『石球城』殺人事件
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あらすじ
ミステリはここまで来た。驚愕、反転、感動の”解決篇”13の密室、13のトリックーー『神の光』の北山猛邦が挑む、本格ミステリの最高到達点(トップ・オブ・トップ)!凍てつく世界を旅する少年・ルーサは壁で囲まれた城塞都市・石球城に迷い込む。無数の石球が散らばり、永遠に夜が明けない閉ざされた街(クローズド・サークル)は、九人の王が支配し、十三の灯台とそこに住む巫女によって保たれていた。自身の正体を知るため、ルーサは“世界の果て”を目指す少年・ロメリアと、巫女・カヮクの灯台を訪れるが、待っていたのは密室首切り死体。巫女殺しの疑いをかけられたルーサは犯人を捜索するが、今度はべつの巫女が密室首切り死体として発見されーー。連続巫女殺しの犯人は? 「石球城」の驚愕の真実とは?滅び行く世界で、“真実”だけが眩く光る。(「BOOK」データベースより)
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評判
『石球城』殺人事件の評価:
9.00/10点 レビュー 1件。 A ランク
『石球城』殺人事件の総合評価:
7.22/10点 レビュー 9件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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導入は良いんです。ファンタジーらしい世界設定、終末世界の謎のクローズドサークル、そこに投げ込まれた主人公、そこで出会う頼もしい友人。総じてとても良いんです。
なにがこんなに読み終わって消化不良かというと、大きくは、後半に進むにしたがってただの機械的なトリックのオンパレードになっていくこと。それからこっちのほうがより致命的ではと思うのが、あまりにも主人公が『無力』で『何もしない巻き込まれ傍観者』であること。
友人がホームズ役なのはわかるんですが、主人公が友人の言うところの希望そのものだというなら、いつのまにか行間に消えてしまった「主人公はどうやってこの世界に来たのか」のほうの謎を、もっと中央に据えるほうが良かったのではないかと感じます。冒頭で主人公が飲み込んでしまった幻視をいったいいつ友人君と語らったのかと疑問に思い最初に戻って何度も確認しましたが、よくわからず。おそらく裁判待ちの数日間かと思うに至りましたが、この謎こそ行間に消し去らずにきちんと途中で再度真正面から友人君と検討していたら、もうちょっと主人公の存在に意味が生まれていたような気がします。省略されてしまったのがものすごく惜しい。
あと、ファンタジーにリアリティが必要ないかというと、本当はファンタジーにこそリアリティが必要なんですよね。現実的にありえるか、というリアリティではなく、言葉の煉瓦が積み上げる世界観の描写からそれがあたかも本当のことだと感じられるか、というリアリティです。その意味では、少々リアリティが足りないファンタジーだったように感じられたこともあり、ううーんとなって星3つの評価です。