陰謀病棟
- 医学ミステリ (2)
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’02年、ドイツでサスペンス部門では著名なフリードリヒ・グラウザー賞新人賞を受賞した、クリストフ・シュピーベルクの小説デビュー作。 主人公の‘ぼく’フェリックスは45才。ベルリンの、元は大学付属病院で、今は経営面から有限会社化しているフマナ病院に8年来勤務している循環器科の医師である。 ストーリーは以前‘ぼく’が担当していた入院患者のウクライナ人病院清掃員がひどい黄疸で救急車によって運び込まれるところから始まる。彼はすでに死亡していた。当時は怪我で入院しており、肝臓に異常は無かったのに・・・。‘ぼく’は不審を抱き、「死因不明、要解剖」と死亡診断書に記載して検死にまわすが、診断書は「自然死」に書き換えられ遺体は火葬されてしまった。 “頑固でしつこいとこらならだれにも引けはとらない”フェリックスは恋人のツェリーネと共に真相究明に乗り出す。しかし冷徹に病院の経費節減計画を進める事務長ブレドウの突然の死、その愛人の殴打事件、‘ぼく’自身も家や車を荒らされる、などの脅迫ともいえる危機が迫る。 ウクライナ人患者は、ラベルを貼り直した東欧からの安価な輸入保存用血液からC型肝炎に感染して死亡したのではないか。そしてひどく派手に操作した会計の帳簿を残して死んだ事務長。病院内部の会計でおこなわれていたマネーロンダリング疑惑。いくつもの謎をはらみながら物語は真の黒幕が明らかになるクライマックスへと突き進んでゆく。 本書は、結末のあっけなさと、全体に少し軽い感じは否めないものの、現役医師作家の手によるものだけに、現代の病院が医療面、経営面で抱える問題などをからませた臨場感あふれるサスペンス・ミステリーである。 | ||||
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ドイツ医師による作品だったので、固くて暗いイメージが あったのですが、主人公の医師は医師らしくない、ボンヤ リとしたのんびりとした性格の持ち主で、いつも恋人に リードされているような人物である。 かつて彼の病棟に入院していた患者が救急で搬送され、 その場で死亡。明らかに黄疸の症状があった。 解剖を希望したものの彼の死亡診断書は書き換えられ、 その患者の死亡原因は隠蔽された。 不可解に思った彼は、調査にのりだす。 しかし、外国の作品ですから陰にマフィアの存在も あって、そんなの逃げられないだろうと思っていたにも 関わらず、あっさりと退けてしまったところが不満。 ただし、病院経営が難しくなっているのは、日本も 外国も同じなんですね。 | ||||
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