プリズム

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

プリズムの評価:

3.23/5点 レビュー 139件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.23pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全144件 141〜144 8/8ページ
No.4
(4pt)

以外

多重人格系の作品を始めて読んだ。こんな恋愛もあるのかなと真剣に悩んでしまった
プリズム Amazon書評・レビュー: プリズムより
4344020642
No.3
(4pt)

センスの良さが光る、著者初の恋愛小説

「多重人格」として知られる「解離性同一性障害」という病気にかかった男性。「多重」のうち、
「交代人格」として現れる一人の「人格」に対して、人妻である女性主人公が恋愛感情を抱く。
その主人公の語り口調でつづられた、著者初の恋愛小説である。

 名著「永遠の0」を書いた百田氏の筆力は、やはりさすがである。こまやかな心のゆれを表現する
センスの良さが光る。正常な人間であっても、喜怒哀楽を持ち、性格的にも多重性を持っているが、
それをくっきりとデフォルメして別人格として浮かび上がらせ、そのうちの一人格と恋愛に陥ると
いう設定が、様々にイメージを膨らませてくれる。「プリズム」というタイトルを付ける感覚も絶妙
だ。随所に「わが意を得たり」という描写がちりばめられた質の高い作品である。

 ただ、一人の人間の中に、別人格が現れるという手法は、東野圭吾氏の「秘密」と同じであり、
最後に描く感情も共通している。身近だった最愛の人と別れ行くときの遥かなる思い。永遠を思う
恋愛の身を切るような切なさ……。
 「秘密」のクライマックスでの「激震」にまでは届かないかもしれないが、長く余韻の残るしみ
じみとした終わり方だと思う。
プリズム Amazon書評・レビュー: プリズムより
4344020642
No.2
(4pt)

「魂」との悲恋…。

果たして、人が好きになるのは、その「人」の何なのか。掴めるようでつかめない、形のない「魂」との悲恋を、精神医学の知見を丁寧に取り入れながら描きだした作品。抱きしめたその人が、実はその人でなかったかもしれない。そんな状況を想像するだけでぞっとする。このシチュエーションを創った時点で作者は一本とっている感じである。
ホラーな状況を、あくまで真摯に、淡々と描くことで、読後感はさわやかで、そのドラマのはかなさには涙が出る。書き下ろしだけに、途中で変な切れ方がないのもいい。欲をいえば、聡子にもう少し人間的くささ、どろどろした情念が欲しかった。そういう意味では物足りない。百田ファンなら一読の価値あり。
プリズム Amazon書評・レビュー: プリズムより
4344020642
No.1
(4pt)

実在と架空の微妙な境界

百田尚樹氏の小説は殆ど読んでいるが、氏のツイッターによると本書は「初の恋愛小説」とのこと。但しさすがに多彩な小説を書き分ける百田氏だけに、単なる恋愛小説ではなく、プリズムというタイトルにあるように透明な光線がプリズムを通すと色がわかれるような複雑な人格を有する男性と恋に落ちる人妻という少しひねった設定の恋愛小説話であった。

本書を読み始めてしばらくの間は以前読んだ玄侑宗久氏の「阿修羅」を思い出した。こちらは結婚間もない妻の中に自分が今まで知らなかった人格を発見すると言う少し怖い話であった。
一方、本書は主人公の聡子が家庭教師として教えに行った家で出会った男性が、その後再開するたびに人格も記憶も変わっているという設定で、何故そのような複雑な人格が生まれたのかという疑問が徐々に解明する過程とそれが回復に至る過程が抜群に面白い一方で、そこに至る悲劇も描かれており考えさせる作品であった。

恋愛小説としても、実在と架空の境界線を彷徨うような恋に対する聡子の心の揺れが伝わるしっとりとした味わいのあるいい作品だと思うが、終盤部分がやや駆け足になった感じがする。聡子の切ない心の動きがもう少し丁寧に描いてほしかったというのはやや欲張りだろうか。
プリズム Amazon書評・レビュー: プリズムより
4344020642