善人たち
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あらすじ
遠藤周作、新発見作品は傑作揃い!作家が秘かに遺していたのは、分断、戦争、差別、憎悪、ポリティカル・コレクトネス、希望……2020年代のリアルを予言した3つの劇。これは弱く、卑怯で、哀れなわたしたち自身の物語――。どこにも悪人はいない。それぞれの善意がすれ違っただけだ……。開戦直前にアメリカへ留学した日本人神学生を主人公に、現代に通じるテーマを鮮やかに描き出す表題作。あの感動的な遠藤版聖女伝の三十年後の主人公が登場する「戯曲 わたしが・棄てた・女」、薄汚れた政治的処世と信仰の間で引き裂かれる「切支丹大名・小西行長」。『沈黙』『侍』『深い河』などの作家が最も充実した時期に執筆していた未発表作品集、刊行。先年、発見されてベストセラーとなった『影に対して』は〈私が棄てた母〉を描いた私小説の秀作、そしてこの『善人たち』は作家本来のテーマを追求しつつ、希代のストリーテラーとしての腕を存分に発揮した傑作!(「BOOK」データベースより)
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評判
善人たちの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
善人たちの総合評価:
10.00/10点 レビュー 5件。
感想一覧
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最初の作品「善人たち」は、日米の戦前から開戦の空気感がよくわかります。実は米国市民も望んでいなかった戦争が、なぜ受けいれられたのかも、真珠湾攻撃について真実を理解した現代だからこそ理解できる内容でもあると思います。
同時に現代の空気感にも非常によく似ていて、戦争への意気込み高い現代日本と通じるものを感じました。
差別についても深い表現があり、善人のつもりが偽善ではないのか?ジェニーの言葉は読み手にも問いているよう感じました。
キリスト教圏でありながら戦争への矛盾、真の信仰とは何かを訴えているようにも思います。
切支丹大名も考えさせられる内容で、信仰と信念について、正反対の行動をとった高山右近と小西行長の生き様から考えさせられました。
結局生きる意味とは、結果ではなく、追いつめられた時に表れる自分の本性であり弱さや未熟さを理解することではないのかと思いました。
深い深い作品。