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驚愕冬彦 さんのレビュー一覧
驚愕冬彦さんのページへレビュー数2件
全2件 1~2 1/1ページ
※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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素晴らしい落としは「お見事!」の一言。久しぶりの爽快感だった。物語の結末は悲惨としか言いようがないのだが。惜しむらくは、犯人視点での殺人の描写も、今となっては斬新とは言い難くなってしまったこと・・・もっと早く読んでおけばよかった。「狂気」というものに何かしら強烈なイメージを持つのは先入観かも知れないが・・・本作の犯人にはどこかしら醒めたような、乾いたようなものを感じてしまう。ただ単に自分が掴みきれてないだけなのか。それよりも、主要な登場人物全てに感じた、他者との関係性の希薄さ・・・「愛している」と言いながら、好意を抱く異性を意識しながらも・・・誰もが己だけの世界から出てこようとはしないような気がするのは穿ちすぎだろうか。殺戮にいたった犯人の心情よりも、そちらに薄ら寒いものを感じてしまった。
▼以下、ネタバレ感想 |
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タイムリミット・サスペンス! あれよあれよと言う間に4人の人間が殺される。それも、トンデモなく残虐な方法で。その重要参考人として追われるアンチヒーロー型の主人公・八神は詐欺だの恐喝だのは日常茶飯事の小悪党だが、一念発起の末に骨髄移植のドナーとなり、明朝に骨髄を採取する手術を控えている身・・・とにかく明日の朝まで逃げ切らなければレシピエントの命に関わる、という設定で一気に主人公に感情移入できてしまう。ハリウッド映画ばりのノンストップの逃亡劇と同時進行で、トンデモ連続殺人の捜査が展開していく。現実離れした殺害現場の描写とは裏腹に、被害者の背後関係はきな臭さアリアリ。どう着地させるのか楽しみで、ついついページを繰ってしまう。闇に葬られてしまう部分もあるが、それはこの小説が担うところではないのだろう。とにかくスピード感が心地よく、読後感もすっきりと気持ちが良い。
▼以下、ネタバレ感想 |
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