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三つ葉 さんのレビュー一覧

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レビュー数3

全3件 1~3 1/1ページ

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No.3:
(8pt)

麦の海に沈む果実の感想

非現実のように、奇妙な空気を纏う「三月の王国」や、そこでの学園生活というのも良かったのですが、個人的には、
終章の、どこか揺らめいていたのが、殻を破り、掴み所のない存在へと昇華する場面。そして窓から観える灰色の湿原と、哀愁を滲ませながらも花を散らす場面がとても印象的でした。





麦の海に沈む果実 (講談社文庫)
恩田陸麦の海に沈む果実 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

三月は深き紅の淵をの感想

まず何より不可思議です。今手に持っているこの本「三月は深き紅の淵を」とは何なのだろうか...
「三月」は四つの章からなる短編集ですが、構造が特殊で、それにより読書中は合わせ鏡の世界を覗いているような奇妙な感覚を覚え、
読書後は、四つの章を包括する、この「三月」という一冊の本の存在が大きな謎に思え、しばし唖然とするしかありませんでした。

自分がその謎を把握しきれてないので、言葉にするのが難しい...
底の見えない淵、というより、合わせ鏡の中で遥かに展開する世界を内包したような小説と感じました。そして小泉八雲がその鏡の世界を奥へ奥へと旅をして行く。そんな小説に。

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)
恩田陸三月は深き紅の淵を についてのレビュー
No.1: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

葉桜の季節に君を想うということ感想と考察

クライマックスの、役柄が明確になる登場人物たち、次いでの怒涛の展開、最後には世界がひっくり返るかのような驚きに満ちた解決。と、この息をもつかせぬ勢いに頁をめくる手が止まりませんでした。

そして読み終わると同時に足下が崩れ去り、落下と浮遊の中で溜め息をつきたくなるような、そんな表現のしずらい不思議な気分になりました。

この不思議な読後感、ぜひ味わってみて欲しいです!!
という訳で推したい一冊!!

▼以下、ネタバレ感想
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葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)