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紳士たちの遊戯



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【この小説が収録されている参考書籍】
紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

紳士たちの遊戯の評価: 3.83/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(5pt)

やっぱりいい

映画を見ているような展開に、読んでいて心が痛くなったりドキドキしたりする。
ジョアンハリスはあらためて面白い。
紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.5:
(2pt)

出版社は無神経

紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 25-1)

ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、これでは作者がかわいそうです。ハヤカワはミステリーに関しては老舗のはずなのに、こんな基本的なマナー違反は勘弁してほしいです。

内容ですが、かなり早い段階で犯人が絞り込めてしまうし、プロットについても、犯人の意図したとおりに物事が動きすぎるなど、いかにも作り物めいた感がしてしまい、ミステリーとしては欠点が目立ちます。
紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.4:
(2pt)

40年前だったら衝撃の結末

本を手にとってすぐ犯人は分かるので、長さが苦痛。
もしかしてと、どんでん返しを期待したけれど…。
「ここ、ミスリーディングですよ!」と言わぬげな文体といい、
犯人探しという点からは親切設計でした。
ミステリを書くのは難しい。
紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.3:
(5pt)

おもしろすぎる

ショコラ、ブラックベリーワイン、1/4のオレンジ5切れ、どれも素敵な語り口である。
ジョアンハリスのミステリーと聞いたら、買うしかないと思うのは、私だけだろうか。

本当に面白い。意外な展開とプロットのうまさもさることながら、クライマックスで教師の
語りかける言葉は、考えつくされている。
そこにジョアンハリスゆえの巧さが光る。

とにかくどきどきはらはら読後なお余韻の残るミステリーなんてそうあるもんじゃない。
紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.2:
(4pt)

なかなか“読ませる”、倒叙スタイルの本格的ミステリー

「学園に忍び寄る影」、「さあ、頭脳ゲームの始まりだ!」という帯の文句に惹かれて読んだ。

物語の視点はふたつ。ひとつは伝統あるセント=オズワルド・グラマースクールの老ラテン語教師ストレートリーの視点による現在進行形のオズワルド校。この学校に次々と不可解な事件が起きる。それは、はじめは些細なものだったが、次第に警察が介入するような重大な事件になってゆく。
もうひとつはオズワルド校に恨みを抱き、それらの事件を引き起こし、復讐を次々に仕掛ける謎の人物の過去および現在の“倒叙ミステリー”スタイルの独白。
このふたつの一人称が交互になされてストーリーは、チェスのゲームになぞらえて進んでゆく。

この物語の謎のひとつは犯行の動機だが、犯人の独白からは、なぜこんな事件を起こしているのか、終末近くに至るまでわからない。しかし終末に至って、思いもかけない謎の解明と、どんでん返しが用意されていた。振り返ってみれば、物語のそこかしこに伏線が忍ばせてあったし、何より表紙からして重要な伏線になっていた。

本書は、文庫611ページ、成程、なかなか“読ませる”「すべての読者に挑戦する大胆不敵な知的」本格的ミステリーである。
紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.1:
(5pt)

名門男子校にしかけられた罠

舞台はイギリスの名門グラマースクール、セント・オズワルド校。
語り手は二人。
オズワルド校の卒業生で、30年以上も同校で教師をしているストレートリーと
オズワルド校に強い愛憎を抱き、学校を崩壊させようとしている女、スナイド(娘のほう)。

学校を大切に思っているストレートリーと
崩壊への罠をしかけるスナイドの語りが交互になされ、
どちらの人物も魅力的で、語りのよさもあり引き込まれます。
つぎつぎに仕掛けられる罠に崩壊していく学校を憂う気持ちと
うまく進んでいく計画にほくそえむという、
相反する気持ち、どちらもに感情移入してしまいました。
(犯罪それ自体は恐ろしいことなのですが)

スナイドは幼いころ、オズワルド校の用務員の娘として
この学校の門番小屋に住み、憧れの学校に侵入し
やがては学校の生徒のふりをして、友人までつくっていました。
さまざまなできごとと学校への思いから、
学校を崩壊させようとする彼女は、身分を偽り、教師として潜入を果たします。
同僚たちの秘密をさぐり、生徒をあおり、マスコミを利用して
徹底的に学校の名誉を崩壊させようとします。
けれどそんな彼女もストレートリーと同様に、
オズワルド校を愛し、神聖視しているのです。
ストレートリーは、彼女にとってそんなオズワルド校の象徴のような存在です。
そのため彼は「特別」な犠牲者として、彼女に選ばれています。

作者は、映画化もされた「ショコラ」の著者でもあります。
また自身もグラマースクールで教鞭をとっていたそうです。
紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:紳士たちの遊戯 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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