【あさのあつこ】
闇医者おゑん秘録帖 残陽の廓
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江戸の町、竹林に囲まれたしもた屋で、産んではいけない子どもを孕んだ女たちを受け入れ、子堕ろしを行ってきた「闇医者」のおゑん。
五歳の時に光を失い、揉み療治を生業としているお梅。市井の人々に大評判で、一年先まで申し込みが埋まっている。
頭風に苦しむお清を訪ねたお梅はギリギリのところまできていると感じ取る。
小間物問屋『遠野屋』の主清之介は、生国嵯波の紅花産業に莫大な金を注ぎ込んできた。その紅餅を積んだ船が突然消えた。
物乞い稼業の少年・信太が、実入りの少なかった日、仲間のおみきに連れられて“えにし屋”を訪ねてきた。
深川の縫箔(刺繍)屋・丸仙の娘、おちえの竹刀が盗まれた。おちえの父が大店のため縫い上げた花嫁衣裳にも不穏な影が忍び寄る。
父のような医者になりたいと願う娘にぴったりの医塾が開かれることになり、おいちは希望に胸を膨らませる。
千吉親分の文庫屋が火事だ!現場に駆け付けた北一が見たものとは。
浅草の油屋・利根屋の娘お玉に、本所随一の大店の主人との縁談が持ち上がった。
不思議な能力を持つ娘おいちは、父・松庵のような医師になるべく、努力を重ねていた。
おいちは十六歳。江戸深川の菖蒲長屋で、医者である父の仕事を手伝っている。
深川の縫箔(刺繍)屋丸仙の娘・おちえは「弟子入りしたい」と丸仙を訪れた若侍・吉澤一居に心を奪われる。
この世に思いを残した人の姿が見えるおいちの前に、血の臭いをまとった男が現われる。
深川の縫箔(刺繡)屋・丸仙を訪れた町医者の宗徳は、職人の一居(いちい)の姿を目にした瞬間「亡くなった知人に似ている」と取り乱し、直後に謎の死を遂げる。
「薮入りには帰っておいで。待ってるからね」母の言葉を胸に刻み、料理茶屋「橘屋」へ奉公に出たおふく。
小舞藩が大火に見舞われた。執政たちの対応が遅く、苛立ちを募らせた樫井透馬は、側近の新里正近らと人々の救済に奔走する。
江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。
おれが必ず燦に逢わせてやるー遊女に堕ちた身を恥じながらも燦への想いを募らせる篠音に、伊月は誓う。
田鶴藩に戻った燦を不意に襲う、謎の飛礫。それはかつて共に暮らした與次の仕業だった。
飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。
ホテルで行きずりの女を殺してしまった吉行は、車で逃げる雨の山中で不思議な少年と幼女に出会う。
「圭寿、死ね」。江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣に、闇から男が襲いかかった。
江戸での生活がはじまった。伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。
自分を苦しめた相手を癒すーー。お葉が挑む、医療の険しい道。
化け猫、河童、そして山姥――狂気に塗れた苦界を生き抜く女と、化生の者どもが織りなす怪奇譚。
両親の死の謎がようやく解け、江戸の隅田川沿いにある旅籠〈雪月花〉の女将・里緒は寂しさを抱きつつも懸命に仕事に打ち込んでいた。
あの屈強な佐助が血だらけになって、犯人は小鬼の鳴家だってぇ? 菓子職人・栄吉の新作あられの味見会は見合い話を摑む場になっちゃうし、若だんなと妖は摩訶不思議な怪異に遭遇、おまけに若だんなは独立する奉公人の世話をしろと命じられちゃった!
あたし以外、全員、猫族。町娘のお糸が仕えるのは鈴江三万石の奥方さま(猫)。
ある髪結いの死体が見つかった。その骸はお照が同業であると告げ口した女らしかった。
江戸の隅田川沿いにある旅籠“雪月花”のあるせせらぎ通り周辺で異変が続発。
藩の政が大きく変わる様を見届けるため、江戸から故郷に戻ってきた天羽藩上士の子・伊吹藤士郎と異母兄の柘植左京。
「きやぁぁっ」老舗の油問屋で悲鳴が上がる。大店で知られる東海屋の主が変死した。
地に埋められた私を救ってくれたのは、白兎と名乗る見知らぬ少年だった……心中間際に心変わりした恋人によって、土の中に埋められてしまった優枝。
元服を目前に控えた伊吹藤士郎は、天羽販上士の嫡男として何不自由ない生活を送っていた。
中学入学直前の春休み、父の転勤で岡山県の山間の町に引っ越してきた原田巧。
寿退社後に婚約破棄されたアツコが、行く当てもなく乗り込んだ路線バスの終点で見たもの。