■スポンサードリンク


mana さんのレビュー一覧

manaさんのページへ

レビュー数4

全4件 1~4 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.4:
(8pt)

神様刑事 ~警視庁犯罪被害者ケア係・神野現人の暴走~の感想

「神様刑事」の最大の功績は「死者を生き返す」という、現実にはありえず
ミステリー的にも破綻をきたしかねない現象を奇抜な設定でもって
シリーズものミステリーとして成立させてしまっていることだろう。

近年あふれかえる一般ラノベミステリーの類でもあるが、
この設定一点でもって、ミステリーという枠組みが描ける範囲の可能性を大きく広げている。
この奇矯な設定自体が(単純といえば単純なのだが)「コロンブスの卵」的で斬新だ。

特に本書では「死者を生き返せたら?」というシミュレーションがより深まっている。
更に神野現人なる探偵の孤高さがよく表れている。
神様刑事は解決後に事件自体を消してしまうので誰からも名探偵として認知されない。
彼が事件を解決したことを誰もが(依頼人さえもが)知りえない。
そんな探偵は、これまで読んできた作品の中では一度もお目にかかったことがない。
世界でもっとも孤独な探偵なのではないだろうか。

その意味で本作は、他のどんな作品とも一線を画している。
確実に目新しいものに触れた気分になれるだろう。
ミステリ好きを自認するなら、間違いなく読んでおく価値ある一作だ。
神様刑事 ~警視庁犯罪被害者ケア係・神野現人の暴走~ (TO文庫)
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

永遠の殺人者 おんぶ探偵・城沢薫の手日記の感想

サクサク読めて、なかなかおもしろい。
謎解きの入り具合も、やりすぎなくらい入っているが、いやむしろちょうどいい。
これくらい入ってくれている方が水増し感がなくて非常に好印象です。

トリックの精度に関しては、相変わらず脱力トリック臭が、ややあるものの
別に本を投げたくなるようなものではなくて、なかなか面白い。
作者の顔が浮かぶようだ。たぶん豪放磊落でダジャレ好きな気のいい人なのだろう。
自分でも馬鹿なトリックだなーと思いつつ、アハハと書いている気がする。
でも、それがいい。一緒に楽しめる感じだ。

もっとも最後の謎解きは、なるほどーと結構感心させられた。
読んで損はない。たくさん読んできた中でも水準の高い作品だと思う。
なによりおばあちゃんのキャラクターがよい。とても面白い一作だった。
永遠の殺人者 おんぶ探偵・城沢薫の手日記
No.2:
(8pt)

神様刑事 ~警視庁犯罪被害者ケア係・神野現人の横暴~の感想

神様が刑事だから『神様刑事』。なんとわかりやすいタイトルだろうか。

神様が刑事だったら、ミステリー小説にならないだろうと思いきや、ナルホドな仕組みがある。
死者を生き返らせると豪語する神様刑事の存在が、すこぶる奇抜だ。

『神様ゲーム』や『さよなら神様』では、神様は謎解きする側ではなかったが、本作では神様が謎解きに挑んでいる。
『生ける屍の死』『死者は黄泉が得る』『七回死んだ男』等の変格ミステリをライトにした警察ミステリといった趣。

犯罪被害者支援を取り上げた内容でもある。どの作品とも被らないユニークな設定だ。
設定を生かしてシリーズ化されれば、より面白くなるだろう。
神様刑事 ~警視庁犯罪被害者ケア係・神野現人の横暴~ (TO文庫)
No.1:
(8pt)

やりすぎミステリー


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
硝子の探偵と消えた白バイ (講談社ノベルス コO- 3)
小島正樹硝子の探偵と消えた白バイ についてのレビュー