善人たち

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種別
長編
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あらすじ

2022年03月28日 善人たち

遠藤周作、新発見作品は傑作揃い!作家が秘かに遺していたのは、分断、戦争、差別、憎悪、ポリティカル・コレクトネス、希望……2020年代のリアルを予言した3つの劇。これは弱く、卑怯で、哀れなわたしたち自身の物語――。どこにも悪人はいない。それぞれの善意がすれ違っただけだ……。開戦直前にアメリカへ留学した日本人神学生を主人公に、現代に通じるテーマを鮮やかに描き出す表題作。あの感動的な遠藤版聖女伝の三十年後の主人公が登場する「戯曲 わたしが・棄てた・女」、薄汚れた政治的処世と信仰の間で引き裂かれる「切支丹大名・小西行長」。『沈黙』『侍』『深い河』などの作家が最も充実した時期に執筆していた未発表作品集、刊行。先年、発見されてベストセラーとなった『影に対して』は〈私が棄てた母〉を描いた私小説の秀作、そしてこの『善人たち』は作家本来のテーマを追求しつつ、希代のストリーテラーとしての腕を存分に発揮した傑作!(「BOOK」データベースより)

評判

善人たちの評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク

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善人たちの総合評価:

10.00/10点 レビュー 5件。

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5
(5pt)

人というのは変らない

短編3作品ですが、どの作品も人のエゴと善と偽善について考えさせられました。
最初の作品「善人たち」は、日米の戦前から開戦の空気感がよくわかります。実は米国市民も望んでいなかった戦争が、なぜ受けいれられたのかも、真珠湾攻撃について真実を理解した現代だからこそ理解できる内容でもあると思います。
同時に現代の空気感にも非常によく似ていて、戦争への意気込み高い現代日本と通じるものを感じました。
差別についても深い表現があり、善人のつもりが偽善ではないのか?ジェニーの言葉は読み手にも問いているよう感じました。
キリスト教圏でありながら戦争への矛盾、真の信仰とは何かを訴えているようにも思います。
切支丹大名も考えさせられる内容で、信仰と信念について、正反対の行動をとった高山右近と小西行長の生き様から考えさせられました。
結局生きる意味とは、結果ではなく、追いつめられた時に表れる自分の本性であり弱さや未熟さを理解することではないのかと思いました。
深い深い作品。
善人たち Amazon書評・レビュー: 善人たちより
4103035250
No.4
(5pt)

イエスの愛

3つの全く異なる戯曲それぞれに心が揺さぶられる。
イエスの愛の本質が簡潔で豊かに表現された3つの名作。
善人たち Amazon書評・レビュー: 善人たちより
4103035250
No.3
(5pt)

弱い心を持つ人たちの物語

3つの戯曲が収録されている。どれも全く異なる時代や場所の物語だが、共通していることは、主人公たちが弱い心を持っていることだ。その弱い心は、鶏が鳴く前に三度イエスを知らないと言ったペトロが持っていたものと同じだ。そして人は誰でも弱い。それゆえに苦悩し、後悔する。著者の多くの作品での主題が、本書でも、これでもかと言わんばかりに繰り返される。
これらが実際に芝居になったものを見てみたい。
善人たち Amazon書評・レビュー: 善人たちより
4103035250
No.2
(5pt)

善人とは、善とはなにかを痛烈に問う。

70年代後半に書かれたと思われる未発表短編戯曲『善人たち』と二つの戯曲。表題作はWW2直前、米国に渡った基督教信徒の日本人青年とホストファミリーを中心に、教義をめぐる都合よい解釈、人種の壁、今も変わらない人間の残酷さや欺瞞を描いている。
為政者によって、人が人の命を奪う行為が繰り返されている現在とも重なり身につまされる思いで読んだ。
善人たち Amazon書評・レビュー: 善人たちより
4103035250
No.1
(5pt)

遠藤周作からの贈り物~25年の沈黙を経て~

没後25年が経過して発見された未発表の戯曲3作品を収録。うち2作品は小説が題材である有名な作品。しかし、この本のタイトルにもなっている「善人たち」はこれが初出(のはず)。冒頭、太平洋戦争末期の南太平洋の小さな島で米兵(トム)が日本兵(コンチキ)へ投降を呼びかけるシーンに始まり、戦争勃発の1年半前から開戦直後のアメリカでのこの2人のなれそめが描かれている。作品の主題はキリスト教であるが、戦争や人種差別など普遍的なテーマが扱われており、いろいろな視点で物事を考えさせられた。
善人たち Amazon書評・レビュー: 善人たちより
4103035250

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