記憶の帝国
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| 一、あれこれ 新潮文庫オリジナルの海外ミステリーだが、埋もれた傑作の本邦初訳ではない。最新話題作の翻訳のほうである。 2025年のエドガー賞最優秀新人賞の最終候補となった6作品のうちの1編で、受賞作のヘンリー・ワイズ『無垢なる町』のほうは、一足先にハヤカワミステリ文庫で翻訳出版されている。 二、私的感想 ◯海外ミステリの最新のエドガー賞最終候補作が文庫本の形で翻訳出版されたことはたいへんうれしい。関係者の方々は引き続き頑張ってください。 ◯私はKindleで読んだ。サスペンスなので、一気に読めると思ったが、そんなわけにはいかず、なかなかの日数がかかってしまった。 ◯基本的には、精神医療施設〈ワイルダー〉という施設の中で進行するストーリーであり、施設に問題があること、善と悪の構造は、早めに大体分かってしまう。それでも、ヒロインのワイルダー生活、冒険(?)、自分探し(本当の記憶探し)は、なかなか面白かった。施設の根本的な秘密もなかなか面白い。 ◯テーマになっている「記憶の改変」はアイデアとしては面白いが、本書全体を支えるには、ちょっと弱い感もある。 ◯教育者らしからぬ著者写真は面白かったが、感情の噴出する謝辞には疲れてしまった。 | ||||
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| 後半にかけての盛り上がりがとても良かったです。 | ||||
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