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さくらちゃん さんのレビュー一覧

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レビュー数2

全2件 1~2 1/1ページ

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No.2:
(4pt)

「東京島」桐野夏生

●クルーズ船が座礁して無人島に漂流してしまった主人公とその夫
●別の島で行われていた「馬の生態調査」のバイトがひどいので
ボートで脱出しようとしたが失敗して漂着した若者たち、
●島流しにされた中国人たち

これらの人たちが島でサバイバルする話です。
「漂流」っていうだけでなんかワクワクしてしまうんだけど、
この本はそこじゃなくて、島についてからたった一人の女性として
したたかに生きる主人公ってとこがポイントのようです。
船がどばーーーんと真っ二つになったり水あふれてギャーー!!とか
オレンジ色のボートに乗り換えたけど食べ物ないし自分の尿のまなあかんしとか
そういうの期待してたらがっかりするかも(っていうか誰もしてないか!)

ワカモノと中年夫婦が生活をはじめてしばらくすると
数名の中国人がステられるんですが、言葉も通じないこの全裸の集団のことを
とりあえず「ホンコン」とよんでるところが笑えます。
ホンコンたちはいつも全裸で海に入って魚をとったり椰子の実で酒をつくったり
山で豚を捕まえたりして、日本人よりずっと生活力があって、、、
しまいには産業廃棄物のドラム缶のフタをはがして
中華なべまで作ってしまうww

でも、主人公のオバハンが「女性は自分ひとり」だからって
ワカモノらと交尾しまくったりっていうのは、嘲笑するしかないわ。
オバハンの交尾はどうでもいいんで
「漂流」「馬調査」「産業廃棄物」「島流し」「島での殺人」
これらについてもっとつっこんでほしかったわ。

東京島 (新潮文庫)
桐野夏生東京島 についてのレビュー
No.1:
(5pt)

『5年目の魔女』 乃南アサ 

あらすじとか帯に書いてある「電話のコール」は
たいして話に関係なかったです。

無言電話をテーマにしたマツトウヤユミの歌があるらしく
彼女がこの本にメッセージを寄せていて、その文章がブンコ本にもついてるんだけど
なんだかやる気のない文章でびっくりしました。つけないほうがマシ。

で、これはよくある幸薄い感じの女が、男喰いの女をねたんでる話。
んーでも不幸女、そこまでするほど男喰い女になにかされたのかしら?って感じ。
ちょっと後半そりゃないわ、と思ってしまいましたよ。

結論: 焚き火系(1回読んだら焚き火にして可)
5年目の魔女 (新潮文庫)
乃南アサ5年目の魔女 についてのレビュー