記憶の帝国
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あらすじ
これは治療? それとも人格改造?超高級精神医療施設ワイルダーに入所したホープ・ナカノには、ここ1年ほどの記憶がない。世界の一流研究者が開発した記憶の再固定化の治療を受けるものの、記憶はだんだん薄れていく。最先端の技術によって、記憶は回復するだけでなく、改変することが可能とされ、トラウマから立ち直ったり、依存症からの脱却など、あらゆるメリットが謳われているが――果たしてこの記憶は本当のものなのか? 姿を消す入所者。増える投薬。確信はゆらぎ、自分を待っているはずのパートナーへの信頼すら蝕まれてゆくホープは、施設がひた隠しにする闇を調べ始める。エドガー賞最優秀新人賞最終候補、戦慄のサイコ・サスペンス!(解説・中野信子)(「BOOK」データベースより)
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評判
記憶の帝国の評価:
6.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
記憶の帝国の総合評価:
8.00/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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新潮文庫オリジナルの海外ミステリーだが、埋もれた傑作の本邦初訳ではない。最新話題作の翻訳のほうである。
2025年のエドガー賞最優秀新人賞の最終候補となった6作品のうちの1編で、受賞作のヘンリー・ワイズ『無垢なる町』のほうは、一足先にハヤカワミステリ文庫で翻訳出版されている。
二、私的感想
◯海外ミステリの最新のエドガー賞最終候補作が文庫本の形で翻訳出版されたことはたいへんうれしい。関係者の方々は引き続き頑張ってください。
◯私はKindleで読んだ。サスペンスなので、一気に読めると思ったが、そんなわけにはいかず、なかなかの日数がかかってしまった。
◯基本的には、精神医療施設〈ワイルダー〉という施設の中で進行するストーリーであり、施設に問題があること、善と悪の構造は、早めに大体分かってしまう。それでも、ヒロインのワイルダー生活、冒険(?)、自分探し(本当の記憶探し)は、なかなか面白かった。施設の根本的な秘密もなかなか面白い。
◯テーマになっている「記憶の改変」はアイデアとしては面白いが、本書全体を支えるには、ちょっと弱い感もある。
◯教育者らしからぬ著者写真は面白かったが、感情の噴出する謝辞には疲れてしまった。