キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー

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キル・フォー・ミー キル・フォー・ユーの評価:

8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

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No.1
(8pt)

交換殺人に新機軸、読み応えあり!

「弁護士の血」以来、11年ぶりに邦訳されたキャヴァナー作品。交換殺人というありがちな設定に新機軸を導入した傑作サスペンスである。
一人娘を誘拐殺人され、それに責任を感じた夫まで自殺で失ったアマンダは、有力容疑者でありながら金と権力で法の裁きを免れたウォレスに復讐を試みるも失敗。それでも諦めきれず、グループセラピーで出会った同じような経験を持つナオミに交換殺人を持ちかける。ナオミは承諾し、お互いにチャンスを窺ううちに、ナオミから「ウォレスを殺した」と告げられた。アマンダは約束を守るため、ナオミに依頼されたクウィンを殺害しようとする。一方、不動産業に勤務するルースは夫が留守にした夜、暴漢に襲われ瀕死の重傷を負い、その恐怖から夫と共にホテルに閉じこもっていたのだが、気晴らしに出たレストランで犯人と同じ目をした男を目撃しパニックになる。
ナオミとルース、二人の女性がそれぞれの復讐を果たす二つのエピソードが交互に展開し、どんどんサスペンスが高まっていく。さらに途中から誰が正義で、誰が騙しているのかが錯綜し、謎は深まっていく。名作「見知らぬ乗客」へのオマージュであり、それを越えるサスペンスを生み出した大傑作。
交換殺人ものに新たな地平を開く作品として、多くのミステリー、サスペンスファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1