砂洲にひそむワニ
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へんてこりんなタイトルと、表紙のヒエログリフに惹かれて読みました。 海外のミステリは、だんだん登場人物がごちゃごちゃになってくるので、あんまり読まないんだけど、この本は出てくる人出てくる人、みんな個性的で魅力的。とくに、ヒロイン(32歳・独身女性)の威勢の良い啖呵がすがすがしくて、すぐに引き込まれてしまう。気難しい考古学者とのシャレた毒舌合戦も見もの。ミステリの謎解きというよりは、人間ドラマとしておもしろく(しっかり恋愛ドラマもあるし)読後感がとっても爽快で、元気になれます。 その一方で、現場の考古学者とお偉い考古局との微妙な関係とか、ヨーロッパから来た旅行者と現地のエジプト人の丁々発止とかも、しっかり盛り込んであったりとか、なかなか読みドコロあり。(エジプト人の描写は少しステレオタイプなんだけど、それもヴィクトリア朝という時代設定を考えれば、西欧人の生の感覚なんだろうし) そういえば、この翻訳者さん、エジプト人作家(マフフーズ)の「渡り鳥と秋」とかも訳してる方なんですよね。エジプトといえばまさに今(2011年)民主化デモで変化の時を迎えていますが、こういう時だからこそ、ニュースやツイッターの情報とは別に、こういうエジプトを舞台にした小説とか読んでみると、またいろんな視点ができておもしろいかも。 この作品は、シリーズ第1作みたいなので、続編も期待。 姉妹編の「アメリア・ピーバディーのエジプト ――ファン必携の書」も気になる。 | ||||
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