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列島融解
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列島融解の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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| 昨夜読了した濱嘉之『列島融解』(講談社文庫)はじつにリアルなフィクション^^; この作家の経歴から警察公安もののリアルさはよく伝わりますが前作『ハニートラップ』(同)他の作品を読むと防衛、経済、外交(国際)それぞれに深い知見を感じる。それ以上に抑制されときに激しい筆致の中に、静かで強い憂国の心情が見えます。 なんといっても、面白すぎます。 先日この作家さんの作品を12冊おとな買い。 ひだりまきの皆様には不評なんでしょうが、それを意に介せぬ姿勢が良い酔いです。 | ||||
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| 意欲作である。 日本の産業の根幹である電力を どうしたらいいのか。 主人公 小川は 電力会社の職員から 国会議員の政策秘書、そして 代議士となり、 一貫して エネルギー問題に取り組み スタッフを集め,信頼できる国会議員と勉強会をして、 電力に関する法案を策定して、日本を蘇生させようとする。 原発の可能性、代替えエネルギーの可能性を解明しようとする。 しかし,核燃料廃棄物に関する知見が殆どないことが 積み残しされた問題のように感じる。 シェールガス、メタンハイドレイド、太陽光、風力。 シェールガスの登場で エネルギーに関しては大きな変化が 生まれたようにも思える。 官僚上がりの藤原も代議士であるが、 そこには,明確なポリシーを持てないところに弱さがあった。 福島震災後に 中国の露骨な 技術のある中小企業狩り。 そして,その誘いに乗った 太田正治の 想いと技術。 微調整技術と言うもので、自爆し,復讐する。 中国という国のもつ 不純な 動機は どこから、くるのだろうか。 日本人は あまりにも警戒心がない。 民主党が総理をしていたことの描写が 実に,痛快でもある。 彼等は 小学生の生徒会のレベルでしかなかった。 ソフトバンクの会長が あまり信用できないことが この物語の中では 暴かれている。 中国が 社会主義国であるが故に、少数が多数を支配する。 そこから生まれる腐敗。 国民の知的レベルの向上と情報伝達の発達によって 桁違いの格差が生まれていることが明らかになり、 その反動が 起こることは 歴史が証明している。 と言い切る 著者の見識。 荒削りであるが、ホネがしっかりしている。 淡々としながら 語りたいことを のべている。 いままでの 公安情報官から 一歩踏み出した感がある。 | ||||
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| 以前に購入したのと同じのを注文してしまったので★二つ。 情けない。 | ||||
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| 東日本大震災後の日本のエネルギー問題をテーマにした作品を若き政治家小川正人から見たものである。 内容は多岐に渡り、原発の是非、新エネルギーとなりうるシェールガスの問題。 原発被災地福島の復興など。 これを見逃すことができない中国の暗躍。 ほとんどの政治家、官僚そして一般国民も少資源国として未来のエネルギのあり方を問う秀作だった。 一般文学通算1504作品目の感想。2015/09/09 18:05 | ||||
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| 人や主義主張、外国などに対する好き嫌いの感情がわりとあからさまに書かれている。同じ著者の他の本にもかかれているが、この本のは特に鼻につくので、面白い部分もかなりあるのだが、好き嫌いがわかれそう。情報や調査からみの部分はかなり面白い。永田町の生態は庶民の感覚とはかなり違うということがわかる。エネルギー関係の事件はかなりおもしろいが、政策提言はなんとなくピンとこなく、理解しにくく、ここで本を閉じてしまう人もいそうな感じ。主人公であり、上昇していく小川代議士とその周囲は生き生きとして書かれているが、それと対比されるはずの藤原代議士は人物像がはっきりしない。彼をもっと書き込み、二人のぶつかりあう場面を描いた方が物語は説得力があった気がする。小川代議士がとにかく一人勝ちすぎ、常勝すぎるのだ。一番生き生きとしておもしろかったのは福島から中国にわたる太田の物語と、内調の日比野の日々だった。それと、全体を通して警察、とくに公安がスーパーパワーみたいにみえるのも、なんだかなあ、という感じ。長い手であり、強いのはそうだと思うが、そこだけ突出して、というほど世間は単純ではない。ただ、他の書評を未定予測していたのよりはずっと面白かった。この著者によくあることだが、末節はとてもおもしろい事が多い。次回作に期待する。 | ||||
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| 本書の内容は最後まで読むと納得できる箇所もそれなりに多くあります。 しかし、途中の原子力エネルギーに関しては著者の知識、考察に稚拙な面が目立つので、その部分がとても残念です。 原子力エネルギーの最大の課題は、3点だと考えています。 (1)電力生成効率 (2)産業廃棄物 (3)生活様式に適用させた柔軟な電力生成変動(可変型発電能力) だと私は考えています。 (1)に関しては、重油、ガスの石化燃料による発電効率は非常に高いです。 しかし、原子力発電では、原子力によって発生させるエネルギーの30%程度しか発電に利用できていません。 残る70%は放出して捨てています。 著者が養殖に利活用できると記していますが、その利活用を考えても捨てている熱量(エネルギー)がはるかに多いです。 このエネルギー利用の効率化は技術力によって改善できると思いますので、安全性の向上と並行して早急に取り組み メイドイン日本の高効率発電を実現させる必要があると思います。 (2)産業廃棄物に関しては、一般に放射性廃棄物として知られており、福島原発での事故においても、1号機~4号機の ほかに使用済み核燃料を貯蔵しておく貯蔵プールが存在していたことをみなさんも知ったことと思います。 この燃料貯蔵プールで完全に冷却されたのち再利用されることになっていますが、現在の再利用も効率が悪く、大半は 放射性物質を含んだまま廃棄する必要があります。 このため、現在は地下深くに廃棄する方法がとられていますが、この地下廃棄の場所を作るエネルギーや費用を考えると 原子力発電は必ずしも効率のよい発電方法とはいえません。 端的にいえば、かなり効率の悪い、割りに合わない発電方法なのです。 (3)福島原発の事故で皆さんもご存知のとおり、原子力発電は核燃料棒の中でを核分裂させた際に発生する熱を蒸気に 変えて蒸気タービンによって発電する方式です。 核分裂の制御には制御棒と呼ばれる核分裂の際に発生する中性子を吸収し、分裂反応の速度を調節して発電量を調節 します。(制御棒は基本的に発電量を調節する目的だとは誰も考えていませんけど。。。) 制御棒を使って核分裂を抑制する場合でも、数分、数時間の単位で核分裂反応を制御して、発熱量を調整できるものではなく 基本的に定期点検など数ヶ月、数週間の期間をかけて調整する仕組みです。 しかし、私たちの電力消費は、昼間に非常に多く使われ、夜間は少ないという時間変動がかなり大きいです。 原子力発電での発熱量調整は、この生活様式にあわせた周期での制御が難しいため、原子力発電所とは別に新たに 揚水式発電所を建造し、原子力発電での夜間の余剰電力で揚水式発電所の下から上へ水をくみ上げ、電力消費の大きな 昼間には水を上から下へ落とすことで水力発電を行います。 したがって、原子力発電の場合は、かかるコストは原子力発電所の建造のみならず、この揚水式の水力発電所も併設しなければ さらに効率の悪い発電方式となってしまいます。 ここまで説明すれば皆さんもわかって頂けると思いますが、原子力発電は非常にコストパフォーマンスの悪い発電方式です。 ですから、著者が言っているよりもはるかに原子力依存度を早急に解消しなければ、効率の悪い電力を買わされ続ける訳です。 つまり、原子力エネルギーは本格的に商用に投入されるような代物ではなく、緊急避難的に特別仕様として利用されるような 発電方式だといえます。 しかし、石化燃料を原料とする発電の後継として、国を挙げて推進してきたものが原子力発電しかないため、今の生活水準や 工業生産性を維持するためには、緊急的に原子力に一時依存せざるを得ません。 著者が述べているよりもはるかに可及的速やかな脱原子力発電が必要なのです。 しかし、原子力の技術がすべて悪い訳ではありません。 今の核分裂方式には限界がありますが、放射性廃棄物を大量に発生せず、石化燃料ベースの発電と同等レベルの高効率な 方式があれば、原子力発電の魅力は大きく変わります。 日本の技術、英知を終結して、その方式を開発し運用していくことも選択肢としてはあると考えています。 このあたりをもう少し深く掘り下げて主張して頂けるなら、とても面白い小説になったことと思います。 これは著者の責任のみならず、編集者ももう少し科学技術を勉強し、著者の知識、技術の不足している部分は補うなどの工夫が あれば、このような稚拙な部分を露呈しなくてもよかったのではないかと思っています。 | ||||
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| 東日本大震災の福島原発に起因する顛末を描いた政治経済小説。 決してつまらない小説だとは思わないが、余りにも多くのものを物語に詰め込もうとして消化不良を起こして いるように思う。 代議士・小川を中心とする政治の話と中国に侵食される中小企業の話。どちらがメインなのか、最後まで 分からなかった。 著者の意気込みは買うが、もう少し取捨選択をしても良かった気がする。 | ||||
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| 新品と同様の とてもきれいな本でした。 おまけに 値段がびくりするくらい安っかたです。 | ||||
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| あたかも、ノンフィクションかと思うほどの、構成と、流れが面白いのですが、この一冊から、何冊も書けそうで、勿体ないくらい。 | ||||
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| 読み進む内にこれはフイクションか現実か分からないうちに読了した 著者のなみなみならない取材活動に裏打ちさらえた名著です | ||||
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| 著者は57年生まれ、全共闘のころはまだ中学生だった。 それでというわけではないが、原発反対派に対して厳しい。 また、菅総理、孫正義を思わせる人物に対しても容赦がない。 自治労、日教組に対しても気持ちのいい扱いである。 日本もやっとここまで来たかという印象である。 その立ち位置には大賛成。 ところで小説の構成であるが、散漫で、人物の出し入れももう一つである。 一応ミステリー作りなので、登場人物の一覧が最初に載せられている。これがなかったら読みにくかったろう。 というわけで、言いたいことには大賛成だが、読み物としては物足りない。 | ||||
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| 時間をかけて電車に乗って書店へいくよりアマゾンで購入したほうが 時間の節約、交通費の節約、家で時間を有効につかえます。 届いた本も新品同様で気持ちよく手にとって読むことができました。 | ||||
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| 情報から政策へというインテリジェンスの本質が探求されている作品。面白く読める。内容的には5つ星だが、フィクションという制約があるのと、公安の現状描写に若干希望的観測が感じられたのとで、星4つとさせていただきました。 | ||||
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