【佐伯泰英】
夢を釣る 吉原裏同心30
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久しぶりに幹次郎を訪ねてきた左吉。身代わりで入牢した間に財産を盗まれたという。
京での修業先が決まった幹次郎と麻。その新生活は不穏な空気に包まれていた。
札差の筆頭行司を巡る争いが激化する御蔵前で、当代の伊勢亀半右衛門宛てに不可解な投げ文が届く。
吉原遊廓の裏同心・神守幹次郎は、表向きは謹慎を装い、元花魁の加門麻を伴う修業の旅に出た。
高齢の四郎兵衛に代わり、廓を御する吉原会所の八代目頭取を誰が継ぐのか。
鎌倉の旅から帰った裏同心の幹次郎らは、玉藻と正三郎の祝言を控え、忙しい日常に戻る。
禁裏の刺客・不善院三十三坊を斬った幹次郎。その直後から、禁裏と、ある西国の雄藩の影が祇園の町にちらつきはじめる。
江戸・吉原で、評判の遣手らが不可解な辞職をし、相次いで姿を消した。
寛政五年十月、江戸を見舞った大火事のあと、吉原に大勢の客が押し寄せる。
花魁・薄墨太夫に驚きの運命が訪れた。幹次郎と汀女、薄墨改め加門麻は、思いがけぬ新しい生活を始めたのだった。
端午の節句のその日、大門前に立った男女。一年余の京での修業を終え、吉原に戻った神守幹次郎と加門麻であった。
長く廓の用心棒であった神守幹次郎が吉原を率いる八代目頭取四郎兵衛に就任、御免色里の大改革が始まった。
さまざまな人生の交差する吉原で二十年余、按摩稼業で身を立てていた孫市が殺害された。
廓に上がらず、吉原で金を使わない地廻りと呼ばれる男の骸が切見世で見つかった。
吉原会所の裏同心神守幹次郎にして八代目頭取四郎兵衛は、九代目長吏頭に就任した十五歳の浅草弾左衛門に面会した。
吉原会所を嶋村澄乃と名乗る武家の娘が訪れた。裏同心として働きたいと言う澄乃に、一同は驚く。
吉原の用心棒神守幹次郎を、豊後岡藩から二人の侍が訪ねてきた。かつて出奔した旧藩に復帰せよとの話に、幹次郎は戸惑う。
吉原会所の頭取四郎兵衛の傷がようやく癒えた折り、またも吉原が脅威にさらされた。
女髪結おりゅうの妹で髪結見習いのおきちが不審な客に狙われているという。
江戸・三十間堀の小さな町道場が、怪しい証文を盾にした男たちから狙われている。
京の袋物問屋の隠居・又兵衛と知り合った空也は、大和国室生寺に向かう一行と同道することになった。
京の都。祇園感神院の西ノ御門前で空也は、往来の華やかさに圧倒されていた。
遊女たちの髪洗いの日、千惷楼でお職を張る女郎莉紅が客と心中した。
早朝の浅草寺で、廓の用心棒神守幹次郎は血の臭いをまとうふたりの男とすれ違う。
年が明けた吉原で、客の懐中物や花魁の櫛笄が次々に盗まれる騒ぎが続いた。
天明八年正月、京で大火が発生、吉原を狙った島原の勢力は力を殺がれたかに思われた。
神守幹次郎と汀女が吉原会所に雇われ、一年余が過ぎた。弥生三月、吉原に桜が舞う季節、女たちの想いと生き様が廓を揺るがす。
安永五年、豊後岡藩の馬廻り役・神守幹次郎は、意に沿わぬ婚姻に苦しむ納戸頭の妻・汀女と出奔した。