(短編集)
たわごとレジデンス
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 | 2023年08月09日 たわごとレジデンス 舞台はシニアのための高級マンション。 ひと癖もふた癖もある令和の高齢者と 彼らに振り回される若者世代との確執を 奇想小説の名手が鋭く描いた人間図鑑 虚言、妄信、陰謀論―― セレブなシニアの真実はどこに 「このままではレジデンスがスラム化する!」 東京郊外の一等地にそびえ立つ高級分譲マンション 『レジデンス悠々』。 最上階ともなれば分譲価格は二億円を下らない、 セレブだけが入居できる終の棲家である。 住人は何ひとつ不満のない老後を謳歌している……はずだった。 「スポーツは悪だ! 陰謀だ!」と声高に叫ぶ元教師。 「皆さんと滑稽エンタメ映画を撮りたいの」 と言い出す往年の女流監督。 「あたしの人生、リボーンするのよ!」と爆買いをやめない有閑マダム……。 奇想天外な放言に振り回される、珠玉の5編(「BOOK」データベースより) |
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| クセのある住人達やスタッフに、騙し合い、怪しい商法、管理組合でのトラブル。盛りだくさんな内容が5話も取り上げられている、面白い小説でした。 特に第3話の「奈落のリビング」はサスペンス要素がかなり入っていて、私が一番好きなストーリーです。 限られた空間だからこそ味わえる、凝縮した人間関係の悲喜こもごもが上手に取り上げられている小説だと思いました。 またストーリーとは別に、この作者の文章が読みやすくて好きでした。 | ||||
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