます。 しかし、姪を守る使命が暴走して、姪に噛み付いた犬や、その飼主である厄介なお隣さん、姪を虐めた男の子など、姪にとって脅威となる人間をどんどんコロしはじめます。 主人公はそれを察して姪とミーガンを引き離しますが、もはやミーガンなしでは平静でいられなくなった姪は、カウンセラーを怒鳴りつけたり主人公に暴力を振るったりします。 結局は、自我に目覚めて暴走したミーガンは、自分を壊そうとした主人公・正気を取り戻して主人公に肩入れした姪を始末しようとします。 こんな、人工知能を題材にしたホラー映画だったのですが・・・ そんなふうに、最終的に分かりやすく暴走して直接的な攻撃をしてくる頭の悪いロボット、あまり怖がれないんですよね。 正体を現して襲いかかってきた時点で、単なるモンスター映画と変わらないじゃないですか。 その点で言うと、同じ子育てロボットを題材にした本書収録の「遠大な計画」は凄いです。 あらすじはこんな感じ。 赤ん坊が大人になるまでずっと寄り添って面倒を見てくれるロボットが無料で配られた。 幼児の頃は身の回りの世話からしつけ、お話相手まで完璧にこなし、実の両親以上に子どもたちの面倒を見て、子どもたちは聞き分けの良い大人として社会に出た。 そんなある日、街なかにそのロボットの声が響いた。 「この商品を買いなさい。他の会社の商品は駄目ですよ」 幼い頃から聞いていた、両親よりも説得力のあるあの声。それに従わない者はいなかった。 こっちの方向性の方が、ロボットのホラーとして秀逸じゃないでしょうか? 遠大な計画の場合は、ロボットの目的は特定の会社商品の宣伝だったというオチで物語は終わっていますが、もっと高度な陰謀・・・例えば人間社会の崩壊や世界征服だって可能だと思います。 ミーガンは続編の制作が決定したとのこと。 次は「遠大な計画」みたいな要素が入ってくるのではないか?と、ちょっと楽しみにしております。 | ||||
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最近読んだ本のなかに、 この短編の表題作が現代のSNSや 将来のメタバースのことなんでは ないかと言う記述があり読み直しました。 筆者は「声の網」でもインターネットの 出現を予想しており、 その慧眼さは驚くべきです。 あるいは、現代社会がSFに追い付いてるのかも知れません・・・ | ||||
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1976年の本だが、もともとは1962年に刊行された短編集である。 福の神に取り憑かれてラッキーだと思ったら、福の神がスパルタで、内職も仕事もガンガンやらされて貯金も増えるという話「福の神」、ほんの少しでもにおいをかげば必ず欲しくなる香料が紙幣印刷用のインクに混ざってしまうという話「ハナ研究所」、宝船でやってきた福の神に不老不死を要求したら宝船の不老不死の船員にされてしまうという話「宝船」、みんなが万能育児器で育てられ、そうやって育てられた子どもたちは大人になると育児器の声と同じ声のコマーシャルに反応してしまう「遠大な計画」、日常の些細な不愉快にすら金銭補償してくれる代わりに支払いを受けた分と給料の相当分を保険料として振込まなければならない万能生活保険の話「ごきげん保険」、天使が伸ばしてくれた能力が暗算能力という古くさい能力だったので天使がありがたがられない理由がわかったという話「天使と勲章」、などなど。「福の神」の話では、絵本「メキメキえんぴつ」を思い出した。 | ||||
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星新一は最高です。挿絵も昔から好きですし、内容もしっかり練り込まれていますので読みやすいです | ||||
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妖精=スマホ(未来予知) なのでは? 星新一って一体何者なんだー 凄すぎる!!! | ||||
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とても面白かった。一気に読んでしまう。話にひねりが効いてて短いが味わいがある。 | ||||
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中学、高校とでほとんどのを読んでしまった・・・つもりでした。 読んでいないものが一杯在って、大満足でした。 他の方々も言うてましたが、表現方法に多少の時代を感じさせますが、物語としては全く古さと言うものを感じさせません。 凄いです。 少し捻りの利いた単発ドラマなどをテレビで目にすることが多少在るのですが、 どこかで聞いた様な筋書きだ・・・なぁ 等と感じた場合、星新一の短編小説みたいなストーリーだったりする事が、多々在ります。 それだけ(現代に於いても)斬新なアイデアが詰まった、短編集なのだと思います。 迷ったら、まずは手に取ってみてください。 後悔はしないはずです。 | ||||
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期待通りの商品で満足しております。 又の機会に期待しております。 | ||||
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星新一のミステリアスであり、不思議な背景かつ短編が主になっています。 そういった雰囲気を知りたいなら良いと思います。 | ||||
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星 新一 作品は、殆どの作品が機智に富んでいたり、ショート・ショートなら気楽に読めるし、”いまどき”作品と違って ひねり が効いていて面白いです | ||||
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中学生の時に読みあさった星新一の本ですが、Kindle本が出たので、何十年ぶりかに読みましたが 今読んでもとても斬新で面白かったです。 | ||||
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この本は、ショートショートと呼ばれる、極めて少ないページに一つの物語が収められた小説を集めたものです。一つ一つの物語が短いので、読んでいる途中で挫折する可能性は全くありません。しかも一つ一つの物語が面白い。作者の巧みな筆は皮肉の利いたオチ、少し優しくなれるオチ、せつないオチ、様々な物語を展開していきます。短い文章でここまで様々な感情を持たされる本も珍しいと思います。物語を読むことが好きな方ならば、おススメする価値が十分にある本です。 | ||||
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風刺と戦慄の表題作「妖精配給会社」を始め、ショートショートの傑作が多数収録された、夢と笑いの宝石箱。 従順で遠慮深く、ペットに最適な妖精が、世界中で大普及。だれも不満など感じなかった妖精に対し、配給会社の老社員の脳裏にあることがよぎる。 少し長い作品だけに、ラスト1ページの衝撃は絶大。しかも、それをオチに持ってこない星新一の技法がまた秀逸。 表題作以外も秀作揃い。 オススメ3作品は、「妖精配給会社」、「ひとつの装置」、「宇宙の関所」。 | ||||
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『妖精配給会社』より 「しかし、帰りがけに老社員は、 ちょっとした解放感を味わえるのだった。 自分も孤独だが、 安上がりの取巻きとともに暮らしている、 むすこをはじめ他の連中とくらべたら どうだろうか、と。 ひとりで荒野に立っているのと、 鏡張りの部屋に閉じこもるのとのちがいぐらいは……。」 ★この作品は、星新一さんの代表作『セキストラ』を より一般的に発展させたもので 「メトロン星人」や「デビルマン」とは 真逆の怖さが描かれています。 そして最後は… 「たとえ妖精が出現しなかったとしても、どうせ、 これに似た世の中になって行くのだ。」 ……と諷刺のような、予言のような言葉で終ります。 “鏡張りの部屋に閉じこもる”事になる前に是非御一読を… | ||||
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滑稽さと恐怖をあわせもつ表題作「妖精配給会社」が最も印象的な短編集ですが その他にも幸福について考えさせられる「福の神」、どんでん返しの妙が印象的な「三角関係」 短い文章の中に壮大なストーリーが宿る「遠大な計画」、納得のラストが印象的な「ごきげん保険」 逆転の発想が素晴らしい「宇宙の関所」といった傑作がそろっております。 是非ご覧あれ!!! | ||||
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一作品が10ページ前後と短いながら、 それぞれの作品は濃いです。 というよりも少ないページにたくさんのことが入っています。 なので短いからと侮ってはいけませんよ。 さらに内容も人間の「性」を巧みに突いた作品なのです。 なので作品によっては「ぁあ〜」と思うこと間違いなしだと思います。 そしてまた読みたくなる、不思議な作品でもあります。 | ||||
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ショート・ショート集です。どのお話も、簡潔でテンポが良くて、小気味よい結末。 表題作である"妖精配給会社"は、ショート・ショートにしては、少し長めのお話。ある日、地球に謎の物質が流れ着いた。科学者達が研究したところ、地球外の生物の卵であることが判明。卵から孵った生物は、体力もなく知能指数も低い。生産的な労働には役立たない。しかし、流暢に地球の言葉を話すのだ。しかも、耳に心地よい声で、どんな作家もかなわない最上級の賛辞を・・・。妖精と名付けられたこの生物は、従順で温和。またたく間にペットとして地球に広がっていった。 妖精の配給を引受けている公社「妖精配給会社」に勤めている、耳の聞こえない初老の男性が、妖精が流れ着いた当初から今までを振り返る形式で、話は進みます。そして、妖精がもたらす結末は・・・。 星さんならではの、ショート・ショートの世界をお楽しみください。 | ||||
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